エリス・ボレアス・グレイラットとは、理不尽な孫の手による小説「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」の登場人物である。
スピンオフ作品「無職転生~エリスは本気で牙を砥ぐ~」では主役を務めている。
概要
初登場は第十二話「お嬢様の暴力」から。
同作の主人公、ルーデウスが家庭教師として雇われた先の人族の女性。甲龍歴405年生まれで、ルーデウスの2歳年上。赤毛でウェーブがかった長い髪が特徴的。
主人公の生まれたアスラ王国のフィットア領の領主、サウロス・ボレアス・グレイラットの孫。(父パウロからノトス・グレイラット家の血を引く主人公とははとこの関係。)
父のフィリップは権力争いに負け、エリス以外の息子は王都在住のフィリップの兄のところへ送られている。
領地に残されたエリスは、祖父の性格や振る舞いの影響を受け、暴力的で苛烈な性格に育った。そのことで貴族学校を退学となり、家庭教師を何人も病院送りにするなど、貴族の淑女としての生活を送らせられないと判断していたフィリップは冒険者にでもしようと食客だった剣王ギレーヌに剣術を教えさせていた。そんな折、パウロに頼まれ駄目で元々と家庭教師として雇ったのがルーデウスである。
出会った当初は年下で生意気なルーデウスを家庭教師として認めず、殴り飛ばして拒絶していた。しかし、ルーデウスが自作自演をしようとして失敗した誘拐事件を契機に、エリスはルーデウスを主に魔術目当てで家庭教師として認め、殴ったり休日を共に過ごしたりするうちに親愛を育んだ。勉強嫌いは相変わらずだが、ギーレヌから必要性を説明してもらった事でルーデウスから読み書き、計算、魔術を学んでいる。また、ルーデウスに唯一勝てる剣術に真剣に打ち込むようになったのもこの頃からである。
ルーデウスの10歳の誕生日には、特注の杖、「傲慢なる水龍王(アクアハーティア)」を贈る程になったが、流石にその夜にルーデウスが「エッチなこと」を試みた際には思わず殴りかかった。これだからDTは……
が、5年後にルーデウスが15歳の成人を迎えた後になら構わないと約束した。
しかしその翌日、貰った杖の使い心地を試そうと街の外に出かけた際に謎の光に巻き込まれる。
以下、本編中盤以降のネタバレ含む(スクロールしてね)
とっさにエリスをかばったルーデウスと共に魔大陸へと転移してしまったエリスは、世界中で悪魔として恐れられているスペルド族のルイジェルドと出会い、共にフィットア領へ帰る長い旅を始めた。道中、冒険者パーティー「デッドエンド」として活動し、ルイジェルドから戦闘訓練を受けたことで剣士としての技量が飛躍的に向上。「狂犬のエリス」として恐れられる存在となる。
旅の道中でルーデウスのことを自分の恋人、保護者として意識するようになり、かけがえのない大切な存在として見るようになる。様々な出来事を経て、アスラ王国の直前までたどり着いたものの、街道で出会った龍神オルステッドにルーデウスが殺されかける。ナナホシの懇願によって一命をとりとめたルーデウスの姿に号泣するが、オルステッドの使った魔術を研究するルーデウスを見てオルステッドとの再戦を望んでいると勘違いをする。
その後たどり着いたフィットア領の跡地で両親や祖父の死を知り、家のために上位貴族へ身売りするか、貴族の責務を放棄し出奔するかの選択を迫られる。その夜、誕生日にした約束を持ち出しルーデウスとの初夜を迎えるが、翌朝に置手紙を残して旅立ってしまう。自らをルーデウスを助けるには力不足と感じて剣の聖地で鍛え直すことを決意したからであったが、置手紙の文面があまりにも簡素過ぎたが故にルーデウスには全く伝わらず、捨てられたと勘違いされてしまった。
剣の聖地では、剣神ガル・ファリオンに師事し、修行を積む。剣王になるほどまで鍛錬を重ね、ルーデウスの下に向かおうとした矢先にルーデウスからの手紙を受け取る。ルーデウスがエリスに捨てられたと思い、他の人物を妻に迎えていたことを知り衝撃を受けるも、追伸にオルステッドとの戦いを決意したと書いてあったことにより、そこへ向かうことを決意。
「待たせたわね、ルーデウス」
と、ルーデウスの敗北直前に駆け付けたもののやはり、オルステッドには敵わなかった。しかし、オルステッドが知っていたエリスの未来像と異なる予想外の展開に驚いたオルステッドが、ルーデウスを勧誘したことで、ルーデウスの命は救われた。
オルステッドとの戦いの後ルーデウスと3番目の妻としてラノア王国で結婚し、後に息子のアルスと娘のクリスティーナを出産。シルフィやロキシーと比べて女性らしくないことに悩んだ時期もあったが、共に戦うという自分なりのやり方でルーデウスを支えることになる。
ビヘイリル王国での決戦では、スペルド族討伐隊に参加した剣神ガル・ファリオンをルイジュルドと共同で見事討ち取っており、人族の剣士としては作中でも屈指の存在となる。
ボレアスの血筋ゆえに獣族や動物が好きで、ラノア王国では獣族が追いかけられているのを見て剣を持ち出した挙句連れ帰ったことも。
考えるよりも先に手が出るタイプだが、大切な人を守ることを何よりも重要視しており、り乳母のエドナなど大切な相手だと自分からは殴らない。ルーデウスに対してもセクハラをされたとき以外は殴らなくなった。
剣士としての素質は相当のもので、彼女に剣術を教えたギレーヌとルイジェルドからも太鼓判を押されている。本作のヒロインの中でもっとも戦闘力が高く、戦闘シーンも多いキャラクターである。
また、青年期には母譲りのパッド要らずの巨乳に成長していた。3人のメインヒロインの中では唯一の巨乳の持ち主。
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関連項目
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