ウイニングライブ(WINNING LIVE)とは、『ウマ娘 プリティーダービー』作中世界の要素である。
曖昧さ回避
- ウイニングライブ - 『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズにおける要素の一つ。
- WINNING LIVE - 『ウマ娘 プリティーダービー』のCDアルバムシリーズのタイトル。
- ウイニングライブ(競走馬) - 2020年産の競走馬。オーナーは株式会社レッドマジック。
本記事では全てに言及するが、独立記事ができた場合は本記事から転記する。
概要
レースに参加したウマ娘達が、応援してくれたファンへ感謝の気持ちを表すライブ。レース上位入賞者はよりセンターに近いポジションでステージを行うことになる。全レース終了後の夕方から行われ、多くのファンが参加する大イベント。翌日、声が出なくなるまで応援をするファンも大勢いるという噂。
人の姿とサラブレッドの走力を持つ女の子たちが、死力を尽くしたレースの後、なぜかステージ上で歌って踊る。一見全くつながらないように見えるが、「馬券」の存在しないこの世界では、ファンはウマ娘たちのウイニングライブを見たくてレースを応援しているため、不可分の関係である。
この設定のため、この世界のレース場にはもれなくライブステージが設置されており(レース場地下からセリで上がってくるようである)、現実でいえばドームやアリーナ並の豪華なセットや照明設備がある。
ステージの巧拙はレース結果に影響せず、ライブの練習を忘れて棒立ちになっていたとしてもそれによるペナルティはない。しかし、ライブは応援してくれたファンへの恩返しであり、レースもライブも完璧にこなしてこそ一流のウマ娘という暗黙の了解がある。
シンボリルドルフ生徒会長曰く「ウイニングライブをおろそかにするなど言語道断、学園の恥」とのことで、トレセン学園では指導の対象となる。また、翌日の新聞や雑誌にその顛末が載るため大恥をかくことになる。
ライブは1着がセンター、2着が上手、3着が下手で行う。すなわち、レース結果が出なければどのパートを踊るかがわからないため、センター用、サイド用、(ゲームでは)バックダンサー用の振り付けを覚えなければならない、と現実のアイドルのライブより過酷である。
レース中にケガをしたウマ娘も、多少の脚部不安であれば出演する傾向にあるが、その後で骨折が判明して休養に入ることもある。
なお、ウ「イ」ニングライブと「イ」は大文字で書く。ウイニングチケットと同じである。
アニメ
原則として上位3着までが、ライブ専用衣装に着替えて、レースに対応した楽曲を歌う。
すなわち、「ウイニングライブに出る」が現実の「馬券に絡む」に相当する。1期の毎日王冠におけるナイスネイチャなど、着順を明確にしないもののそれを示唆する表現が出てくる。
ライブ映像が出るのは一部の印象的なレースだけだが、そのときはアイドルアニメ並にぬるぬる動いたり、場合によってはゲーム版にないアドリブの振り付けが入ったりする。
ゲーム
勝利したレースの種類によって曲目が決まる。その曲に対応したレースに初めて勝利した場合、ウイニングライブが自動で流れるが、2回目以降は「ライブへ」を選択して聞くことになる。1回目でもムービーのロードはされてしまうが、途中でスキップが可能。
着順によるポジション配置は概要欄の通り。
歌唱するのは、上位3着で、その曲目の音声が収録されているウマ娘(歌唱ウマ娘)のみ。それ以外のウマ娘がステージに立つときは、収録済みの誰かの声に置き換えられる。
3着までは、レースで着ていた勝負服をそのまま着て踊る(モブウマ娘の場合は汎用勝負服に着替える)。
4着以下は勝負服がバックダンサー用になり、バックダンサーとして踊ることになる。
また、『Special Record!』は例外的にメインが4人になる。詳しくは当該記事を参照。
歌唱ウマ娘
どの曲に誰が対応しているかは、育成実装済みの者については下記の「ライブシアター」で確認できる。
歌唱ウマ娘は一定のルールに従って設定されていると推測される。2022年3月上旬に大幅追加が予定されており、それによって当初のルールからの例外も増えている(後述)。以下は当該アップデート時点での歌唱ウマ娘のルールである。
具体的に割り当てられるレースおよび歌唱ウマ娘については、「ウマ娘の楽曲一覧」とその先の楽曲記事を参照。
育成未実装でも音声収録済みならば、ランダム歌唱かNPCとしての登場時に歌うと言われている。具体的に誰が歌っているのかは公表されていないが、今のところCDアルバム『WINNING LIVE』の収録状況に対応している可能性が高い。当該アルバムに収録されているウマ娘は、育成実装と共に歌唱ウマ娘として追加される。
