FAIRY TAIL(フェアリーテイル)とは、週刊少年マガジンで2006年35号から2017年34号まで約11年連載されていた漫画である。作者は真島ヒロ。2009年10月から2013年3月までテレビアニメ化。2014年4月から2016年3月までアニメ第二期シリーズが、2018年10月からアニメ最終シリーズが放送する。劇場版アニメも放映された。
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元々は運び屋ギルドフェアリーテイルに所属する乗り物に弱い少年が活躍するという少々マニアックなテーマの話で、第1話はほぼ完成していた。しかし、「もしギルドに居るのが運び屋ではなく魔法使いだったら?」というアイディアが浮かび、かつてハリーポッターの影響で連載を断念し、読みきり掲載した『MAGIC PARTY』という魔法学校モノの設定を流用する形でストーリーを再構成したところ次々にアイディアが浮かび、魔法使いの話となった。ギルドの設定は一部『RAVE』の解放軍の思想も受け継がれている。
綿密に初回から最後までを決定していたRAVEとは対照的に、本作では大まかなあらすじを決めておいて話自体は執筆時の流れに任せるという方法をとっており、これによって楽園の塔エピソードが当初とは異なる方向へと展開したり、ウェンディ、レビィ、メイビスといったロリコン男性に好評な名脇役を生み出すといった結果に繋がった。
また、登場人物が敵味方問わず大量に亡くなったRAVEとは異なり、できる限り「登場人物は生かす」という方針が採られている。そのため、初期構想では天狼島で死亡するはずだったマカロフは2014年以降も健在である。
真島の速筆ぶりはこの作品で更に化け物じみてきており、2010年、2013年の2回にわたって3話連続掲載が行われている。特に後者は『2週続けての3話連続掲載+増刊号読み切り1話』というファンにはたまらない企画で、各種コミックサイトで「読んでも読んでもフェアリーテイル」などと特集されていた。
さらに、2014年3月~4月にかけてTVアニメ新シリーズのスタートに合わせ、マガジン5誌全てに漫画を掲載する「FAIRYTAIL祭り」というこち亀ばりの企画が行われていた。うち、週マガの1回は一挙2話掲載という大盤振る舞いだった。ちなみに、3月だけで本誌の週マガを合わせて計7回新作が読めることになる。しかも、この間にTwitterへの落書き掲載も忘れていない。
この2014年企画について、ラクサス役の小西克幸氏は「講談社は真島先生を殺す気か!?」と冗談交じりにイベントで突っ込んでいた(が、当の真島は「いや、全然平気っすよ」と軽く受け流した)。
なお、まことしやかに流布している「真島がモンハンをやるために描きためていた原稿が担当に見つかり3話連続掲載となった」というのは真島本人がデマであると否定しており、綿密なスケジューリングによりアシスタントらの休暇に影響が無いことを確認の上で3話掲載を自ら引き受けたことを語っている。
逆に増刊や合併号でマガジン発売が無い週には「読者に忘れられたくない」という一心もあり、「マガジン出なくてさびしい人向け」の新作4コママンガがTwitterに掲載されている。
さらに2014年夏に専門雑誌「月刊FAIRY TAIL」が創刊された。この雑誌には週刊マガジンでの連載を継続したまま真島自身の筆でFAIRY TAILワールドの別時系列でのエピソードが連載されることになっていて、『FAIRY TAIL ZERØ』として掲載、アニメのパート2のDVDが付属し、ZERØの連載完結まで約1年ほど刊行された。
前作の『RAVE』とは世界観的にも無関係の作品ではあるが、2011年に両作品のキャラクターがケンカ競演する読みきり作品が発表された。この作品は単行本に収録されていなかったが、好評だったため、2013年8月発売の39巻にアニメ化した上で収録。原作者が同一とはいえ、『RAVE』はスタジオディーン製作のTBS系列、『FAIRY TAIL』はA-1 Pictures&サテライト製作のテレビ東京系列という大きな違いがあったが、ハルをはじめとしたRAVEメンバーのメインキャストはルビーを除き全員続投の上、アニメ版RAVEに登場しなかったレイゼンビーやジュリアを新たにキャスティングした上で、挿入歌、シナリオには双方に関わった人材を配して製作されている。
あらすじ
魔導士達に仕事の仲介をする組合「魔導士ギルド」。立派な魔導士を目指す少女ルーシィ・ハートフィリアは、ひょんな事から炎を自在に操る滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)のナツ・ドラグニルと出会い、彼の所属するギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入する。
お騒がせギルドのぶっ飛んだやつら
- ナツ・ドラグニル CV:柿原徹也
- ルーシィ・ハートフィリア CV:平野綾
- ハッピー CV:くぎゅ
- グレイ・フルバスター CV:中村悠一
- エルザ・スカーレット CV:大原さやか
- ウェンディ・マーベル CV:佐藤聡美
- シャルル CV:堀江由衣
- ミラジェーン・ストラウス CV:小野涼子
- リサーナ・ストラウス CV:櫻井浩美
- ガジル・レッドフォックス CV:羽多野渉
- レビィ・マクガーデン CV:伊瀬茉莉也、葉山いくみ(249〜253話代役)
- ジュビア・ロクサー CV:中原麻衣
- ラキ・オリエッタ CV:葉山いくみ
- フリード・ジャスティーン CV:諏訪部順一
