プリンセス・コロンとは、
- アゾンインターナショナルが展開するドールシリーズ、「えっくす☆きゅーと」の1つ、「Princess Koron(プリンセス ころん)~12時までに帰らなきゃ!~」。→公式サイトの商品紹介(外部リンク)
- 漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するキャラクター(英語表記は「Princess Cologne」)。本項で解説。
概要
ハートランドシティの遊園地「ハートランド」(市と同名)にいるマスコットキャラクターの一人。キャプテン・コーンの「ネイチャー・クルーズ」、サンダー・スパークの「スピード・フィールド」のように、何らかのアトラクションを受け持っていると思われるが、明言はされていない。
元々はハートランドシティのゴミ処理場に運ばれた人形であったが、Mr.ハートランドを従える謎の科学者、Dr.フェイカーによって命を与えられた。また元のゴミに戻されるということから、Mr.ハートランドの命には逆らえず、特殊な力を持つカード、ナンバーズを狩るナンバーズ・ハンターとして活動している。
普段は西洋風のお屋敷のような場所に居り、人形を修理する(また、自らも人形である)デメット爺さんたちと過ごしたり、人形劇のようなものをして遊んだりしている模様。
3人目のナンバーズ・ハンターとして主人公の九十九遊馬とデュエルするが敗北。魂が抜け落ちてしまうところであったが、デメット爺さんによって救われ、以後はMr.ハートランドの下を離れ、遊馬の家で暮らしている。
活動の詳細
遊馬たちナンバーズ・クラブは、ナンバーズ・ハンターが現れるという噂の遊園地「ハートランド」を訪れ、そこでナンバーズ・ハンターのキャプテン・コーン、サンダー・スパークを倒してきた。
そこでMr.ハートランドは3人目のナンバーズ・ハンターとしてコロンを差し向けた。
人形の家にて遊馬たちと出会い、炎で遊馬たちの退路を断ってデュエルを開始。予め発動されていたフィールド魔法「人形の家」や通常モンスターを利用した戦術で、自らの切り札である「健ちゃん」(「No.22 不乱健」)をエクシーズ召喚し、遊馬の「No.50 ブラック・コーン号」を粉砕、その後もデュエルを有利に進め、あと一歩のところまで追い詰めていった。
自らを「恨みの人形」と称し、Mr.ハートランドの配下としてデュエルするコロンに対し、何か事情があると考えた遊馬は、その理由をコロンに問うてみる。すると、コロンは自らの過去を語り始めた。
それによると、かつてはどこかのお嬢様に可愛がられ幸せな生活を送っていたが、お嬢様が新しい人形を手に入れたことでいつしかコロンは忘れ去られ、終いにはごみとして捨てられてしまった。オボット(ハートランドシティのゴミ収集・清掃を行うロボット)によって回収され、ゴミ処理場へ運ばれてしまったコロンであったが、Dr.フェイカーがコロンの怨念に気付き、コロンに命を与えた。その後はデメット爺さんに可愛がられて暮らしていたという。
この話に覚えのある人がナンバーズ・クラブの中に一人いたようだが、それとは別に観月小鳥が、コロンの気を鎮めるために、自らが捨てたのだと嘘をついたが、コロンとの生活についての語りにかなり食い違いがあり(コロン曰く「そんなに可愛がられていない」)、嘘だとばれたことでかえってコロンを激昂させてしまう。
健ちゃんの力で遊馬を追い詰め、「ガガガガール」への攻撃で決着というところまで来たのだが、健ちゃんが「ガガガガール」に恋をしてしまったため、健ちゃんは攻撃をすることができなかった。最終的に、その「ガガガガール」によって健ちゃんの攻撃力を0にされ、遊馬のエース「No.39 希望皇ホープ」の一撃で敗北、その際の爆発でコロンは二階の人形の家へと吹き飛ばされてしまった。
しかし、キャッシー(キャットちゃん)も申し訳ないと思ったのか、かつてコロンを捨てたのは自分であると告白、コロンを救うために燃え上がる家の中へと飛び込み、救い出したかと思われたが、あわてて違う人形を持ってきてしまう。
そこで今度は遊馬が飛び込もうとしていたところに、中にいたデメット爺さんがコロンを助け出す。
