ナイチンゲールとは小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』『CCA-MSV』に登場する機体である。
概要
元々は小説版におけるサザビーに位置する機体。そのため、劇中での活躍はサザビーとほぼ同じ、小説の口絵では現在とほぼ変わらないデザインのナイチンゲールが掲載されている。別のページではほぼサザビーそのものの機体が描かれているが。
名前の由来は同名の鳥(サヨナキドリとも呼ばれる)。この鳥はギリシャ神話では「愛の鳥」として語られているが民間伝承では「墓場鳥」とされ死と結び付けられて考えられており、この機体の名称は後者から取られている。
『CCA-MSV』ではサザビーの強化発展機体という位置付けとなっており、その辺りは同じ小説版の機体から始まったHi-νガンダムと共通している。
サザビーと比較すると前後に長いシルエットとなり、MSというよりもMAに近い外見となっている。よく肩と間違われてしまう背部の巨大な背部バインダーには10基の「ファンネル」を搭載、このファンネルはα・アジールと同型である。さらに推進力も5基のプロペラント・タンクで強化されている。
胴体に比較して四肢は標準的な、やや小さいとも言える大きさで、特に腕部にはカバーで覆われたレイバーを彷彿とさせる関節になっているのが特徴である。体型が体型なのでとても動かしにくそうに見えるが、スカート・アーマーにはかつてシャアが戦ったあのパプテマス・シロッコのジ・Oと同様に「隠し腕」が搭載されているため接近戦も十分にこなすことが可能で、小説版では映像と同様に長時間の格闘戦を行っていた。
その他の武装としては大型メガ・ビームライフルとビームサーベルのみを装備し、サザビーと比較して武装数は減ってシンプルな物となっていたが、後述するRE/100のキットの発売以降では設定が追加され、さらにシールド裏にミサイルが装着、ビーム・トマホークがマウントされるようになった。
漫画版「ベルトーチカ・チルドレン」では胸部にメガ粒子砲を装備している。これはロボット魂版にも輸入され、さらにファンネルコンテナを可動させることにより高速移動モードに変形する設定が追加された。
また、大型メガ・ビームライフルが状況により、拡散と収束の撃ち分けを行う事ができるようになった。
シャアの搭乗機であり、近年はHi-νガンダムと共に知名度も上がってきているが、特異なデザインや大型であることからか立体化には恵まれない不遇の機体であったが、2014年にガンプラの新しい1/100シリーズ、「RE/100」の一つとして商品化が決定した。これによりナイチンゲールの特異な体型や実は前傾姿勢になっている設定画、定番の肩と間違えられやすいバインダーなどのについての正しい周知が一気に進む物と期待される。2021年現在はさらに「ロボット魂」キットが発売。イベント展示で「HG化」されることが発表されている。
ナハトガル
Hi-νガンダムが2種類のデザインが存在していたのは有名な話だが、ナイチンゲール(サザビー)も初期のデザインは永野護により描かれている。
長らく詳細が不明で「永野版」などと呼ばれていたが、近年自ら書き直したデザインが公開され、その際に「ナハトガル」と名付けられて、現在では当時の設定画の一部と思われる画稿も公開されるに至っている。
ナハトガルについては丁寧にも設定まで付随されており、MA的な運用を想定した45m近い巨大MSと、現在のサザビーやナイチンゲールとは全く違った印象を受ける機体となっている。なお、基本的に永野護基準の設定なので、出力値が一般的に知られるMSより遥かに高くなっている。
ちなみに、公開時には緑色だったが、その後『機動戦士ガンダム30周年画集 天地創造』に掲載される際に赤色に変更されたようである。
ゲームでの活躍
Hi-νガンダムと同じく「リアルロボット戦線」で初登場し、それ以降はGジェネやスパロボにも登場している。ライバルであるHi-νガンダムがリファインを期にA.C.E.などのゲームに数多く参戦しているのに対し、こちらは参戦していないケースが多かった。
