伍長とは、軍隊の階級の一つ。
曹長・軍曹・伍長の下士官位の中で最も下の階級であり、上等兵・一等兵から昇進する。
概要
元帥 |
大将 |
中将 |
少将 |
准将 |
大佐 |
中佐 |
少佐 |
大尉 |
中尉 |
少尉 |
准尉 |
曹長 |
軍曹 |
伍長 |
「伍長」の語そのものは古代中国の兵書「尉繚子」内の「束伍令」に由来し、その名の通り兵士を5人に束ねた時、その5人の軍単位の長を任せられた者が伍長であった。
真・三国無双においてはそんな立場である「什長」というやたら体力のあるザコがいたが、あれよりさらに下の位である。
一応、兵士(上等兵)とは一線を画す立場であるが、その地位は軍曹と比べてかなり曖昧なところにある。
諸外国では「Corporal」に相当する語を当てられることが多いが、果たしてこの語が「兵長」を指すのか「伍長」を指すのかは、各国の階級制度によって違うことが多い。
「無能でもなれる」「無能がなる」「毛も生えてない兵士」とよく揶揄され、実際にかつては上等兵を一定期間勤め上げれば自動的に伍長に昇進できる国家・時代もあった。立場的にも士官よりは兵士に近いところがある(先述のように、単なる上等兵のリーダーに過ぎない場合もある)ため、その地位はおしなべて低く、アニメやゲームではギャグメーカーに終わりがちである。
ただし、現在の自衛隊では「最低2年、上等兵のまま専門教育を受ける」または「士官学校修了」が、「士長」に昇進する条件であり、他国の軍隊も(特に先進国では)それなりの昇進条件が存在するため、現代での伍長は上記のような謗りを受ける謂われは全くないということを注記しておく。
”伍長閣下”
最も有名な伍長としてはアドルフ・ヒトラーが挙げられる。これはヒトラーが第一次大戦のドイツにて「伍長補(Gefreiter)」に当たる地位の「伝令兵」に属し、終戦後も昇進されずにそのまま総統の地位を得たため。
これをして、チャーチルはヒトラーを始終「伍長」と呼び捨てにし、党内の反感ある軍人には「ボヘミアの伍長」と罵られていたという。
また、ヒトラーや第三帝国をネタにするサイトやMADでは「実名はまずく、かといって総統と言うにはあまりにもネタがひどすぎる」時や、当時のドイツが悪役として出てくるような所では「伍長」または皮肉的に尊称をつけて「伍長閣下」と言い習わされることがある。
主な伍長(五十音順)
- アセム・アスノ(機動戦士ガンダムAGEアセム編)
- アパム(プライベート・ライアン)
- ヴェルナー伍長(Cuphead)
- カーテローゼ・フォン・クロイツェル(銀河英雄伝説)
- カイ・シデン(機動戦士ガンダム)
- 柿崎速雄(超時空要塞マクロス)
- ギロロ(ケロロ軍曹)
- ジーン(機動戦士ガンダム)
- ダース(ライブ・ア・ライブ)
- ドン・ホセ(カルメン)
- ノエル・アンダーソン(機動戦士ガンダム戦記)
- バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
- マクシミリアン・ジーナス(超時空要塞マクロス、マクロス7では艦長)
- ベイカー(魔法少女プリティ☆ベル)
- ランデル・オーランド(パンプキン・シザーズ)
五~六人率いていれば伍長、ということでFFTのラムザやタクティクスオウガの主人公もある意味伍長である。また先述のように、真・三国無双での「什長」は10人でなく5人の雑兵を率いてくる。
余談だが、「伍長 フィクション」でググると関連キーワード項目に「恋空 フィクション」が出る。
何故だ。
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関連項目
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