概要
「悪ノ王国 ~Evils Kingdom~」とは、mothy(悪ノP)によるVOCALOIDオリジナル曲のCDアルバムである。
2010年12月22日にEXIT TUNESより発売され全国各地のCDショップなどに並ぶ。
ジャケットイラストレーターは「悪ノ娘 黄のクロアテュール」でも制作に参加した壱加。
他に付属のブックレットのイラスト制作に鈴ノ助、ゆーりん@北乃友利、Rgvetaが参加。
「悪ノ娘」「悪ノ召使」からなる”悪ノシリーズ”や「悪食娘コンチータ」「ヴェノマニア公の狂気」に代表される”七つの大罪シリーズ”を中心に収録されている。
収録曲
Track | Movie | Vocaloid | Remarks |
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1. | |||
初音ミク KAITO |
11作目 (ブックレットイラスト:鈴ノ助) はるか昔に起きた惨劇。 森の中で彼女が犯した「罪」。 それがすべての始まりだった。 |
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2. | |||
鏡音リン・レン | 8作目 (ブックレットイラスト:壱加) 両親に連れられて、森を歩く双子。 二人の行き先は?その心の中は? そもそも彼らは何者なのか? |
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3. | |||
巡音ルカ | 新曲 (ブックレットイラスト:Rgveta) 遠い昔に存在した魔道師。 永久とも言える「退屈」。 そんな彼女にやってきた依頼。 |
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5. | |||
神威がくぽ・他 | 20作目 (ブックレットイラスト:鈴ノ助) サテリアジス=ヴェノマニア、 アスモディン地方の公爵の地位にあった彼が 起こした大量女性誘拐事件についての記録。 |
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5. | |||
MEIKO 鏡音リン・レン |
10作目 (ブックレットイラスト:壱加) バニカ=コンチータ、 究極にして至高の悪食を求めた彼女。 そんな彼女に仕えるメイドと召使。 |
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6. | |||
鏡音リン・レン | 21作目 (ブックレットイラスト:壱加) 「私は昼 僕は夜 手をつなげばオレンジの空」 「悪ノ娘」と「悪ノ召使」。 やがてそう呼ばれる双子が幼かったころの、小さな思い出。 |
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7. | |||
鏡音リン | 4作目 (ブックレットイラスト:壱加) リリアンヌ=ドートゥリシュ、 「悪ノ娘」として後世に伝えられるルシフェニアの王女。 民衆の反感を買う事になる数々の悪逆非道な行い。 |
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8. | |||
鏡音レン | 5作目 (ブックレットイラスト:壱加) 歴史が全て真実を語っているとは限らない。 リリアンヌ王女の召使、アレン=アヴァドニア。 革命の際に宮廷から逃げ出したと記録には残っている。 |
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9. | |||
鏡音リン | 6作目 (ブックレットイラスト:壱加) 昔から伝わる密かな言い伝え。 海に向かうひとりの少女。 「罪」そのものは流されることはない。 |
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10. | |||
弱音ハク | 15作目 (ブックレットイラスト:壱加) 「生きていてごめんなさい」 むかしむかし、とある森に囲まれた平和な国。 少女はただ一人、周りの人間とは違う白い髪の持ち主でした…。 |
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11. | |||
鏡音レン | 9作目 (ブックレットイラスト:壱加) 少年が目覚めたのは、黒く塗りつぶされた部屋。 どこからとも無く聞こえてくる子守唄。 そこで過ごす贖罪の日々。 |
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12. | |||
巡音ルカ | 12作目 (ブックレットイラスト:Rgveta) 東方の国に暮らすカヨ=スドウ。 町で評判の仕立屋の娘。 そんな彼女が起こしたとある行動。 |
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13. | |||
KAITO | 新曲 (ブックレットイラスト:ゆーりん@北乃友利) USE暗星庁、史上最悪の裁判長、 ガレリアン=マーロン。 賄賂を受け取り私服を肥やす、そんな彼の目的とは。 |
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14. | |||
初音ミク | 7作目 (ブックレットイラスト:鈴ノ助) 少女にとっては家の中が世界の全て。 大好きな父と素敵な仲間たちに囲まれた幸せな生活。 そんな彼女もまた・・・。 |
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15. | |||
KAITO | 18作目 (ブックレットイラスト:鈴ノ助) 紹介された5つの「大罪の器」。 それらは全てこの映画館に収蔵されているらしい。 残された2つが目覚める日は来るのか? |
コンセプト
「ようこそ『森の映画館』へ」
莫大な遺産が眠ると言われる建物。そこでの予期せぬ出迎え。
今宵も始まる映画の上映。
今回の作品は全部で15本。
エヴィリオス地方で起きた幾多の事件。 そして一人の魔道師。
これはその真相に迫る物語。
mothy_悪ノPが広げてきた「悪ノワールド」のひとつの集大成とも言えるアルバム。
ベルゼニア帝国での人喰い、ルシフェニア王国での圧政など数々の事件が起こるエヴィリオス地方。
独立しているように見えるそれぞれの事件。それらはある一点で収束する。
鬱蒼とした森の中に佇む小さな映画館。
このアルバムによって明らかになる答えが存在する一方で、また新たな謎が浮上する。
映画館の館長の存在とは?
残された「大罪の器」とは?
そもそも首謀者は何者なのか?
ちなみに、このアルバムの曲順にはきちんと意味があると悪ノPは公言している[1]
また、「悪ノ召使」「悪ノ娘」「ヴェノマニア公の狂気」など2010年までの3年間に発表したmothy_悪ノPを代表する曲が集められており、ベストアルバムとしての機能も持ち合わせている。
ブックレット
アルバムには全18ページのブックレットが付いている。ここには「映画館での映画鑑賞」というブックレットの設定に合わせて各作品に沿ってこのエヴィリオス地方で起きた一連の事件の流れの解説のようなものが行われている。歌詞カードはブックレットとは別に用意されており、ブックレットはこの解説のために存在すると言っても過言ではない。また冊子の最後にはこの映画館の真相に近づくための謎掛けが用意されており、より購入者を楽しませる作りになっている。
冊子中にはエヴィリオス地方で発生した一連の事件を年表にまとめた「エヴィリオス年代記 -Chronicles of Evilious-」が掲載されており、世界観をより一層広げる為のものとなっている。しかし、年代記の中にも一部「?」という記載や、年代記の端が焼け焦げているような演出がなされており、これからの世界観の広がりを期待させる。
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関連項目 |
関連リンク |
脚注
- *「『悪ノ王国~Evils Kingdom~』はベストアルバムかつ、コンセプトアルバムでもあります。故にこの曲順にもちゃんと意味があります。」ー2010年10月22日11:18 @mothy_akuno Twitterより
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