近年ではプラモデルの発売や漫画版の連載も重なり知名度が上がった為か参戦ケースが増えつつある。
SDガンダム GGENERATION
性能は高いがサイズ設定やサザビーと比較した武装の少なさが不安要素となる事が多い。
過去作では何故か宇宙でのみしか使用できない作品が。
ワールドやオーバーワールドではLサイズとなり扱いやすくなったがサザビーのような武装の器用さがなく、耐ビームコーティングやIフィールド持ちの相手には苦戦を強いられてしまう。
「サザビーの方が使いやすい」とか「シナンジュへの繋ぎ」とも言われてしまう散々な評価に・・・
しかしジェネシスでは大型メガ・ビームライフルが拡散と収束の撃ち分けが可能になり、射程が大幅に伸びた。それぞれ効果が対大型と貫通持ちでMAP兵器も搭載。サザビーの武装からミサイルが外れた為、上記の不遇ぶりは無くなった。正にCCA-MSVの設定通りサザビーの発展型としての活躍をしてくれる。
スーパーロボット大戦
「第2次α」と「D」で登場。第2次αでは隠し機体の敵という珍しい位置。
敵のボスということでHPは16万と化け物染みており本当にMSか?と思わせる。シャアがパイロットなのでやっぱり強敵。この際には胸部にメガ粒子砲があるということにされて武装が増強されていた。
Dでは無条件で味方。しかもHi-νガンダムよりも早く参入。数多くのファンネル機体が存在するDではファンネルの単独攻撃力が最も高い。Hi-νガンダムやνガンダムにある合体攻撃がなく、第2次αに存在していたメガ粒子砲がない為、やっぱり武装が少ないのが欠点。
時を経て「X」で久し振りの参戦。PVに登場し、ファンを驚かせた。隠し機体であり、据え置き機での味方としての登場は初。武装こそやはり少ない物の、ファンネルの攻撃力が他のファンネルを扱う機体よりも高く、それどころか改造するとZガンダムの突撃やZZガンダムのハイメガキャノン・フルパワーに匹敵する攻撃力。しかも燃費がその2種よりも遙かに良い。おまけに射程も長い。また着弾指定のMAP兵器としてのファンネルも搭載。
シャアとの相性も抜群。演出で大型メガ・ビームライフルのアニメで拡散と収束の撃ち分けを行っている。
続く「T」でも登場。最初は敵側で第2次α以来のHi-νガンダムとの対決が実現している。条件を満たすと参入。味方仕様はほぼそのままだがファンネルにカウンター属性が付加されさらに強力に。
EXVSシリーズ
Hi-νガンダムは「EXVSシリーズ」では「初代EXVS」より参戦していたがライバル機であるナイチンゲールは参戦していなかった。しかし2015年8月、ついに「EXVSMB」にプレイヤー機として参戦。コストは3000。
Hi-νガンダム同様、「ベルトーチカ・チルドレン」名義での参戦。武装面では連載中の漫画版要素も輸入されており「第2次α」同様、メガ粒子砲も装備している。
巨体ながら高い機動性と強力な射撃武装で圧倒する機体。
以下は参戦当初の武装。
メイン射撃、射撃CS、特殊射撃にメガ・ビーム・ライフル、格闘ではビーム・トマホークで攻撃する。
通常メインではビーム・ライフル、射撃CSではビーム・ライフルを拡散させる。特殊射撃ではレバーをニュートラルでビーム・ライフルを照射させる。レバーを追加入力でビームを曲げることが可能。レバーニュートラル以外では胸部拡散メガ粒子砲を発射する。
特殊格闘もビーム・トマホークだが射撃や格闘派生があり追加入力で様々な攻撃を行う。
サブ射撃はファンネルで攻撃する。格闘CSでアシストのサイコ・ドーガ呼出。
覚醒技は「粛清の光」。ファンネルとメガ・ビーム・ライフルの一斉射撃。
解禁当初、遅い・・・どころかトップクラスの高機動、無印ガンガンのキュベレイMk-Ⅱを彷彿とさせるファンネルの着地取り等でとんでもない機体だった。さすがに修正により弱体化。
クロスブーストに移行した現在も武装変更や調整されつつプレイアブルとして参戦している。
シャアの台詞はすべて新録で特殊台詞も豊富。イラストも異なっている。
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