スーパーフィッシング グランダー武蔵とは、小学館と日本アニメーションの共同企画によるメディアミックス作品の釣り漫画、およびアニメである。
概要
ポケモン、ミニ四駆、ビーダマン、ハイパーヨーヨーとともに90年代後半のコロコロコミックを支えた作品でもあり、全国の小中学生にバス釣りブームを巻き起こした。作中に登場するルアー及びタックルは実際にバンダイから商品展開がなされており、現在でも釣具屋で売ってたりする。
漫画は1996年~2000年に『コロコロコミック』(小学館)で連載。原作はドラえもんなどのアニメ脚本家で知られる藤本信行、作画は後に音速バスター DANGUN弾やサトシとピカチュウを連載することとなるてしろぎたかしのタッグである。
漫画
「鬼道グループ編」・「伝説のルアー編」・「武蔵の祖父探索編」の3編が存在する。それぞれ順に「グランダー武蔵」「グランダー武蔵RV」「グランダー武蔵EX(エクスプロージョン)」のタイトルで連載された。その他ハイパーコロコロでは「グランダー武蔵JS」といった作品も掲載されていた。
この中では「グランダー武蔵EX」と「グランダー武蔵JS」のみアニメ化されていない。
グランダー武蔵EX 武蔵の祖父探索編
鬼道グループ消滅から半年がたった。しかし、武蔵の祖父と母は帰ってこない。祖父の古い日記帳を手がかりに、武蔵は祖父を探す旅に出た。最後には祖父と母と再会した武蔵。しかしその場所には、鬼道グループが最後に残した、恐るべき最終兵器が残されていた。
グランダー武蔵RVのアニメ終了後から半年経った頃に連載開始したが、RVほど長く続けられず半年で連載終了という結果に終わる。まあRVより物語の規模が縮小しちゃったから仕方ないね。
アニメ
1997年に『スーパーフィッシング グランダー武蔵』、翌年の1998年に『グランダー武蔵RV』がテレビ東京系で放送された。日本アニメーション制作。
どちらも未だにディスクメディア化がなされていない。しかし、U-NEXTと楽天SHOWTIMEでネット配信はされている。
スーパーフィッシング グランダー武蔵
都会から田舎に引っ越してきた風間武蔵は、大森卓・星山澪、そしてミラクルジムと出会い、釣りの面白さに気づいていく。しかし、武蔵の才能に気づいた鬼道グループが武蔵をつけ狙うようになり、武蔵は「闇のトレーニングジム」へとつれさられてしまう。
釣りアニメで超能力を使ったり、主人公が敵をグーパンチで殴ったり(しかし残像でかわされる)、敵がダイナマイトによる自然破壊を行ったり、破壊された自然が復活したりするのは本作くらいのものだろう。
しかしながら本作は少年たちの友情・成長モノとして楽しめる側面もあるので一度視聴してみるのがオススメである。
グランダー武蔵RV
1998年4月4日 - 12月26日に放送。全39話。タイトルのRVはレボリューションと読む。
鬼道グループの闘いから1年後、武蔵は仲間とともに「伝説のルアー:レジェンダー」を見つけるべく、修行に明け暮れていた。古の伝えによると、全7つのレジェンダーを手に入れれば、世界の海を得ることができるという。武蔵と仲間、そしてライバルたちとのレジェンダー争奪戦が始まった。
前作から一転してバトルメインとなった。と同時にまさかのドラゴンボールファンタジー化が進行。
前作から引き続き見た人にとっては不評だが、ネタアニメとして見ればそれなりに楽しめると思われる…はず。同時期にヤシガニがあったせいか、作画崩壊が多い。主題歌は一見の価値あり。
ちなみに前作が夕方アニメだったのに対して本作は朝アニメとなっている。[1]地域によっては学校遅刻アニメ。
登場人物
- 風間武蔵(声優:高乃麗)
- この作品の主人公。都会育ちだが第1話で田舎に引っ越すことに。最初は釣りに関してはど素人だったが、ジムの釣りを見て釣りに興味を持ち始める。曲がったことが大嫌いで、仲間思い。釣りに関しては天性の才能がある模様。釣ったときに出る掛け声は「フィーッシュ!!」。何気によくモテる。
使用するロッドは「グランダータックル」、「ギガブレード」※RV以降
主に使うルアーは「スケルトン(クランクベイト)」・「スケルトンG(クランクベイト)」・「キングオルカイザー(トップウォーター)」。アニメでは「オルカイザー(トップウォーター)」・「スケルトン」・「キングオルカイザー」を使用している。 - 星山澪(声優:山野さと子)
