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ローズマリーとは…
- 地中海沿岸地方原産のシソ科の常緑性低木。冬から春先にかけて咲かせる青紫がかった白い花が美しく、観賞用として用いられるほか、香草、ハーブ、精油の原料としても利用される。丈夫で栽培が容易なこともあり家庭でもメジャーな植物である。花言葉は「変わらぬ愛」「貞節」「誠実」など。
- アニメ『明日のナージャ』の登場人物。本稿で解説
- ゲーム『pop'n music』の登場人物 →「Fantasia」
- アニメ『The World of Golden Eggs』に登場する二人組の男性(ローズ&マリー)
- ゲーム『ネクストキング』の登場人物
- ゲーム『メタルギアソリッド』シリーズの登場人物。通称ローズ。MGS2、MGS4、外伝に登場。
- ゲーム『邪聖剣ネクロマンサーNIGHTMARE REBORN』の登場人物(マリー)。このゲームの仲間はハーブ繋がりな名前なのでマリーの元ネタもローズマリーだと思われる
- アニメ『デリシャスパーティ♡プリキュア』の登場人物→ローズマリー(プリキュア)
概要
ローズマリーとは、20世紀のお姫様をめざすプリンセスである。担当声優は宍戸留美。
ウェーブのかかった金髪に赤いリボン、青い瞳など一見するとナージャと同じ特徴を持つ。
東映アニメーション制作のテレビアニメ『明日のナージャ』の毒電波であり、日曜朝8時30分枠で幼女を恐怖のどん底に叩き落し、ついでにプロデューサーもどん底に叩き落した女児アニメ史上最狂のヒロインとの呼び声が高い。
主人公であるはずのナージャを差し置いてニコニコ大百科に記事が出来るほどに、視聴者の心に刻まれている。
なお、「ナージャ」が放送された2003年期の日曜朝のアニメ枠では彼女に限らず『爆竜戦隊アバレンジャー』の「アバレキラー」と『仮面ライダー555』の「草加雅人」という、彼女並みに歪んだキャラクターが2人も活躍していたため、子供向け番組史上類を見ないほど陰鬱なキャラが3作品に渡って登場するというトリプルパンチ状態だった。
来歴
初登場は第1話。この時点では名前すら定められてない、いわゆるモブキャラだった。
第2話でようやくセリフと名前が与えられるものの、ナージャがすぐに旅立った為、そのままフェードアウト。
以降は回想シーン等にチラチラと姿を見せるだけで、この時点では「ナージャと同じ孤児院にいた女の子」以上の役割を持たないキャラだった。しかし…
モブキャラから悪役へ
第28話にて再登場(夏休みの再放送枠の終わりにあわせて放送された新作だった)。
みすぼらしいメイド服を着て、中流貴族のボンボンにこき使われながらも、時折、屋根裏部屋でボロボロのドレスに着替えて「私はプリンセスローズマリー。明日はきっと、王子様が迎えに来るわ。」と、ありもしない妄想に浸る、非常に痛々しい可哀そうなキャラになっていた。
このローズマリーの妄想を(本人が望まずとも)達成していたのがナージャであり、それを知ったローズマリーは嫉妬に狂い、ナージャのすべてを奪うためにその手を汚して奔走するのである。
「ナージャ、あなたは私の忠実なナイトだったはず。なのに、まるでお姫様みたいに振舞って!」
「この裏切り者ぉー!!!」
その後、ナージャが旅を続けている間、ローズマリーは着々と計画を進めていく。
自らナージャの替え玉となり、本物のプリンセスになるために(最初は短かった出演時間も、回を重ねるごとに段々長くなっていった)。
そして、ナージャの存在を世間にアピールするために出席した舞踏会で、ふたりは激突する。
ナージャとの対決、運命が味方した勝利
ナージャはそれまで、どんなに困難も主人公補正でたぶらかした男共を利用することでその純粋で真っ直ぐな心と、ひたむきな行動力で乗り越えてきた。
手を汚しきって真っ黒な悪役に成り果てたローズマリーに勝ち目はない様に見えた。
しかし…
「想像もしてなかったでしょう? このお人よしがッ!!」
「優しくて可愛くて、誰からも好かれてるってだけじゃ、幸せになんてなれないのよ!」
ローズマリーは見事にナージャを出し抜いて、舞踏会から叩き出す事に成功。それと同時に母親の手がかりとなる形見のドレスを破り捨てた。
それでもナージャは諦めなかった。母親に会いたい一心で、危険を省みずに屋敷に向かう。
そこでナージャが見たのは、以前、互いの素性を知らずに意気投合した女性だった。
ナージャを一目見れば実の娘である事に気づくはずである。
ナージャは必死に叫んだ。だが、教会の鐘の音に遮られ、その声は母親に届くことはなかった。
「あらまあ、珍しいお猿さんがいるわ。それとも、それも旅芸人の芸なのかしら?」
「その子、どろぼうよ! お願い…私の大切なブローチを、そのどろぼうから取り返して!」
ナージャとの再戦、予想外の結末
その後、ウィーンを追われる事になったナージャはようやく主人公らしい苦労を重ね、紆余曲折を経てふたたびローズマリーと対峙する。
流石のローズマリーも、今度ばかりは命運が尽きたかと思われた。
だが…
「あなたが私に勝てるわけないじゃない。おばかさんなナージャ。」
偽ナージャの烙印を押され、投獄される本物のナージャ。
雪の降る中、広大な屋敷の庭で一人、暗い空に向かって高々に笑うローズマリー。
…この後、ローズマリーは公爵家の財産の独占を目当てに自分と手を組んだ勘当息子ヘルマンとその手下の悪行が暴露され失墜。誤解が解けたナージャ本人によりビンタの一撃を食らった。優しいナージャが見せた本気の怒りであった。
そして平然と「返してあげる。何もかも。」 「私は、自分のお城を探す。」と、如何なる社会においても勝ち抜くと言う、自分の生き様を表した。
最後にはナージャに対して母を奪ったことのみを謝り、「また会えるのを楽しみにしてるわ。ご機嫌よう、プリンセス・ナージャ。」 の一言を残し、プレミンジャー家の宮殿を後にした。
…と、思われたが、本編の後日談を描いたドラマCD「明後日のナージャ」で生存が確認された。
プリンセスだったころのわがままっぷりが抜けず、必死に資金をやりくりするナージャを振り回している。
ローズマリーが登場した経緯、その後の評価
『明日のナージャ』は少女アニメの原点を目指して製作されたアニメである。
しかし、玩具の販売を中心にした商品展開が、世界観と噛み合わなかった為か、視聴率、玩具の売り上げ共に振るわず、不人気作品のレッテルを貼られてしまう。その状況を覆すべく、投入されたのがローズマリーだった。
それまでのナージャのすべてを否定する強烈なキャラ付けを持って、順風満帆で完全無欠だったナージャを一度ならず二度までも不幸のどん底に叩き落し、ストーリーを引っ掻き回した盛り上げた事は、良くも悪くも話題を呼んだ。
だが、ローズマリー関連の商品は発売されなかった為、結局玩具の売り上げは振るわず、未だに不人気作品のレッテルは貼られたままである。
翌年からスタートした『プリキュア』シリーズが少女アニメとして空前の人気シリーズとなったこともその一因であろう。
だが忘れてはならない。信念を貫き通した少女の名を。
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関連項目
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