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秋山拓巳(あきやま たくみ、1991年4月26日-)とは、香川県出身のプロ野球選手(投手)である。現在は阪神タイガースに所属。
概要
阪神タイガース #21 | |
---|---|
秋山拓己 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 香川県丸亀市 |
生年月日 | 1991年4月26日 |
身長 体重 |
188cm 101kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2009年ドラフト4位 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
西条高等学校時代は1年秋から4番を打ち、2年春からエースを任されるなど非凡なものを見せていた。3年春に第81回選抜大会、3年夏に第91回全国高等学校野球選手権大会に出場した。
2009年ドラフト4位で阪神タイガースに指名され入団。しかし本人はもっと上位での指名があると思っていたと悔し涙を流した(本人は投手志望だったが、ほとんどの球団が野手として評価していたのも影響したと言われている)。
阪神時代
2010年は高卒ということもあり開幕は二軍だったが、ここで防御率2点台と奮闘。一軍の投手陣が火の車ということもあってか8月に一軍の先発に抜擢される。阪神タイガース史上初の読売ジャイアンツ戦の高卒ルーキーの初先発初登板であった。この時は5回まで好投したが6回に逆転されベンチで悔し涙を流す一面もあった。1週間後の東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初勝利。9月12日のヤクルト戦で野村弘(大洋)以来22年ぶり阪神では史上初の高卒ルーキーの無四死球完封を達成した。
2011年、2012年ともに一軍で2試合登板したが結果を残すことができなかった。2012年はファームの優秀選手として表彰されている。
2013年も二軍で結果を残すと、先発ローテーションの谷間で先発。8試合に登板し3度のQS、防御率3.83とまずまずの成績を残したが打線とかみ合わず0勝3敗に終わった。
2016年は8月に一軍に昇格し、9月に先発ローテーション入り。9月17日の横浜DeNAベイスターズ戦で2012年以来の勝利投手となる。オフに背番号を46に変更。
2017年は1年間先発投手として一軍に帯同し、12勝6敗、防御率2.99と覚醒し、クライマックスシリーズ進出に貢献した。
2018年は右膝の負傷の影響もあり、17試合の登板で5勝10敗に留まった。オフに右膝のクリーニング手術を受ける。
2019年も右膝の不安は続き、二軍では10勝を挙げてウエスタンリーグ最多勝を獲得したものの、一軍には上がったり落ちたりを繰り返して10試合で4勝3敗に留まった。
2020年は開幕当初の不安定な時期を援護の多さで乗り切り、7月28日の東京ヤクルトスワローズ戦では20点もの援護を貰って5失点完投勝利(ついでに1試合5三振のプロ野球タイ記録をマーク)。8月以降は投球内容も安定し、シーズンを通してローテを守った。規定投球回数には届かなかったものの、3年ぶりの二桁勝利を挙げ、11勝3敗、防御率2.89という好成績を挙げた。特に四球の少なさは驚異的で、8月16日以降は12試合に先発し74回2/3を投げて僅か4四球。シーズン通算では四球(12)より被本塁打(17)のほうが多いという珍記録をマークした。シーズン与四球率0.96は、この年ある程度投げた投手の中ではぶっちぎりの両リーグトップである。
2021年は24試合の登板で10勝を挙げた。オフに背番号を21に変更した。
2023年はチームはリーグ優勝を果たしたが、2試合の登板で1敗と結果を残せなかった。
2024年9月13日に引退が発表された。この年は一軍登板なしに終わったが、二軍では9月24日に史上初の通算1000投球回を達成した。9月30日のDeNA戦でファイナルピッチセレモニーに登場し、現役を引退した。
選手としての特徴
高校時代はその体躯からの150km/h近い速球で打者をねじ伏せるという投球スタイルだったが、プロ入り後は、タイミングの取りづらい小さなテイクバックのフォームから、球威ある直球はそのままに、カーブなどを織り交ぜて打たせて取る、コントロール重視の丁寧なピッチングとなっている。
こうした投球スタイルのため被長打は少なく、試合を作っていくことが可能であるが、一方で決め球に苦労しており、奪三振は少なめである。
高校通算48本塁打で、打撃にも定評がある。2020年終了時の打撃成績は169打数28安打、打率.166、2本塁打12打点。2014年と2015年以外は安打を放っている。
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | 阪神 | 7 | 7 | 1 | 1 | 4 | 3 | 0 | 0 | .571 | 40.1 | 13 | 23 | 16 | 15 | 3.35 |
2011年 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 7.1 | 7 | 1 | 7 | 5 | 6.14 | |
2012年 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 8.0 | 2 | 6 | 8 | 8 | 9.00 | |
2013年 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 44.2 | 12 | 36 | 21 | 19 | 3.83 | |
2014年 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 6.2 | 4 | 5 | 16 | 15 | 20.25 | |
2015年 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 14.1 | 3 | 9 | 7 | 7 | 4.40 | |
2016年 | 8 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 20.0 | 2 | 20 | 9 | 9 | 4.05 | |
2017年 | 25 | 25 | 2 | 0 | 12 | 6 | 0 | 0 | .667 | 159.1 | 16 | 123 | 56 | 53 | 2.99 | |
2018年 | 17 | 17 | 2 | 1 | 5 | 10 | 0 | 0 | .333 | 105.0 | 18 | 89 | 46 | 45 | 3.86 | |
2019年 | 10 | 10 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 | .571 | 50.2 | 12 | 35 | 27 | 24 | 4.26 | |
2020年 | 18 | 18 | 2 | 0 | 11 | 3 | 0 | 0 | .786 | 112.0 | 12 | 64 | 45 | 36 | 2.89 | |
2021年 | 24 | 23 | 1 | 0 | 10 | 7 | 0 | 0 | .588 | 132.2 | 25 | 107 | 43 | 40 | 2.71 | |
2022年 | 5 | 5 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | .250 | 23.0 | 3 | 15 | 15 | 14 | 5.48 | |
2023年 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 9.2 | 1 | 7 | 8 | 8 | 7.45 | |
NPB:13年 | 134 | 126 | 8 | 2 | 49 | 44 | 0 | 0 | .527 | 733.2 | 130 | 540 | 324 | 298 | 3.66 |
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関連項目
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