「赤井直正」(あかい・なおまさ 1529 ~ 1578)とは、戦国時代の丹波国に剛勇を誇る豪族として実在した赤鬼である。明智光秀の天敵の一人。
通称は「悪右衛門」
別名は荻野直正
丹 波 の 赤 鬼 |
概要
赤井家を兄・赤井家清が継いだ為、同族の荻野家に入って「荻野直正」と名乗る。
剛勇を知られる武人に成長した荻野直正だったが、養父を殺害して荻野家の当主の座をのっとった事による父親殺し・主家強奪の汚名から後世にも伝わる「悪右衛門」の名が知れ渡る事になり、荻野性を捨てて赤井氏に戻り「赤井直正」と名を改めた。
※「悪右衛門」と言う名をあえて自称していたとの説もある。元来「悪」という字には「強健」という意があった。
その後は、兄・赤井家清を滅ぼした内藤宗勝(松永久秀の弟:松永長頼)を討つ等して、丹波の赤鬼と呼ばれるまでに勇名を馳せ、兄の子・赤井忠家の後見ではあったものの実質的な赤井家の支配者となった。
その後、織田信長に降り、三郡の所領安堵を受けるものの、進攻してきた山名家へ反撃し逆進攻に及ぶ。するとその山名家が織田信長に救援と求めるという「ちびくろさんぼ」の虎のバター状態に陥った事や、盟友・波多野秀治が織田信長に敵対した為、織田信長配下の明智光秀の攻撃を受けることになってしまった。
しかし、丹波の赤鬼の名は伊達ではなく、盟友・波多野秀治の援護もあって明智光秀を包囲殲滅し、その鬼っぷりに明智光秀も敗死を覚悟したほどだった。
丹波の赤鬼の最期
畿内から続く織田信長軍の攻撃を撃退し続けていた最中、戦闘の傷から発した病により赤井直正は死去し、同時に赤井一族は勢力を失って明智光秀に降り、盟友・波多野秀治も、明智光秀謀反の原因とされる悲惨な最期をとげ、息子・赤井直義は藤堂高虎の家臣となった。
なお、赤井直正の最期には華々しい版もある。
病を発して死を覚悟した赤井直正は、当時明智光秀の家臣であった後の七本槍の一人・脇坂安治の心意気に感じ、家宝の貂の皮を授けて
今授けたのは雌の皮だ。雄の皮は明朝わしの首と一緒に取るがよい
と言い、予告通りその翌朝に戦死し、貂の皮は脇坂家の家宝となった。
と言うものであるが、「真偽は不明」である。
※その他「赤井直正」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。
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▼「信長の野望 革新PK」地方別武将ランキング近畿地方編にて登場。統率は堂々の2位獲得!
※武勇も85で高い方だが、柳生一族の陰謀により5位以下に。
補足
「信長の野望」(PC)シリーズにおける赤井直正(荻野直正)の能力一覧。
軍事能力 | 内政能力 | |||||||||||||||
戦国群雄伝(S1) | 戦闘 | 19 | 政治 | 25 | 魅力 | 59 | 野望 | 58 | ||||||||
武将風雲録(S1) | 戦闘 | 78 | 政治 | 51 | 魅力 | 66 | 野望 | 62 | 教養 | 54 | ||||||
覇王伝 | 采配 | 86 | 戦闘 | 79 | 智謀 | 64 | 政治 | 53 | 野望 | 63 | ||||||
天翔記 | 戦才 | 158(A) | 智才 | 126(B) | 政才 | 102(B) | 魅力 | 61 | 野望 | 65 | ||||||
将星録 | 戦闘 | 81 | 智謀 | 73 | 政治 | 48 | ||||||||||
烈風伝 | 采配 | 57 | 戦闘 | 72 | 智謀 | 68 | 政治 | 43 | ||||||||
嵐世記 | 采配 | 72 | 智謀 | 69 | 政治 | 27 | 野望 | 54 | ||||||||
蒼天録 | 統率 | 75 | 知略 | 71 | 政治 | 27 | ||||||||||
天下創世 | 統率 | 74 | 知略 | 71 | 政治 | 27 | 教養 | 46 | ||||||||
革新 | 統率 | 84 | 武勇 | 85 | 知略 | 72 | 政治 | 30 | ||||||||
天道 | 統率 | 84 | 武勇 | 85 | 知略 | 70 | 政治 | 40 | ||||||||
創造 | 統率 | 78 | 武勇 | 81 | 知略 | 70 | 政治 | 47 | ||||||||
大志 | 統率 | 79 | 武勇 | 85 | 知略 | 78 | 内政 | 47 | 外政 | 58 |
統率・武勇共に高水準で、良くも悪くも武官そのもの。早期に「丹波の二鬼」を得ておくと後々まで役に立つ。
・・・もっとも、信長より先に討てれば、の話ではあるが。
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関連項目
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