一方、勝ち鞍があっても、育成実装の時点で未収録の場合は後日の追加となる。
勝ち鞍ルール
歌唱ウマ娘の条件は、その曲が対応しているレースを史実で勝ち鞍に持つウマ娘が原則である。
現G1レースの前身とされるレースの勝者は現行のものに振り分けられる。これは条件が大幅に変わっても同じである。該当するのは主にG2・2000m時代の高松宮杯(現・高松宮記念)を勝利したウマ娘で、ナイスネイチャやメジロアルダンは『本能スピード』を担当する。
勝ち鞍ルールの例外
上記ルールの例外は当初は実装時点で唯一G1未勝利だったハルウララのみであったが、2022年3月の追加で例外が更に増えた。G1未勝利でないウマ娘の2曲目以降も含む。
以下に、そうした「例外の例」を挙げる。ただし、その中にも「例外の例外」は存在する。
- 当該馬自身が(後継も含めて)G1未勝利である場合、その他の状況から振り分けられる
- 勝っていないが、勝つことを多くのファンに望まれていた
- 勝っていないが、当該レースにおける何らかの記録を持つ
- 出走の有無とは無関係に、曲のテーマに合うウマ娘が歌唱追加されることがある
- CD初出の楽曲で、そちらの方で音声収録済み
ストーリー楽曲
メインストーリー各章終了後、もしくは一部イベントストーリーでは、専用楽曲が追加される。
こちらはレース終了後に聞くことはできず、ライブシアター専用となる。
ライブシアター
ウイニングライブをいつでも再生できる場所。
ウマ娘、配置、衣装を好きに配置することができる。
歌唱ウマ娘は、育成実装済みの者についてはここで対応を見ることができる。
シンデレラグレイ
曲は自分で持ち込むらしく、オグリキャップは当初「カサマツ音頭」を踊っていた。それにあきれかえったノルンエースが(妨害のお詫びを兼ねて)実家のダンス教室の回数券を渡している。
CDシリーズ
ゲーム版収録の楽曲のうち、各ウイニングライブやストーリー用楽曲のフルバージョン、ボーナストラックとしてそれらのゲームサイズ版が聞ける。また、ラジオドラマが1話収録される。
ライブシアターの歌唱ウマ娘は、現在のところこのCDに収録されているウマ娘と連動している。
例えば、『winning the soul』の場合、本CDのボーナストラックで歌唱しているナリタブライアンとセイウンスカイは育成実装時に追加されたが、そうでないビワハヤヒデ・ナリタタイシンは後日の追加となった。ミホノブルボンは依然未対応。
なお、後日追加分も後にボーナストラックなどでCD収録される場合がある。
競走馬
2020年産の競走馬。父ハービンジャー・母ナタリー(母父ディープインパクト)。
オーナーは株式会社レッドマジックで、社名を見れば分かるとおり、所有馬に東方Project由来とおぼしき名前をつけることで有名である。「スノーハレーション」など、他作品由来と思われる名前もある。ウマ娘関係では「ガールズレジェンド」が話題となったが、同人CDアルバム『東方ガールズレジェンド』もあるので断言はできない。
美浦の金成貴史厩舎に内定しており、順調にいけば2022年デビュー予定。
なお、2歳年上の半兄の名はチュンチュンマル(父スズカコーズウェイ/オーナーは内田玄祥)。1つ下に妹(父エピファネイア)もいるが、どんな名前がつけられることやら。
元ネタ
直接の元ネタは「ビューティー・ペア」や「クラッシュギャルズ」など、昔の女子プロレスラーが行っていたライブステージであることが明かされている。
したがって競馬に直接関係する元ネタはないのだが、一方で「メインの興業の合間に行われるライブステージ」という発想自体は競馬にも昔から存在する。
競馬場に来るのは馬券を買いに来る人ばかりではなく、その家族も子どもも来る。
そのため、レクリエーションとしてアイドルのライブやヒーローショーが行われることはよくある。
また、ファンファーレ演奏のために呼ばれた楽団が、その前にミニコンサートを披露することもある。
誘導馬が入り口でお出迎えしたり、馬術競技のデモンストレーションが行われたり、サクセスブロッケン!!!!!!のロボが制作されたりなど、「ウマとふれあう機会を設け、親しみを持ってもらう」という目的の各種イベントも、ファンとの交流という意味では、あの世界におけるウイニングライブの精神に通じるものがあるかもしれない。
歌手である馬主
あのー、こういう大事なときに、歌を歌うなんてのは失礼かなと思うのですが、うれしいですから。そして、競馬を愛してくださる皆さんに、感謝を込めて!
