岩鬼正美とは、漫画『ドカベン』『大甲子園』の登場人物である。アニメでのCVは玄田哲章。
概要
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ポジションは三塁手。打順は基本的に1番。高校3年生では明訓高校のキャプテンも務めた。
『プロ野球編』では福岡ダイエーホークスに所属。
常にくわえている葉っぱと、風呂に入るときもとらない学生帽がトレードマーク。好物はさんまの丸焼き。「まずい」と言いながら涙を流して笑顔で骨まで食べる。
会社社長の息子として生まれたが、性格や容貌は一昔前の番長風に豪快。それゆえに物語を引っ張る役割を任されることもあり、漫画『ドカベン』のもう1人の主役とも言える。
作中でも屈指の巨漢であり、その巨体を生かした運動能力は非常に高い。…のだが、なぜか一般人とは感覚が非常にずれており、そのことが原因で全く活躍ができないことも多い。
アニメOPでも、しょうもないサードゴロを腰高で捕ろうとして見事にトンネルエラーしているところが描写される始末。
しかし、その逆にずれた感覚を活かして活躍することもある。
ちなみに「ルールブックの盲点の1点」の件では、本来は大チョンボとなるはずの岩鬼の暴走が得点を呼び込む事となる。
座右の銘は「花は桜木、男は岩鬼」(花は桜木、人は武士のもじり)。
投手としても登板経験があり、基本的にノーコン速球タイプ。球速は150以上を記録するがノーコンのせいで中々それが活きない。
四球・死球を連発して降板するのが常だが、「大甲子園」で里中を休ませるため登板した際は、際どい球をことごとくボール判定されながらも簡単にキレたりせず、山田のリードのもと力投を見せた。
悪球打ち
岩鬼の最大の特徴がこれである。
本来ストライクとなる球はまったく打てず、ボールになる球だけを打ち返せるという通常の選手と正反対の選球眼と打撃技術を持つ。
そのため、岩鬼はど真ん中のストレートを三つ続けられたら空振り三振するが、ビーンボールを投げられるとホームランを打つというなんとも不思議な打者となっている(が、たまにど真ん中をホームランにすることもある)。
作中でもこのことは知れ渡っており、また、岩鬼もこの弱点を途中から理解したようで、岩鬼の打席では岩鬼がどれだけ工夫して悪球を引き出すかという勝負となる。投手を挑発して内角球を投げさせる、度の強い眼鏡をかけたり、逆立ちして頭に血をのぼらせて視界をぶれさせることでど真ん中を悪球に見せる、などなど。
スクイズの構えに誘われウエストをしたら死亡フラグ(これはひどい)。バントで稼いだ打率で一時5割を超える打率だった事も。
元々は山田のような強打者だったが、満塁だろうとなかろうと敬遠されるようになってしまったため、特訓を行い悪球撃ちを開眼。このときより打撃音もいまのグワラゴワガキーンとなったと語られている(大甲子園より)
また、悪球打ちの影響か、正面のイージーゴロをミスる代わりに難しいボールは好捕する事が多い。
それゆえか。プロ野球編3年目のオールスターでは捕手を務め、難しい変化球やフェンス際の補邪飛をキャッチして見せている。
打球音
「グワァラゴワガキーン!」
岩鬼のもう一つの代名詞がこの独特の打球音である。ボールを会心の当たりで捉えると、この音とともに豪快なホームランを放つ。どこをどうすればそんな音が出てくるのかは謎であるが、「ゴワ」がないと打ち損じに終わったり、逆に「ゴワ」が増えると飛距離が伸びたりする。たまに「カキーン」と鳴るがこれは基本凡打になる。
ただし連載当初、すなわち高校時代の打球音は普通の「カキーン」であった。それが「ドカベン」の中盤あたりから「グワァラ」という片鱗を見せ始め、「大甲子園」を経て「プロ野球編」で遂に上述の打球音が完成することになる。
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