- 本作のヒロインで、武蔵の友人。都会出身のお嬢様である。釣りに関しては初心者だが釣りのときはとにかく魚を第一に考えている。RVでは髪型を変えた。釣ったときの掛け声は武蔵と同じく「フィーッシュ!!」。入浴シーンあり。
- 大森卓(声優:水原リン)
- 武蔵の友人。食いしん坊。ルアー製作などメカニックが得意。武蔵より釣り歴は長いらしい。こちらも同じく釣ったときの掛け声は「フィーッシュ!!」。
- ミラクル・ジム(声優:辻谷耕史)
- 武蔵に釣りを教えた張本人。モデルは実在のフィッシングアドバイザー「村田基」。
- 岩淵湖次郎(声優:石塚堅)
- 武蔵の最初のライバル。関西弁。「蝶々返しの湖次郎」という異名を持つ。
- B・B(声優:田野恵)
- 武蔵の仲間にしてライバル。当初は鬼道グループ四天王の一人だったが、組織を抜け、武蔵を助けるようになる。ちなみに女の子である。釣ったときの掛け声は「征魚(せいぎょ)ー!!」。使用するルアーは「ドラゴンワーム(ワーム)」アニメでは「ドラゴンワーム」・「ドラゴトップ(トップウォーター)」。
- ブラッディ・ローズマリー(声優:渕崎ゆり子)
- 鬼道グループ四天王の一人。漫画では組織を裏切り、四天王の地位を下ろされることに。オカマ※アニメでは女性になりました。OPと本編で髪の色が違うのは気にするな!。使用するルアーは「ローズマリー(バイブレーション)」模様のバラが実体化して他者の釣りを妨害するルアーってどんな方法でそんなルアー作れるんだ。
- 九鬼義隆(声優:中田和宏)
- 鬼道グループ四天王の一人。・世界アングラー選手権のチャンピオン。RVでは正体を隠し、Mr.シャハラニと名乗るように。使用するルアーは「スケルトンナイン」。
- 服部正次(声優:石塚堅)
- 武蔵の友人にしてライバル。名前が似てるが服部平次ではない。伊賀忍者の末裔で忍法を駆使した釣り方をする。釣ったときの掛け声は「もらったー!!」。使用するルアーは「忍人(シノビート:バイブレーション)」アニメでは「忍人」・「Gコブラ(ワーム)」。
- ユン(声優:亀井芳子)
- 武蔵の友人にしてライバル。ベトナム出身。当初は卑怯な戦法を使っていたが、武蔵たちと出会い改心した。釣ったときの掛け声は「きたかー!!」。使用するルアーは「ぎょろっち(バイブレーション)」・「トップクラーケン(トップウォーター)」。
- カール・アマン(声優:結城比呂)
- 武蔵の友人でありライバル。実はまさかのサイボーグ人間。当初は命をなんとも思わない性格だったがRVである少女と出会ったことで改心した。釣ったときの掛け声は「ゲットォ!!」。使用するルアーは「ブレードフィッシュ」・「ギガバスクランク(クランクベイト)」、アニメでは「ギガバスクランク」・「ギガバスバイブ(バイブレーション)」。
- 九鬼Jr(声優:岡野浩介)
- 武蔵のライバル。漫画とアニメで本名に違いがある。(漫画は「九鬼四郎」、アニメでは「九鬼四郎義隆」)命をなんとも思わない性格。釣ったときの掛け声は「ゲェェットォォ!!」。使用するルアーは「スケルトンミノー(ミノー)」・「スケルトンキング(ディープダイバー)」。
- ワルター・フォン・カネリ(声優:マダオ立木文彦)
- 鬼道グループ四天王の一人。カールを造った張本人である。同時に本作のナレーターでもある。
- 鬼道幻吾総帥(声優:横山智佐)
- 鬼道グループ総帥でかなりの巨体。どう見ても女性です。漫画版はじじいっぽいけど。最終的に死亡する。ちなみに初登場は漫画ではなくアニメで先行登場している。
その他
アニメ1期と2期でなぜか広告代理店が違うという現象があった(1期では読売広告社、2期では創通映像)。
キャラデザも1期と2期で変わっている。そのせいか、1期と2期では作風が違う。
グランダー武蔵連載開始3ヶ月前に『月刊少年マガジン』(講談社)でMr.釣りどれんという釣り漫画が連載開始したことがある。作品としてはこちらの方が長続きする結果となった。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
脚注
- *余談ではあるが、98年頃は朝アニメ開拓が続々と始まった年だった(名古屋テレビの夕方枠が現在の日曜朝7時に移動したり、テレビ大阪とテレビ愛知が朝アニメ枠を新設、中部日本放送は翌年に土曜朝7時半の枠を新設したりなど)
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