- ジェラール・フェルナンデス(ジークレイン) CV:浪川大輔
- マカロフ・ドレアー CV:辻親八
- メイビス・ヴァーミリオン CV:能登麻美子
- ブルーノート・スティンガー CV:斎藤志郎
テレビアニメ
2009年10月から2013年3月までの175話がファーストシリーズ、2014年4月から2016年3月までアニメ第二期シリーズで176話から277話までを放映、2018年10月から278話目以降のアニメ最終シリーズが放送予定。それぞれの放送前には竜王祭と銘打った先行上映会も開催された。
原作ファンからは概ね好評で、設定のみのモブキャラだったラキやキナナがセミレギュラーとして登場するほか、真面目キャラをいじられてギャグキャラ化したフリードのように上手くオリジナル設定を組み込んでいる。また、原作で新生六魔の容姿を(服装が変わっているキャラもいるが)そのまま採用していたり、ゼントピアの一件が作中で語られるなどアニオリ設定の逆輸入も行われている。ほか、リサーナ関連のエピソードは原作者がその出来に感激し、原作の展開が大きく変更された。
また、アニメオリジナルエピソードとして第1シリーズにはダフネ編、ゼントピア編が、第2シリーズには星空の鍵編がそれぞれ長編として組み込まれている。
前作と比べると「ギルドに舞い込んだ依頼を元にキャラクターが動く」という、CITY HUNTERにも似た比較的オリジナルを挟みやすい展開であることも手伝って、各章の幕間には単発のオリジナルストーリーも挿入された。
また、ハッピーの釘宮やルーシィの平野の演技は作者自身も気に入っており、ハッピーのエピソードであるエドラス編は釘宮ハッピー無くしては生まれ得なかったとも語っている。
第1シリーズと第2シリーズの間、および第2シリーズとファイナルシリーズの間にはそれぞれ映画が公開された。
鳳凰の巫女については、その主題歌に起用された俳優について賛否両論の声が挙がった。その為か、映画本編では全くかかわりの無い部分での使用に留まり、楽曲面ではエンディングテーマを全面に推したプロモーションへとシフトチェンジされた。
映画の方は「FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-」および「FAIRY TAIL -DRAGON CRY-」を参照。
アニメ版スタッフ
- 原作 - 真島ヒロ
- 監督 - 石平信司
- シリーズ構成 - 十川誠志
- キャラクターデザイン - 山本碧→竹内進二・佐野聡彦(第176話 - )
- コンセプトデザイン - 大河広行、岩永悦宜、大橋幸子(第125話 - 第175話)
- 美術監督 - 清水順子、鈴木隆文→杉本智美→石田晶子(第176話 - )
- カラーデザイン - 甲斐けいこ→小野寺笑子→川上善美(第176話 - )
- カラーディレクター - 甲斐けいこ
- 撮影監督 - 岩崎敦→黒岩悟(第176話 - )
- 編集 - 岡祐司→邉見俊夫(第176話 - )
- 音響監督 - はたしょう二
- 音楽 - 高梨康治
- 音楽プロデューサー - 浅田和朗・髙取昌史・佐藤直紀(共に途中まで)、高畑裕一郎、伊達尚→飯泉朝一(第176話 - )・吉田雄哉(第227話 - )
- チーフプロデューサー - 土屋潤一郎(第176話 - 第226話)、伊藤洋平(第176話 - )
- プロデューサー - 紅谷佳和、山西太平(第1話 - 第48話)→今井陽介(第49話 - 第175話)→遠藤哲哉(第176話 - )、落越友則→佐藤成俊、武末治(一時期)
- アニメーションプロデューサー - 川人憲治郎→飯島弘志(第176話 - )、中山浩太郎(第73話 - )
- アニメーション制作 - A-1 Pictures、サテライト(第1話 - 第175話)→ブリッジ(第176話 - )
- 製作 - テレビ東京、電通、A-1 Pictures
上記のうち、十川は前作『RAVE』のアニメ版にも携わっていた。
放送期間
テレビ東京系列にて放映
- パート1 毎週月曜19:30 - 20:00 2009年10月12日 - 2011年3月28日
毎週土曜10:30 - 11:00 2011年4月2日 - 2013年3月30日 - パート2 毎週土曜10:30 - 11:00 2014年4月5日 - 2016年3月26日
- パート3 毎週日曜7:00 - 7:30 2018年10月7日 -
たまにはいいじゃないか・・・関連チャンネルを見る日があっても・・・
関連動画こそが俺たちの家族だろうが!!!
関連生放送の補足が・・・来てしまう・・・
お前の関連項目は私が封じよう
- 漫画作品一覧
- アニメ作品一覧
- 週刊少年マガジン
- 真島ヒロ
- RAVE ← 前作
- EDENS ZERO ← 次回作
- 2009年秋アニメ
- 2014年春アニメ
- 2018年秋アニメ
- ニコニコ動画で配信中のアニメ作品一覧
- FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-
- FAIRY TAIL -DRAGON CRY-
- 深夜34時半アニメ
外部リンク
- 真島ヒロ@hiro_mashima - 著者Twitter
- TVアニメ「FAIRY TAIL」ファイナルシリーズ 公式サイト
- TVアニメ FAIRY TAIL 公式@fairytail_PR - Twitter
- FAIRY TAILファイナルシリーズ - ニコニコのアニメサイト:Nアニメ
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