現実で「ウイニングライブ」を行ったのは、キタサンブラックが菊花賞を勝利したときに『まつり』を歌った北島三郎が初とされる。もっとも、負けても歌うと言っていたので、「ウイニング」ライブであるかどうかは評価が分かれる。
『ウマ娘』プロジェクト発表時、「ウイニングライブ」という突拍子もない概念を無理矢理説明するためにこの史実がしばしば引用されたが、その菊花賞は2015年10月、『ウマ娘』プロジェクト発表は2016年3月のため、元ネタとするには期間が短すぎる。
しかし、「応援してくれたファンへの感謝の気持ち」として歌を返す、という精神は恐らく偶然とはいえまさに本作と共通するものであり、アニメに合わせてキタサンブラックのウマ娘化が成ったのも何かの縁といえる。
他に競走馬を有する歌手としては、二冠牝馬スウイヰスーを有した歌手・女優の高峰三枝子がいる。
また、歌手の前川清は、持ち歌の名をつけたコイウタがヴィクトリアマイルを制したが、本人は験を担いで北海道にいたため歌うどころか口取り式にも参加しなかった。
TUBEのボーカル前田亘輝も馬主であり、中央競馬4勝中3勝を夏に挙げているが、『あー夏休み』を歌ったなどという話はない。
本人は競馬の歌を歌ったことはないが競艇のCMソングを歌ったことがある(『涙を虹に』)。
中央G1で歌う歌がないじゃないかと思うかもしれないが、TUBEは年がら年中夏を歌っているのであって夏しか歌わないわけではない。春と梅雨時に待ちきれない夏、秋冬に過ぎ去りし夏の曲を出しているので割と柔軟に対応できるのである。
競走馬の「キャラソン」
一部の有名な馬は、専用の「キャラソン」が用意されていることもある。ハイセイコーやキタサンブラックは、関係者が制作、場合によっては騎手や馬主が歌っている。一方、オグリキャップやハルウララは、関係者以外による応援歌が複数制作された。
曲を出している騎手や競馬関係者の例
歌がうまい騎手によるレコードやCDが出たこともある。嚆矢は、上述の『さらばハイセイコー』を歌った増沢末夫である。
1999年には当時の現役ジョッキー6人(田中勝春・松永幹夫・蛯名正義・藤田伸二・四位洋文・後藤浩輝)によるユニット「J6」が結成された。このうち、後藤はソロでもCDを出しており、競馬中継のエンディングテーマになったこともある。
アニメ『みどりのマキバオー』のOPテーマ『走れマキバオー』(『走れコウタロー』の替え歌)は、当時のフジテレビアナウンサーで競馬実況を担当した3名が歌唱している。
関連動画
アニメ season 1
アニメ season 2
ゲーム
ライブ
原作
関連静画
関連項目
親記事
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- ウマ娘の楽曲一覧
- バ(ウマ娘)
- 没ウマ娘
- 勝負服(ウマ娘)
- ウマ娘のグループ・カップリングの一覧
- ウマ娘レースBGM
- 海外版ウマ娘
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