熊本弁とは、
本項目では上記の両方について記述する。
熊本弁(方言)の概要
基本的な特徴や九州の他地域の方言との関係については「九州弁」の項目に詳しいのでそちらを参照されたい。
以下補足。
- 九州地方の方言の中でも特に謎に包まれている方言とされる。
- 大元を紐解くと「宮中言葉」に行き着く、というのが、地元大学文学部日文学科教授の見解である。
- 発声的に特徴的なのが、いわゆる「ン」の発音である。英語でいうingの発音っぽいこの語は、たとえば「だけン」「ぎゃン」といった場合に使用される音で、これを聞けばネイティヴ熊本人は、「ああ、アイツ熊本出身だ…」とすぐに分かって便利である。
単語の例
著名な話者
- ばってん荒川
熊本、福岡、佐賀、長崎では大人気ローカルタレント。熊本弁丸出しのお婆さんキャラは多くのファンを生み出し、ビートたけしも尊敬していたほどである。 - 内村光良(ウッチャンナンチャン)
ご存知。熊本県南部出身の芸人。
普段は共通語に近い喋りだが、コントでは熊本弁(肥筑方言の球磨方言)を喋るキャラもやっていた。 - くりぃむしちゅー(有田哲平、上田晋也)
両者共に熊本県熊本市出身である。両者とも普段は共通語に近い喋りだが、有田は「馬刺てっぺい」というキャラでは熊本県にある芦北町をネタにしながら熊本弁を使った漫談を披露していた。 - ヒロシ(お笑い芸人)
熊本弁訛りで自虐漫談で一世を風靡した芸人。
福岡県との境に近い荒尾市の育ちであり、荒尾方言(筑後方言の最北部)の話者である。
ニコニコでは有名な話者
- 夫婦の人
マインクラフト実況者。九州在住としか述べていないが、動画では「おてもやん」を流し、くまモンを愛し、夫の実家帰省の時に球磨川が映っていたりしているため、熊本県民だということは明らかである。なお、実況では柔らかい喋りながらも熊本弁を話している。
熊本弁(神崎蘭子)の概要
中二病シンデレラガール、神崎蘭子は、ファンタジックな比喩表現にあふれた難解な言い回しを常用している。蘭子の出身地が熊本となっていることから、蘭子の言語表現がいつしかこう呼ばれるようになった。本来はファンの間におけるネタであったが、アニメ第5話の次回予告において白坂小梅が「蘭子ちゃんの言葉って……熊本弁、なのかな?」とコメントし、公式にも取り入れられた。
蘭子の熊本弁は慣れないと理解が困難であるが、ゲームにおいてはカッコ内に本当に言いたかったこと、人呼んで「同時通訳」が併記される(例えば、「闇に飲まれよ!(訳:お疲れ様です!)」という具合に)ため、そちらを読むことで問題なく理解することが可能である。CDでも、同様に熊本弁の同時通訳も一緒に収録されているため安心である。
アニメでは、同時通訳も字幕もなかったため、シンデレラプロジェクト関係者たち(1人を除いて)は、またテレビの前の視聴者の多くも、蘭子の真意を理解するためにあれこれ頭をひねることになった。プロデューサー(武内P)に至っては、蘭子の発言を一つ一つノートにとっては、試行錯誤しながらなんとか解釈しようと試みていた。
話者
理解できる人物
- 二宮飛鳥
同じ14歳中二のクールアイドルで、蘭子とはベクトルの異なる中二病患者。蘭子とはユニット「ダークイルミネイト」としてイベントに登場したほか、「アイドルトーク」も実装されており一緒にフロントに入れておくと会話を見ることができる。
ベクトルが違うとは言いながらも、意識の表層と深層でナニカが共鳴(ひび)きあうらしく、蘭子の熊本弁をたちどころに理解(わか)ったうえで会話している。熊本弁自体もすっかり気に入った模様。
なお、飛鳥自身もかなり独特な言語センスの持ち主だが、これを「静岡弁」と呼ぶことはまずない。同県人にもっと癖の強いしゃべり方の着ぐるみ幼女がいるせいだろうか。 - 赤城みりあ
アニメにおける「シンデレラプロジェクト」の同僚。「蘭子回」第8話の最後で、蘭子の熊本弁を完璧に理解していたことが判明し、メンバーに衝撃を(プロデューサーには、加えてこれまでの熊本弁研究が徒労であったことへの落胆を)与えた。この場面の蘭子の言葉は、「月は満ちて、太陽は滅ぶ。漆黒の闇夜に解き放たれし翼(みりあ訳:今日もお仕事で帰りが遅くなる)」という、熊本弁のうちでも難解な部類に属するものである。
すでに第2話の段階で、蘭子の言葉を笑顔で聞いているみりあの姿があり、早くから理解していた模様。
3年たって成長したら、蘭子みたいになるのか、はたまた飛鳥か。スリーサイズは現時点ですでに飛鳥並みに育っているが。 - 小日向美穂
蘭子とは同郷出身の17歳アイドル。蘭子の熊本弁と方言の熊本弁を融合した「闇ん飲ませっ!」の共同考案者。
また、スターライトステージのストーリーコミュ18話に二人揃って出演しており、同じ場にいた卯月が理解できなかった蘭子の言葉を美穂は理解していた。美穂は同コミュ内で、蘭子とは寮で話すうちに仲良くなったと語っており、少しずつ親交を深めることで次第に理解できるようになったと思われる。
そして2021年5月のミュージックJAM及び本イベント上位報酬[乙女の帰還]小日向美穂+では、蘭子に比肩するほどの厨二的な容姿・言動を見ることが出来る。シンデレラガールズ劇場第1515話「熊本娘の美穂」では、美穂とプロデューサーの間で熊本弁についての考え方が異なっていたことも判明(美穂は見出しの1.の方で考えていたのだが、Pの想定は見出しの2.の方)。 - このほか、イヴ・サンタクロース、今井加奈らが理解している模様。
文例
- 共通語: 「お疲れ様です。」
- 熊本弁1: 「おきつぅございました。」
- 熊本弁2: 「闇に飲まれよ!」
- 共通語: 「嬉しくって歌いたい気分です!」
- 共通語: 「しゃべるのは苦手です。気持ちを伝える方法はないでしょうか。」
- 熊本弁1: 「しゃべりの苦手だけん、どぎゃんかして気持ちば伝える方法はなかかねぇ。」
- 熊本弁2: 「言の葉は不得手、秘めたる真意を伝える秘術はないものか……。」
関連動画
関連項目
- 熊本県 / 方言 / 九州弁
- アイドルマスターシンデレラガールズ / 神崎蘭子 / 中二病 / 蘭学者
- 闇に飲まれよ!(訳:お疲れ様です!)
- 風評被害シリーズ
- 5
- 0pt