カイ・シデンとは、アニメ「機動戦士ガンダム」の登場人物である(「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムUC」にも登場)。
概要
ガンダムの名脇役。皮肉屋でお調子者だが現実主義者。ひょろっとした容姿で髪は青みがかった灰色、眉毛が薄い。第二次世界大戦中に開発された戦闘機「紫電改」が名前の由来である。
一年戦争
U.C.0061生まれ。サイド7の技術者の息子。ジオン軍の攻撃から避難する最中にいきなりセイラ・マスに「軟弱者!」と修正される。ホワイトベースへ避難し、大型特殊車両免許を持つことなどからパイロットを任される。
戦闘経験を積み、冷静な判断力を生かして戦果を上げるようになってもどこか戦いから距離をおくカイであったが、ベルファストでのミハル・ラトキエとの出会いと彼女との死別をきっかけとして、強い意志をもってジオンとの戦いに臨むようになる。
グリプス戦役以降
一年戦争後、退役しフリーのジャーナリストになった。いつでもヴァチカンへ取材へいけるように(ジャブローであろうとも)白いスーツに身を包む。クワトロ・バジーナをシャアであると一目で見抜く。
このころのカイを主人公とした外伝的作品としてことぶきつかさの漫画「機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより」がある。
スペースノイド寄りのジャーナリストだが、シャア・アズナブルに関しては懐疑的な立場を貫く。
U.C.0096における諸動乱(『機動戦士ガンダムUC』)においても登場し、地球連邦政府・移民問題評議会のローナン・マーセナス議長にこの一連の動乱におけるビスト財団の関与の証拠を呈示され、これを公開するよう求められるが拒否する。また、ブライト・ノアからも協力を求められている。
公式設定本「アナハイム・ジャーナル」には、U.C.0099にアナハイム社のトップであるメラニー・ヒュー・カーバイン(当時は名誉会長)に単独インタビューした内容が収録されている。
ことぶきつかさの外伝漫画「機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのメモリーより」は更にその後、U.C.0105に行われた一年戦争展に招かれ、そこで一年戦争当時の回想をするという内容になっている。
戦場から距離は置きながらも自分なりの戦い方を貫く。同じWB隊のパイロットだったハヤト・コバヤシが戦死、アムロ・レイが行方不明となった後も、精力的に活動し続けている。
小説版 機動戦士ガンダムにおいて
アムロ・レイ、ハヤト・コバヤシらと共に連邦軍のパイロット候補生としての訓練を受けていた。アニメとは違い職業軍人である。終盤において、アムロ・レイ、ハヤト・コバヤシらが相次いで戦死する中で一人生き残り、アムロの末期の思念によってホワイトベースクルー共々シャアの思惑を知る。
その後、キシリア・ザビ要するザンジバル、シャア・アズナブルらと共にジオン本国へ侵攻、ギレン・ザビを倒した。なお、キシリア・ザビはその後でシャアのリックドムに手の平返しでポイ捨てされ、ザビ家独裁政権は壊滅した。
機動戦士Zガンダム Defineにおいて
北爪宏幸氏の描く機動戦士Zガンダムのアナザーストーリーである、「Zガンダム Define」においては「Zガンダム」本編と同じくジャーナリストとなっている。ただ、白いスーツに身を包んですっかりホワイトベース時代とは雰囲気を異にしていた本編とは違い、ホワイトベース時代の面影を残したまま歳を重ねたような容姿となっている。
また、若干言動も陽気なところがある。これは、ミハル・ラトキエの妹であるミリーを引き取り、凄腕のハッカーに成長した彼女にジャーナリスト活動の手伝いをさせていることで、ミハルの悲劇の記憶からカイ自身がある程度救われているためであろう。
シャアに対しては本編と同じく疑念を抱くが、差し向かいの腹を割っての会談を経て一応の信頼と協力関係を築くことになる。その後はレコア・ロンドと共に行動してティターンズの新拠点を探っている。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 4
- 0pt