リサーナ・ストラウス(声・櫻井浩美)とは、漫画『FAIRY TAIL』に登場する女性魔導士で、ミラジェーン、エルフマンの妹(末っ子)である。猫好きの勉強嫌い。
アニマルソウル「解説猫」
初登場は第55話「その涙を見ない為に」。
使う魔法はアニマルソウルという動物を接収(テイクオーバー)してその力を自分に還元するもの。腕だけを鳥の羽にしたり、下半身を魚にしたりという使い方も可能。本編では、猫好きな性格もあってか、よく猫の姿になっている。その姿、まさに猫娘。エルフマンの魔物を使うビーストソウルやミラの悪魔を使うサタンソウルとはそれぞれ別系列の魔法で、互換性は無い。
最初はたった2コマの登場で、しかも元々は本編2年前X782年に亡くなった故人ということになっていた。
読者はおろか、作者もこの後の展開など誰もが予想しておらず、兄のエルフマンが討伐依頼中に接収した「ザ・ビースト」という魔物をコントロールしきれず、暴走事故を起こし、それを止めようとして事故死したとされた。
故人としての登場だったため、セリフで若干触れられる程度の扱いで、以降もあまり存在に触れられることが無かったが、ハッピーが産まれた時の様子が明かされた番外編「ナツとドラゴンの卵」で本編の6年前にあたる「生前」の姿が明かされ、ナツとは幼馴染で仲が良く、「大きくなったらナツのお嫁さんになってあげてもいいよ」などと発言していた。
しかし、この番外編での描写が結果的に後の彼女の運命を大きく変化させることになる。
その後、第170話「妖精狩り」にて、回想以外では初めて成長した姿でセリフ付きの登場を果たす。
これも、元は別世界エドラスにおいて「元の世界アースランドでは亡くなった人物も、エドラスでは生存している」という描写のはずだった。
しかし、エドラス編エピローグの第198話「明日への翼」にて、パンサーリリーに捕えられた彼女が登場。
ここでようやく『生還』を果たした。なお、エドラス世界でのリサーナは元から原作に登場せず、エドラスのミラジェーンから「崖から落ちて亡くなった」と語られるのみである。
リサーナはエルフマンの暴走事故では死んでおらず(アニメと原作では若干描写が異なるが)、当時アースランド中に無数にあったアニマ(エドラスの魔力吸収魔法)によってエドラスに転送、当時まだエドラスで魔水晶化のシステムが確立されていなかったためか、人間態のままエドラスの妖精の尻尾を発見し、そのまま「エドラスのリサーナ」として偽りの生活を続けていた、とされた。
アニメ版リサーナ
彼女を語る上において、アニメ版「FAIRY TAIL」の存在は欠かせない。
元々故人であった彼女が蘇ったのは、アニメでの扱いによるものが非常に大きなウエイトを占めている。
先述の「ナツとドラゴンの卵」がアニメ化された際、よりナツとの交流を親密に描いたことで、後の幽鬼の支配者編でのエルフマンVSソルの映像時に大幅に描写が増加。原作では描かれなかった「エルフマンを止めに入るリサーナ」「互いに成長しても互いを意識し合うナツとリサーナ」「ナツとハッピーで思い出の場所に作ったリサーナの墓」といったシーンが追加された。
また、この後もナツの回想シーンで度々登場し、ルーシィとは異なる、末っ子らしい純粋で明るい兄姉思いの優しい少女という人物像が徐々に確立していった。
原作者もこういったアニメ版での扱いを歓迎し、当初の予定になかった「別世界エドラスでの生還」という少々強引ながらもギリギリ辻褄の合う描写によって彼女を現行ギルドの「新メンバー」として加入させた。かなり急な決定だったらしく、紋章の位置を間違えていたりする。(アニメではアニマ転送と同時に元の紋章が消失するという演出でこのミスをカバーしている)
生還後はアニメでの出番はさらに増え、天狼島編では原作ではジュビアとのコンビで戦闘後は出番が無かったが、アニメではハデスVSナツチームのバトルの裏でリサーナ、レビィらのキャンプ陣営のバトルが追加。
