「神々の使者、ヤクザ天狗参上!」
ニンジャはボーを振り上げ、ユーザーの前で概要を打った……
天狗とは日本に古来から存在するフェアリーの一種で、赤く長い鼻を持ち、空を飛ぶという。
しかしあの男は天狗ではなく、ヤクザでもなく、ヤクザ天狗であった。
ヤクザ天狗とはTwitter翻訳小説「ニンジャスレイヤー」に登場する孤独なるニンジャハンターのことである。
初登場(掲載順)は「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」であり、この1話で多くのニンジャヘッズを虜にした。
近未来都市ネオサイタマを舞台に、生身の人間でありながら超人集団であるニンジャを相手にたった一人で死闘を繰り広げていくその勇姿は多くの人の心を動かして止まない。
『ニンジャスレイヤー』こと主人公、フジキド・ケンジが「復讐」を糧にニンジャと戦っていくのに対し、『ニンジャハンター』であるヤクザ天狗の原動力は「贖罪」である。似て非なる二人の対比も魅力を際立たせる要素の一つとなっている。
武器は生体LAN端子との直結により物理的な引き金ではなく論理トリガで射撃することを可能としたオートマチック拳銃『リデンプション』(救済)と『アブソリューション』(赦免)の二丁持ち。さらには使い込まれたドス・ダガー(短刀) を使用している。ただし、身体能力の差により、ニンジャとの白兵戦はあまりに分が悪いため、ドス・ダガーを使用するのは拳銃が使用出来なくなった時などの非常時だけである。
その他の装備として、ニンジャの動きを捕捉・解析する為のサイバネ・アイ、敏捷性の差を埋めて立体機動による戦闘を行う為のジェットパック、サイバネ化された脚部等のハイテックを使用することにより、忍殺史上初めて非ニンジャが一対一でニンジャに正面から打ち勝つという偉業を成し遂げた。スゴイ!
そんな彼であるが、プロフェッショナルとしての側面も持ちあわせており
・ニンジャを葬り去る為にはシツレイなアンブッシュ(不意打ち)も辞さない
・次なる聖戦の為にニンジャハントの報酬をどんな時も必ず要求する
・たとえニンジャが目の前であっても勝ち目の無い戦いには赴かない
など、神々に与えられた使命を遂行するために時には冷徹なまでの判断を下す。だが、それ故に『ニンジャスレイヤー』が誕生する遥か昔からニンジャと戦っているにも関わらず、今まで生き残ってこれたのであろう。
「死んだら終わり」 ミヤモト・マサシのコトワザである。何事も命あっての物種だ。彼のやり方は実際正しいと言える。
このようなヤクザ天狗も地の文では「彼は狂っていた」と度々明言されている。オモチとセンベイでニンジャを浄化する儀式を行おうとする、スピリタスと小便を混合した物を聖水と称しニンジャの首にふりかけ火を点ける、報酬(ドネート)が支払えなければ「天狗の国」へ連れて行こうとする、といった姿はまさにそれを裏付けるものだが、「(人間がニンジャに立ち向かうために)ヌンチャクを振り回し、ニンポを叫んだあの行動。あの一瞬の狂気を、この男は、何年以上も絶え間なく続けて……完全に狂ってしまったのだろう」とは、「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」にて彼と関わりあったヤクザ、ヤマヒロの述懐である。常人がニンジャと戦い続けるためには、狂気に身を落とす他は無かったのかもしれない。
すまんな、本当にすまん、私がお前たちをジゴクより解き放ったのだ……
なお、既翻訳分において彼はまだ「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」にしか登場していなかったが、ニンジャ名鑑により彼を主人公としたスピンオフ短篇集の存在が示唆されていた。そして、2013年3月に公開された新エピソードオー「ギルティー・オブ・ビーイング・ニンジャ」にて衝撃の再登場。とうとうニンジャスレイヤーと会話までしてしまった。
この再登場は同セクションにあった豊満ヒロインの入浴シーンを凌駕する衝撃をニンジャヘッズに与えた。ニンジャとの戦闘でも「贖罪の天使、ヤクザ天狗」を名乗り、変わらぬワザマエを披露。ニンジャスレイヤーとの共闘も見られた。また、再登場の際「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」以外にもニンジャスレイヤーとニアミスしていたことが示唆された。備えよう。
川の水は血に変わり、川の魚は死に、エジプト人はナイルの水を飲めなくなった
彼の正体には謎が多い。名前やヤクザを助けたり主な情報源としてニンジャハントを行う姿から見て、おそらく元リアルヤクザであると推測できるが、それすらも定かではない。なお、天狗とは日本に古来から生息するフェアリーである。
ただし、
・エジプトのニンジャ真実について知っている
・LAN直結された二丁持ちの拳銃を使う
・命と金に拘る
・戦闘力や状況判断力が高い優秀なヤクザ
等の共通点を持つキャラクターが既に登場しており、
「カース・オブ・エンシェント・カンジ、オア・ザ・シークレット・オブ・ダークニンジャ・ソウル」に登場したフリーランス・ヤクザのデグチがヤクザ天狗の正体ではないかとニンジャヘッズの間で噂されている。(上エピソードは外国であるエジプトが舞台)
ブッダエイメン!
原作者であるフィリップ・ニンジャ・モーゼズ=サンもヤクザ天狗には愛着があるらしく、インタビュー(合法)においてヤクザ天狗誕生秘話を明かしている。それによるとヤクザ天狗というキャラクターは
- 『ロケッティア』
- 『ヴァンパイア最期の聖戦』
- 『夜はグリーンファルコンを呼ぶ』 ・・・ Robert McCammon 著 『Blue World』に収蔵されている短編
- 『ダークナイト・リターンズ』
というような弱くて泥臭いが、それはそれとして奮闘していくヒーロー(元ヒーロー)像に
を加えて出来上がったらしい。どう考えても合体事故...0010111000001001ザッケンナコラー!
オモチを口に咥えて、センベイを額に当てるのだ。ニンジャの悪夢が浄化される
実はニンジャスレイヤーのパイロット版と言える作品においてもテング・ニンジャとして登場しており、そこでは仮面を被り決して正体を明かさないがピンチになったフジキドを幾度も助けてくれるという、某仮面紳士のような役回りだった。
ヤクザ天狗がニンジャスレイヤーが現れるより遥かの昔から日本国に降臨し、ニンジャと戦っているという設定もパイロット版の存在による影響なのかもしれない。
どうだ、ピンク色の動画が見えてきたか?
贖罪の戦いには、積極的ドネートが必要だ
「もうニコニコ市場は……」
クリックせぬなら、お前を天狗の国へ連れて行く。
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