ジムⅢ/ヌーベルジムⅢとは、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』等に登場するモビルスーツである。
概要
カラバ主導のジムⅡアップデート計画(ジムⅢ計画)で開発されたジム系量産機。ジムⅡにガンダムMk-Ⅱのテクノロジーを導入した機体である。
強化点は頭部センサーとメインカメラの高性能化、メインスラスターの強化による機動性・運動性の向上、アクチュエータの追加による構造の強化、各部オプションラッチの増設など多岐に渡る。オプションとして脚部スラスターノズルとアンプリファイア・エイダも用意されており、推力と機体構造の更なる強化が図られている。
マイナーチェンジに過ぎなかったジムⅡに対し、本格的な強化改修が行われ、ガンダムMk-Ⅱと同等の総合性能を得るに至った(一説には部分的にもムーバブル・フレームを採用しているとも)。
ジムⅢの主な活躍期は第4世代MSが台頭する第一次ネオ・ジオン戦争期からである。火力とサイコミュが物をいう同時代に於いても、ジムⅡの生産ライン流用による優秀なコストパフォーマンスと、オプションラッチを介した外付け火器による柔軟な対応力は非常に優秀だったと言われている。
カラバが連邦軍に統合された後、RMS-179(後期生産型ジムⅡ)やネモを下し、連邦の主力機として採用された。
第二次ネオ・ジオン戦争期にはRGM系の量産機はジェダを経てジェガンに移行しており、ジムの名を冠する量産機は本機で途絶え、その後100年以上たっても確認されていない。
- バックパック
- ガンダムMk-Ⅱに採用された物の量産品。形状を少し変更しているがGディフェンサーも装着可能。
- Gディフェンサー装着機、通称「ジムⅢ・D(ディフェンサー)」は『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』の番外編『審判のメイス』に登場した(この番外編の内容は2016年に漫画化されている)。
- 各部オプションラッチ/オプション
- 特徴に挙がるのが徹底的な「外装化」。肩部を始め機体各部にウェポン(オプション)ラッチを増設し、専用のミサイルユニットなどを外付けする。先述のGディフェンサーもその一環である。
- 例外色が強いが、特殊部隊用にジム・ナイトシーカー系オプションを装備した機体も確認されている。
- ミサイル/ミサイルポッドの種類
- 多様な状況下に対応する為に捕捉シーカー・追尾機能の他装弾数・射程の工夫も考慮されている。
- 種類は装弾数12発の肩部4連装中型ミサイルポッド、肩部15連装小型ミサイルポッド、マルチシーカー付き腰部2連装大型ミサイルランチャー×2。
- 宇宙用と地上用
- Bクラブ70号の月刊MSジャーナルによると宇宙用のR型、地上用のG型が作られたという設定もある。
- このR型という呼称がRGM-86R末尾のRを指すのかは不明。ちなみに同資料だとジムⅢの総生産数は「800機」程度で、派生機も試作機程度の数は存在したようである。
- なおマスターアーカイブGMではこの設定を反映し、地上用ジムⅢを「RGM-86G」と記載している。
- 歴戦のMS(?)
- 確認はされていないが、理論上ジムⅢは一年戦争期の旧式ジムからの改修でも実現が可能である。79R型のジムⅡでも新規製造組がいるため、現時点ではまだ未確認。まぁ一言で言えば「浪漫」である。今後、外伝やMSV企画でそのような機体が明確に設定される事もあるかもしれない。
- ワグテイルユニット
- Bクラブ設定の試作機に含まれるかは不明だが、ジムⅢ計画にはスピンアウトが存在した。カラバとアナハイムが開発したトライアル機のパーツがジム改に装着され、グリプス戦役で実戦を経験している。
ヌーベル・ジムⅢ
『ガンダム・センチネル』に登場。
連邦機として再設計されたジムⅢ新規生産機で、カラバ仕様に対してMk-Ⅱ簡易型と呼べるほど性能が高く、区別する為にヌーベル・ジムⅢと呼ばれている。
本体の違いはバルカン装弾数の改善とセンサー類が強化された頭部ユニットだけだが、オプションとしてジェネレーター出力を強化する腰部ユニット、冷却機能強化用のベンチレーター2基、各部のミサイル、シールドの近接防御ミサイルクラスター、脚部フィールドモータ・アンプリファイアを装備する。
公式外伝『アクロス・ザ・スカイ』ではガンダムデルタカイの技術検証比較用としてマリアナ基地に配備。他の検証機同様、同基地の立ち入り禁止区域「ボイド・クリフ」に厳重に格納されていた。
レイブン隊の離反後、追撃任務のために「フレスベルグ」に配備、レックス・ファビオ中尉の乗機になる。
ヌーベル・ジムⅢ(後期生産型)
センチネルに登場。コストダウンのためにジェネレーターをネモと同型にしたタイプ。
U.C.0093まで主力機として活躍しているが、ジェガンが普及した後も一線を張っている。
リック・ジム
没案。ジムⅢのカスタム機扱いだが没となり、武装案として流用された。ヌーベルジムⅢ(ベンチレーター装着型)がカトキハジメが描いた初期デザインに近い。
また、『0083』のパワードジムや『センチネル』のネロも共通した形状である。
関連動画
関連商品
関連項目
- 1
- 9300pt