ナツが倒した強敵華院=ヒカルをレビィ、カナとのトリオで交戦し、ナツの火竜の煌炎を思わせる合体魔法トリプルユニゾンエクスプロージョンで倒す大金星を上げた。
しかし、原作での出番は台詞もあまりなく、相変わらず少ない。原作ファン向のOADにも基本登場しない。
ただ、原作者のTwitter上ではたまに描き下ろしイラストが掲載されている。
2013年1月18日には前日にどうしても尻が描きたい衝動に駆られてケツプリ団が登場したお詫びか、同じようなアングルでヒップの強調されたリサーナが登場した。姉ちゃんええケツしてまんなぁ。
これらのことからアニメ版から入って原作を読み始めたファンの中には「リサーナの出番が少ない」という不満が少なからずある。その声からか、原作の冥府の門編では下記の「ナツリサ」を思わせる描写が盛り込まれ、ファンを沸かせた。
また、銀髪ショートヘアかつ妹キャラという「剣咬の虎」の星霊魔導士・ユキノが登場した。リサーナはこのユキノとのキャラ被りを若干気にしている模様(姉・ミラジェーンにもリサーナに似ていると言われ、ユキノが「妖精の尻尾」に加入するかどうかになった時にもリサーナ自身は若干難色を示していた)。
このように、アニメ版での重要キャラクターという扱いからか、2014年4月よりリスタートするアニメの番宣を兼ねて行われたニコニコ生放送の竜王前夜祭パーソナリティにミラジェーン(小野涼子)、マカロフ(辻新八)と共にリサーナ(櫻井浩美)が出演した。この放送後には作者のツイッターにてかなり珍しい上記3名の組み合わせによる新作イラストが公開になっている。
ナツリサ
上記のアニメ版ファンによるCPで、ナツ&リサーナの組み合わせのこと。
元は「あり得ない組み合わせ」のはずであった。
しかし、生還を果たしたことで、これを公式化しようとする動きが少なからず起きており
フェアリースレやニコニコにてこの話題を出すとナツルー公式派との対立で
ほぼ確実に荒れる為、ある意味禁句となっている。
なお、Google検索でも「リサーナ」を検索するとほぼ確実にこのCPが結果に表示されるほか
関連語句に「ナツ リサーナ キス」などが含まれていたりする。
私小説などではかなりの確率で用いられているCPなので、ちょっと探せばすぐに出てくるだろう。
なお、物語上においては彼女の「生前」はこの二人は事実上ギルド公認CPだったらしく
ギルダーツが帰還した際に真っ先にナツに飛んだ質問が「お前リサーナとはどうなったんだよ?」だった。
天狼島編では、ナツたちと共にハデス戦に向かうルーシィをわざわざ呼び止め、「ずっとナツの側にいてあげて」とルーシィにナツを託すかのような発言もした。ひょっとしたら作中のニュアンスとは異なるかもしれないが、このリサーナの発言にリサーナファンは少なからずショックを受けた模様である。
また、ジュビアの妄想の中でグレイとリオンのBL関係などの予測に交じって
ナツとリサーナとルーシィの三角関係が予測(?)されていた。
(この妄想絵の部分はアシスタントの作画なので、アシスタントにもこのCPを考える者がいるようだ)
ただ、このCPが仮に成立してしまうとミラジェーンやエルフマンがナツの義兄弟になってしまう。
(ナツが「エルフ義兄さん」とか「ミラ義姉さん」と呼ぶとなれば逆に新鮮?)
関連動画
関連放送
関連項目
- FAIRY TAIL
- ミラジェーン・ストラウス - 姉貴
- エルフマン・ストラウス - 兄貴
- ナツ・ドラグニル - 幼馴染。元恋人?
- ルーシィ・ハートフィリア - ライバル?
- フリード・ジャスティーン - リサーナと同じくアニメで扱いが変わったが、彼女と対照的にギャグキャラ化
- 小早川凛子 - 猫好きの勉強嫌い
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