コロンはデュエルに敗れたことで、魂が抜け出てしまうところであったのだが、デメット爺さんはコロンに自らの魂を与えることでコロンを救う。その後、コロンを遊馬に託し、自らは崩れ落ちる人形の家の中に戻っていった。
デメット爺さんを失ったことで悲しみに暮れるコロンであったが、「デュエルをすればみんな仲間」という遊馬はコロンを自らの家へ招いた。その後、ハートランドシティの中枢施設から脱出するため遊馬たちを誘導するが、Mr.ハートランドや天城カイトの介入があり、川に流される形でハートランドから脱出した。
以後は、遊馬の部屋で生活している。どう見ても人形の見た目であることや、元々ハートランドのマスコットキャラクターであったこともあって、あまり堂々と表を(それどころか、遊馬の部屋の外さえ)出歩けないのか、ずっと遊馬の部屋にいて、クロスワードパズルなどをして過ごしているらしい。そんな生活で少々退屈なのか、神代凌牙(シャーク)について遊馬が調べている際は、着替えまでしてノリノリで調査に協力していた。
そのため、外で活動するときはあまり一緒に行動することがないが、室内など、他の目をはばかる必要のない場所では、ナンバーズ・クラブの面々と一緒にいることもある。
ちなみに、一度キャッシーの家を訪れた際、キャッシーはコロンに自分の下へ戻ることを提案したが、金にものを言わせるようなやり方に見えたためか、にべもなく断られている。コロン曰く、その理由は「お金より愛が欲しい」から。
特徴
遊馬たちの前に姿を現したとき、風船のようなものを手にしていた(OCGカードのイラストにも描かれている)が、この風船のようなものにはD・パッド(デュエルディスク)が収納されており、デュエルの際には半分に割れてD・パッドが現れる。その様子からみるに、どう考えても本来の意味での風船ではない。
また、D・ゲイザーに相当する機能は左目に内蔵されている。
遊園地「ハートランド」の看板では頭にねじが付いた状態で描かれており、ぜんまい仕掛けの人形に見えるが、実際のコロンにはそのようなものは見当たらず、元々は可動する人形でもないように思われる。唯一、初登場時のシルエットのとき(ランク10「新たな敵!!」の冒頭)でのみ、ねじをつけているらしき姿が描かれているが、描写されていないだけで時々ねじを巻いているのか、設定が変更されたのかは不明。
Mr.ハートランドによる紹介では「プリンセス・コロンちゃん」と、「ちゃん」までが名前であるような呼び方をしているため、「ちゃん」までが(表向きな、施設のマスコットキャラクターとしての)正式名称であるとも考えられるが、素の状態のMr.ハートランドは「ちゃん」をつけずに呼び捨てにしていたため、結局「ちゃん」は名前の一部ではなく、敬称なのかもしれない。後述のOCGカードとしては「ちゃん」のない「プリンセス・コロン」が正式名称。
デッキ
破壊された時に通常モンスターを展開できる「おもちゃ箱」で通常モンスターを展開し、それを壁として、破壊された時に「人形の家」で高レベルのモンスターを展開し、それを素材に「健ちゃん」(「No.22 不乱健」)をエクシーズ召喚するのが基本戦術。健ちゃん降臨以降は、健ちゃんの能力で自身を守りつつ、圧倒的な攻撃力で攻め倒す。効果を活用するために、素材を回復させる「エクシーズ弁当」も使用している。
遊馬とのデュエルの後、健ちゃんは遊馬に渡されているため、現在のコロンのデッキには健ちゃんはいないが、現在のコロンがどのようなデッキを組んでいるのかは不明。そもそも、デュエルする描写自体が見当たらないが、「(遊馬の代わりに)戦ってあげる」という発言もあることから(発言自体は冗談であると思われるが)、まったくデュエルができない状況ではない模様。
コロンの使用したカードのうち、OCGには「No.22 不乱健」や「おもちゃ箱」、「腐乱犬」が登場している。OCGには「手違い」(ミステイク)というカードが存在するが、コロンの使用した「手違い」(てちがい)とは別物。
また、本来はモンスターではないが、コロン自身がエクシーズモンスターとしてOCG化された。
その他
