オベイユアマスター(ウマ娘)(Obey Your Master)とは、漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』に登場する人物、ウマ娘である。
| この記事では架空のキャラクターについて記述しています。 このウマ娘から馬名を取ったとおぼしき現実の競走馬については、 「オベイユアマスター(競走馬)」を参照してください。 なお、「オベイユアマスター」はこちらにリダイレクトされます。 |
概要
第47R『強くなります』で登場。毛先が青く濃くなった癖っ毛の金髪をハーフアップにまとめている。耳飾りは右耳にキャプティブビーズリングが上下2つ。瞳は青色で虹彩が金の星型であることが特徴的。左右に2つづつシンプルな腕輪を付け、星の飾りの首飾りをまいている。身長は182cm。なぜか日本語が話せる。
勝負服は、首飾りに黒い肩なしシャツを胸の前で1つボタンを留めるだけ。右側がショートパンツ並みに切り、左は脛部分にスリットの入ったジーパンを2列穴あきベルトで留めている。その右足には星条旗模様のオーバーニーソックスを履き、靴は足首部にチェック模様の入ったウェスタンブーツ。
ジャパンカップ出走の為、成田空港に来日する。各国のウマ娘が注目される中、実績皆無でマスコミには一切気にかけられていない。それもその筈で来日時点でGI級レースに勝っていない。
だが不気味さを潜めつつ、タマモクロス、トニビアンカ、そしてオグリキャップを「エネミー」として定め、レース前にタマモクロスにやっすい挑発をして、ジャパンカップに臨む。
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元ネタ
ペイザバトラー。外国馬とはいえ重賞1勝の9番人気ながら、やたらと日本の芝になじみ、天皇賞馬も凱旋門賞馬も後塵を拝した、1988年第8回ジャパンカップの勝利馬。名前はPay the Butler(執事に給料を払え)と反対の意味となるObey your Master(自分の主人に従え)であろう。
アメリカ産馬ながら血統がフランス馬であったため、フランスでデビュー。ところが、9戦目でやっと勝利を挙げ4歳4月に2戦目をようやく勝つ。トレードでアメリカにわたると直後にGII レッドスミスハンデ勝利挙げる。その後も勝利はなかったが、GI2着2回。とはいえ、他は惨敗も多い。ともかく、陣営はここでジャパンカップ参戦を決意。
凱旋門賞馬トニービンはじめ日本のレベルからすると極めて高い馬がそろう中、日本からも芦毛両馬のタマモクロスやオグリキャップ、宝塚記念勝利のスズパレード、菊花賞馬メジロデュレンなどがおり、殊に1番人気タマモクロス、2番人気トニービン、3番人気オグリキャップと続いたのは、世界の高さとそれを超えることへ期待の表れとも見れる。ただ、ペイザバトラーは外国馬とはいえ、9番人気でそこまで注目される存在ではなかった。
だが、このレースにおいてペイザバトラーにテン乗りの(初めて乗る)鞍上マッキャロン騎手はタマモクロスに対し1つ秘策を用意していた。タマモクロスは並ぶと強い。だから、並ばないようにする。直線に入ると先頭に立ったペイザバトラーに右鞭一発入れて左に切れこませタマモクロスから馬体を離して並ばせないようにした。トニービンはレース中に骨折。後ろには大外を回ってきたオグリキャップもいたがもう関係ない。タマモクロスの粘りを封じ込めて半馬身差でゴール。ファンに衝撃を与えた一戦であった。
見事GI級馬[1]となったペイザバトラーだったが、その後も1年いいとこなしで再びのジャパンカップに挑む。後にJRAが事件と称する2:22:2の芝2400m世界レコードをホーリックスとオグリキャップが叩き出す中3馬身差の3着に入って終わる。その後、1勝した後、惨敗が続き引退。翌1991年に、日本の芝に適性があると見込まれて早田牧場の早田光一郎に買われて種牡馬入りしたペイザバトラーだったが、事故が原因でその年に7歳の若さで死亡。1世代しかいない産駒から重賞馬パルブライトが出ているので生きていればサンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイムに並ぶ種牡馬となり得ていたかもしれないのが惜しまれる。マンガ「馬なり1ハロン劇場」では、89年ジャパンカップを一緒に走った競走馬が早逝したペイザバトラーを追悼したり、オグリキャップが彼の産駒を応援するなどのエピソードが描かれている。
実は日本馬含めても、タマモクロス・オグリキャップ・イナリワン・スーパークリークの4頭全てに先着経験のある唯一の馬である。競馬ブームを彩る彼らと走った彼もその優駿たる一頭であったことは間違いない。
関連項目
脚注
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