ガノタとは、『ガンダムファン』『ガンダムオタク』を意味するインターネットスラングである。
概要
機動戦士ガンダムシリーズのファン・オタク・マニアを表す言葉で「ガンダムオタク」を略した「ガンオタ」のタイプミスから、いつの間にか広まったとされる。2ch発祥とされ、90年代後半~00年代初頭頃が初出と思われる。いくつかのニュアンスを含む。
- 単なるガンダムオタクの略。ガンダムが好きなファン。
- ガンダムが好きすぎて白熱し喧嘩する人。ちなみに無関係な場所にガンダムの話を持ち込む人も対象のようで違う。ガンダム用語を使っているが、「黒歴史」などをガンダム用語とは知らず聞いたことある言葉のネタとして使う人も多いため、用語を使う人の全てがガノタではない。
- ガンダムシリーズにとても精通したガンダムオタク。以下のように使い分けられる時もある。
一口にガノタと言っても、好きなガンダムはあるが凄く詳しいというほどではない単なるガンダム好きという側面から、他人に迷惑をかけてしまう行為をするネガティブな面までをも一括りにして扱っている。
使う人によって『宇宙世紀シリーズに限る・限らない』、『富野由悠季作品に限る・限らない』などの個人的定義が加えられる場合もある。
ガンダムエースで連載された「ガンオタの女」の主人公「賀ノ多うつき」(がのた うつき)の姓はガノタに由来する。こちらの漫画から由来した言葉では無いので注意されたい。
ガンダム好きで有名な方々
迷惑なタイプ
『ガノタ』とは普通のファンのことも表す言葉だが、中には周りを不快にする行いをしてしまう者に対して『ガノタ』が使われている場合がある。普通のガンダムファンを不快にさせるので他人への罵りで多用すると反感を買いやすいので注意するべきである。
ガンダムシリーズ自体、1979年から続く長い歴史を持ち複数の世代もあるため、作品の好き嫌いや許容範囲の差が出てしまう事もある。
迷惑なタイプのガノタとは、作品が好きなあまり賞賛・批判の強要、無関係な場所に話を持ち込むファンが存在する。有名な作品ほど、中にはそういう人が出てしまうのは他のジャンルとも共通している。だが、 ガンダムシリーズ自体の規模の大きさと作品の傾向の違いがかなりあるため、内部で起きる好みの対立が激しい。
- 作品媒体が架空の映像・アニメであっても、アニメ的な演出や設定を嫌い「リアルさ」が足りないと非難する。実在する兵器と戦わせた場合の勝ち負けをつけたがる。
- 作品のデザイン(デザイナー)や監督の脚本を批判してばかりいる。
- 実際に戦争へ行った経験は無いが、まるで歴戦の兵士として戦ってきたかのような書き込み。
- 特定のガンダムや機体がロボット作品最強でなければならない主張。
- 不殺や平和、相互理解などを主義とする考えに拒否反応を示す一方で、大量の戦死者を求めたり、戦火を拡大させる敵側を過度に賞賛する。
ちなみに上記の発言は場合によってはネタとなっている。
特に新作TVシリーズが始まる頃に、主に2ちゃんねる界隈で活発になる。個人的意見の「ガンダムらしさ」の押し付け合い、毎度のごとく新しい作品・メカデザイン・設定に対する騒ぎは、もはやは恒例行事に。「ガノタ」自体が古い言葉であるため、迷惑なガノタと呼ばれるのは昔の作品が好きなあまり、新しい作品を受け入れられず新規のファンに暴言を吐いてしまう層に言われるケースが多い。しかしいつの時期でも、新規のガンダムオタクもガノタと呼ぶため、やはり全てをひっくるめて『ガノタ』である。新シリーズごとに分けて「○○好き」と呼ばれる場合もある。
迷惑なガノタは2ちゃんねる発祥の一界隈なので、それが全体のガンダムオタクとは思わない方が良い。2ちゃんねるを見ていない層も多い。
シリーズで違うものを作る際は対立は起きがちであり、自分が好きなものを愛で、他人が好きだと言っているものをわざわざ否定しに行き荒らさない広い心が大事である。迷惑な人を見かけてもスルースキルを磨き無視するか、ニコニコ動画・大百科で誹謗中傷を見かけた場合は穏やかな口調で注意か、黙ってNGや削除申請を推奨。
ガノタの記事でも、掲示板でガノタに対する暴言・誹謗中傷はするべきではないのでご注意を頂きたい。
ニコニコ動画・大百科は、2ちゃんねるほど無法地帯では無いため「ニコニコ大百科を楽しく過ごすために」の一読を推奨。
備考
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズは平成以降に登場したガンダムの中で特に反響が大きかった作品である分、好みの対立が激しい。放送当時に「ガンダムSEEDや平成作品は旧来の作品の板と分ける必要があるのでは?」と2chのシャア板分裂事件も勃発。そしてそれを逆手に取ったアンチの粘着質さと執念深さは凄まじいものがある。ニコニコ動画初期でもSEEDの称賛や批判するコメントがあり、よく荒れてしまった。
SEEDシリーズ動画が荒れやすくなった要因として、ガンダムシリーズ最終作の触れ込みで作られた∀の次に登場したこと。放送当時はインターネットが発達し始めた時期であり、ネットマナーのなっていない視聴者が多くその頃の感覚が残っていたこと。主にビジュアル面で人気を博した一方でシナリオ面の評価が悪いこと(これは前作∀とはほぼ真逆の結果と言える)。初めてガンダムに触れた層と、それまでのガンダムと比べる層が今まで以上に多くなりやすかったこと。監督関連の問題など。
また、好みにいたっては宇宙世紀作品のみに目を向けても1st至上主義者とそうでない派、富野派と富野アンチ、連邦派とジオン派、TVシリーズ派とOVA派などがある。アナザーガンダム以前に、この時点で宇宙世紀ファンの間で派閥も存在する。あと特に有名な騒動として「Ζガンダム騒動」が挙げられる。
全てが楽しめるのが一番楽しめるが、好みがどうしても合わない者は分かり合えなくても仕方ない。好みが合う者同士でコミュニティを住み分けた方が賢明である。
関連コミュニティ
関連項目
- 機動戦士ガンダム
- ガンダムシリーズ一覧
- クアンタムシステム推奨
- Ζガンダム騒動
- 厨房の一覧(中には迷惑なガノタが該当すると思われる事柄も含まれる)
- 厨記事のアンチスレ化(記事内に、ガンダムに関連する参考文書もある)
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