Vジャンプ2012年12月号付録「キャラクターデッキブック」で行われたアンケートでは、「『デッキブック』に掲載されているデュエリストの中で、一番好きなデュエリストは誰?」でコロンが3位となったほか、「一番参考になったデッキはどれ?」では「コロンのプリンセス・ショータイム!!」が2位、「マンガ『ゼアル』または『5D's』で一番好きなデュエルは誰と誰のデュエル?」では遊馬VSコロンが2位、「『デッキブック』に掲載されているカードで一番好きなカードはどれ?」で「プリンセス・コロン」が1位となり、その人気のほどを見せ付けた。
OCGカードとして
「コレクターズパック ZEXAL編」(2013年8月10日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「Vジャンプ」2013年9月号付録冊子「遊☆戯☆王ZEXAL かっとブック」7ページによる
ランク4/光属性/天使族/ATK 500/DEF 2200
レベル4モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、
自分の墓地の「おもちゃ箱」1体を選択して特殊召喚できる。
自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在する場合、
相手はこのカードを攻撃対象にできず、カードの効果の対象にもできない。
また、自分フィールド上の通常モンスターが
戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキ・墓地から通常モンスター1体を選んで表側守備表示で特殊召喚する。
墓地の「おもちゃ箱」を特殊召喚する効果、フィールドに他のモンスターが存在する限り攻撃・効果対象にならない効果、自分の通常モンスターが破壊された時に素材と引き換えに通常モンスターを展開する効果を持つ。
所謂「切り込み隊長」効果の強化版のような耐性を持っており、同名カードを2枚以上並べることで、相手の攻撃を封じ、なおかつ対象を取る効果では除去できないため相手は対応が限られてしまう。
エクシーズ召喚時に特殊召喚される「おもちゃ箱」には通常モンスターを展開できる効果が備わっているため、その効果でレベル4通常モンスターを展開してこのカードをエクシーズ召喚し、さらに「おもちゃ箱」を使いまわすという使い方ができる。その「おもちゃ箱」で再び通常モンスターを特殊召喚すれば、2番目の耐性や3番目の効果につなぐことができる。
通常モンスターが破壊された時にデッキか墓地から別の通常モンスターを展開できる。「ブラック・マジシャン」「青眼の白龍」などの高レベルモンスターでも展開できるが、表側守備表示限定であるため、すぐに戦闘に参加させるのは難しい。
墓地にあるのであれば、デュアルモンスターも蘇生可能。
戦い方としては、効果を利用して通常モンスターをフィールドに維持して戦うことになるだろう。
せっかく使うなら一緒に「No.22 不乱健」も使いたいところだが、「おもちゃ箱」で展開できるレベル8の通常モンスターが「神龍の聖刻印」しか存在しないため、「おもちゃ箱」単体で出すのは不可能。少々手間はかかるが、このカードの後半の効果で素材を展開していくことになるだろう。
弱点としては、このカードと「おもちゃ箱」の特性上、「群雄割拠」のような種族メタに滅法弱いこと。また、ほかのエクシーズにもいえることではあるが、「カイザーコロシアム」などで場に出せるモンスターが制限されるのも厳しい。
発売時期の都合から、海外版「Number Hunters」(2013年7月12日発売)の方が日本より登場が早い。
アニメARC-Vで素良が使用した「トイ・パレード」のイラストに描かれている。
関連動画
関連静画
関連項目
- 遊☆戯☆王ゼアル
- キャッシー(遊戯王ZEXAL)
- Dr.フェイカー
- 九十九遊馬
- ナンバーズハンター
- No.22 不乱健
- オボミ(アニメで遊馬の家に居候している。本来はモンスターでないのにOCG化されたのも共通点)
- 遊戯王OCGカードリスト
- 遊戯王関連項目の一覧
- 3
- 0pt