札幌市営地下鉄南北線とは、札幌市交通局が保有・運行する地下鉄路線である。
概要
南北線 | |
麻生駅 - 真駒内駅 | |
基本情報 | |
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運行事業者 | 札幌市交通局 |
総路線距離 | 14.3km |
総駅数 | 16駅 |
路線記号 | N |
軌間 | ナシ |
電化方式 | 直流750V |
第三軌条方式 | |
使用車両 | 5000形 |
最高速度 | 70km/h |
部分開業日 | 1971年12月16日 (北24条駅-真駒内駅) |
全線開業日 | 1978年3月16日 |
路線テンプレート |
札幌市はおろか、3大都市圏以外で初めて建設された地下鉄路線で、北区の麻生駅から南区の真駒内駅までを結ぶ。路線記号はN、ラインカラーはライトグリーン。
市内交通を担ってきた札幌市電やバスは、人口増加による利用者の増加の一方で、輸送力の少なさや自動車の増加による渋滞(運行時間増大)、冬季の降雪による遅延の常態化など、様々な問題が生じていた。加えて日本初の「札幌冬季オリンピック大会」における観客輸送への対応が必要になったこともあり、新たな都市交通体系確立の意味も込めて地下鉄建設を決断した。このため同線には札幌都心と選手村及びスケート競技場を結ぶ区間が含まれることとなった。
麻生駅~さっぽろ駅にかけては、それまで市電鉄北線として営業していた区間と並行、さっぽろ駅~すすきの駅間は同じく市電西4丁目線の区間の直下に存在する。南平岸駅(正確には平岸駅との間)~真駒内駅間(4.5km)は、旧定山渓鉄道の軌道敷地を転用した市営地下鉄唯一の高架区間である。軌道全体がシェルターに覆われたいささか異様な光景であるが、冬季の雪害を防ぐスグレモノである。もっとも結果的に高架でもさほど建設費節減にはつながらなかったとみられ、その後建設された路線(区間)はすべて地下となった。
ゴムタイヤを用いた「中央案内軌条方式」という、他に類例のないシステムを採用している。2車体連接車(全長27m)1ユニットを、平常時は2ユニット(4両編成)、早朝・深夜には1ユニットで運行する予定であった。将来の利用者増に備え、最長4ユニット(8両編成)まで増結できる構造としていたが、利用者の増加は想定以上で、わずか7年で終日8両編成化された。特にさっぽろ駅~大通駅間は東西線開業に伴う乗換利用者ももたらされ、朝夕ラッシュ時には遅延が常態化するほどの混雑に見舞われた。結果的に同線は長く黒字運営を続けてきたが、利用者をさばききれなくなる懸念から、全ての延伸計画のキャンセルを余儀なくされた。ちなみに近年は利用者数は横ばいである…。
前述の混雑解消のため、検討の末18m4扉ボギー車5000形の導入を決定、1995年から2012年までは2000形・3000形による8両編成(扉数16)と5000形による6両編成(扉数24)が混在、駅ホームでの並び位置にも案内が行われた。2012年度中にホームドアが全駅に設置され5000形に統一、2013年4月よりワンマン運転が開始された。
使用車両
料金[1]
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 接続路線/乗継指定バス路線 | 所在地 |
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N01 | 麻生駅 | JR北海道:札沼線(新琴似駅) JR北海道バス、北海道中央バス |
北区 |
N02 | 北34条駅 | 北海道中央バス | |
N03 | 北24条駅 | JR北海道バス、北海道中央バス | |
N04 | 北18条駅 | 北海道中央バス | |
N05 | 北12条駅 | ||
N06 | さっぽろ駅 | 札幌市営地下鉄:東豊線 JR北海道:函館本線(札幌駅) JR北海道バス、じょうてつバス、北海道中央バス |
中央区 |
N07 | 大通駅 | 札幌市営地下鉄:東西線、東豊線 札幌市電:一条線・都心線(西4丁目停留場)[2] JR北海道バス、じょうてつバス、北海道中央バス[3] |
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N08 | すすきの駅 | 札幌市電:山鼻線・都心線(すすきの停留場)[4] じょうてつバス |
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N09 | 中島公園駅 | 札幌市電:山鼻線(山鼻9条停留場) JR北海道バス |
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N10 | 幌平橋駅 | 札幌市電:山鼻線(静修学園前停留場) JR北海道バス |
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N11 | 中の島駅 | じょうてつバス | 豊平区 |
N12 | 平岸駅 | じょうてつバス、北海道中央バス | |
N13 | 南平岸駅 | 北海道中央バス | |
N14 | 澄川駅 | 北海道中央バス | 南区 |
N15 | 自衛隊前駅 | ||
N16 | 真駒内駅 | じょうてつバス、北海道中央バス |
関連動画
関連項目
脚注
- *札幌市交通局では運賃を慣習的に「料金」と呼んでいる。
- *都心線の狸小路停留場と山鼻線・都心線のすすきの停留場でも札幌市電との乗継割引は適用される。
- *但し乗継指定駅ではなく、割引は適用されない。
- *※一条線・都心線の西4丁目停留場と都心線の狸小路停留場でも札幌市電との乗継割引は適用される。
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