ダイヤモンドプリンセス号(英: the cruise ship Diamond Princess)とは、日本生まれの大型豪華客船(英国船籍)である。
概要
日本の三菱重工業長崎造船所で2004年に建造された。米国を本拠地とするカーニバル社傘下のプリンセス・クルーズ社が運航している。日本発着クルーズが開始された平成26年(2014年)以降、英国船籍となった。
2014年に改装してからは日本クルーズの発着・就航も扱っているため、日本文化を入れているのが特徴で、日本風の浴場や寿司・麺などの和食メニューも取り入れて、日本公式サイトでは日本生まれと日本向け施設をやたらアピールして いる。[1]
動力にはディーゼルとガスタービンを組み合わせた発電機を使用している。船内は廃棄物を出さないシステムになっているとのこと。
アトリウム、ラウンジなど多くの人が集まる場所を用意しているが、シアター、バー、カジノなどの大人の社交場も用意されている。また、4ヵ所のプールに6ヵ所のジャグジーあとスパと入浴設備も多数ある。汗を流す場所としては他に、ミニゴルフやフィットネスセンター、ジョギングトラックやバスケットゴール、パドルテニスコートなども。さらには図書室、フォトスタジオ、ネットカフェ、結婚式場、その他いろいろ……。 街か何かかここは
新型コロナウイルス (2020)
令和2年(2020年)2月1日、同船は香港で下船した乗客のSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)感染が確認されたことを受け、同年2月3日夜に横浜港に到着したものの着岸せずに停泊し、日本政府の検疫下に置かれた。
日本政府の一連の対応について、「感染拡大の第二の震源地を作った」(ABCニュース)「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応」(ニューヨークタイムズ)等、海外メディアから批判や疑問の声が上がった。
もっとも、感染者が確認された後も船内ではパーティやビュッフェなどが通常通りに行われており、日本が対応する以前に感染が拡大していた事が確認されている。
船籍が「英国」、運営会社が「アメリカ」である事を含めて対応自体が非常に難しく、海外メディアの批判は不当な面が非常に大きい(無論、日本の対応に問題が無い訳では無い)という事は十分に留意するべきではなかろうか。 [2] [3]
CDC(米疾病対策センター)は、食事に携わっていた乗員が感染することで船内の感染ペースを速め、最終的に700件あまりの感染につながった、という調査報告を出している。[4]
SARS-CoV-2検疫の経緯(令和2年)
- 2月1日、香港で下船した乗客の感染が確認
- 2月3日、検疫開始
- 2月5日、隔離開始
- 2月10日、船内感染者数を「日本」集計から除外
- 2月12日、検疫官の感染が確認。加藤勝信厚生労働大臣「防護服は必要ない」とコメント[5]
- 2月18日、神戸大学医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎氏が告発動画をYouTubeに投稿
- 2月19日、下船開始。乗客は公共交通機関で家路につく
- 2月20日、乗客に初の死者[6]
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
- *ダイヤモンド・プリンセス | クルーズ紹介 (郵船トラベル)
- *海洋の国際法秩序と国連海洋法条約 | 外務省
- *国連で定めている海洋法条約においては、乗船している間は船籍を持つ国や運営会社の国のフラッグが掲げられその国などがお客に対する安全の保証や取り扱いを行うよう定められているため(旗国主義)、日本が踏み込んであれやこれやするというのが難しいケースがある。
- *「ダイヤモンド・プリンセス」、食事担当の乗員がウイルス拡散-報告
2020.3.18
- *【新型コロナ】もはや人災の様相。。軽装でクルーズ船に入った検疫官がたった1日で感染!それでも加藤厚労相は「防護服は必要ない」とコメント!
: ニコニコニュース
- *【速報】クルーズ船の日本人乗客2人が亡くなる。クルーズ船の乗客では初めて。
: ニコニコニュース
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