懐中電灯とは、電池を使用する携帯照明器具である。アメリカ英語ではFlashlight (フラッシュライト)
中国語では手电筒または手電筒 (ショウディエントン)
1898年にアメリカのアメリカン・エレクトリカル・ノベルティ・アンド・マニファクチャリング・カンパニー
(現在のエナジャイザー社)が販売した。
この記事は第142回今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
概要
大きさや形状、光源や使用電池の種類及び本数、本体の材質、集光方法、ON-OFFの方式などで
用途別に様々な商品がある。
安い物なら100円ショップでも買え、高い物なら50万円以上する物も存在する。
大きさ的に懐(ふところ)に入らない物でもそう呼ばれる。
光源の種類
- 白熱電球 (Incandescent Light Bulb)
- ガラスの中にフィラメントを入れ密封した物。現在の物は主にタングステンのフィラメントと希ガスが入っている。
明るさは、『真空<アルゴンガス<クリプトンガス<キセノンガス<ハロゲンガス』の順に
明るく寿命も長いが値段も高くなる。
消費電力が大きい(電池の持ちが悪い)、球切れがある、光の色が電球色しかない等の理由で
最近はLEDに置き換えられつつある。 - 但し、雨・霧・煙の中ではLEDよりも視認性が良い為、完全にLEDの下位互換というわけでもない。
- また、LEDのように極性が無い為、直流でも交流でも発光する利点がある。
- 球切れした時に備えて本体内に予備の電球を収納可能な製品も多い。
- 自動車のヘッドライトに使われるハロゲン電球をそのまま使うブッ飛んだ物や、2本のフィラメントと3つの端子を持ち、片方のフィラメントが焼き切れてもスイッチ操作ででもう1本で点灯可能…なんて物もある。
- 焦点を調節して反射鏡と一体にした物もあり、そのような物は電球交換の際に反射鏡ごと交換する。
- 豆電球を交換するだけで電圧の変動に対応できる為、他の光源に比べてプチ改造が容易。
- (単1電池2本のライトに電池6本用の豆電球を入れ、単3電池6本を直列に入れたり18650型Li-ion電池を2本
- 直列に入れたりなど)
- 蛍光灯 (Fluorescent Lamp)
- 面発光であり、近距離を照らす用途向きの為、ランタンタイプの器具に主に用いられる。
豆電球も付いている製品も多い。消費電力はLEDより大きい。 - ランプを交換すれば白色、電球色、昼光色、昼白色など光の色を変更可能。
冷陰極管と区別する場合は熱陰極管(Hot Cathode Fluorescent Lamp)-HCFLと呼ばれる。 - 冷陰極管 (Cold Cathode Fluorescent Lamp)
- 略称はCCFL。
一般の蛍光管(熱陰極管)と違い陰極を加熱せずに高電圧で電子放出を行う。
普通の蛍光管に比べ発光効率が悪く暗いがコンパクトで長寿命で点滅性能が高い。
コードレス蛍光灯や多機能ライトに使用する物がある。
より長寿命で省電力で小形なLEDに取って代わられた為、使用する製品は減っている。 - LED (Light Emitting Diode)
- 日本語だと発光ダイオード。 消費電力少ない、球切れしない、様々な色を選べる等利点が多いため、
最近の主流になっている。
砲弾型のものは消費電力が特に少なく値段も安いが明るさもそれなりの為、複数個使用した製品が多い。
チップタイプの物はメーカーにより様々な製品があり、近年では6000ルーメンを超える物まで製品化された。
発熱も少ないが、光量を求めた大出力の製品ではかなり熱くなってしまう為、ボディをアルミ合金にする事により
放熱をしている物が多い。(スキューバダイビング用の水中ライトは除く) - 点滅機能や調光機能がある製品も多い。
欠点として極性がある為、豆電球と違い交流では使用出来ない。 - HIDランプ (High Intensity Discharge Lamp)
- 日本語だと高輝度放電管。街灯や体育館や野球場で使われている水銀灯と同じ発光原理。
めっさ明るいが値段もアホみたいに高い。バラスト(電圧安定器)が必要な為大きく重い物がほとんど。
最大の明るさになるまで時間がかかる、頻繁なON-OFFが出来ない等欠点もある。
バーナーの寿命は長いがLED程ではない。
電池
・使用電池の略称
アメリカでの通称は単1電池がD、単2電池がC、単3電池がAA、単4電池がAAA、単5電池がN、単6電池がAAAA。
これの頭に電池本数分の数字をつけて単1電池3本なら3D、単3電池2本なら2AAのように呼ばれる。
一次電池(充電不可) 円筒型 Non-Rechargeable battery
マンガン電池 R Zinc–carbon battery |
公称電圧1.5V。初期電圧1.6V。アルカリより液漏れしにくい。値段安い。大出力製品には向かない。低温での性能低下が著しい。 電流を止めると一時的に起電力が回復する為、時々使用する物に向く。 使用推奨期限は単1・単2が3年。単3・単4が2年。 |
アルカリ電池 LR Alkaline battery |
公称電圧1.5V。初期電圧1.6V。液漏れしやすい為長期間入れっぱなしに向かない。 マンガン電池より大出力製品に向く。 使用推奨期限は単1~単4が5年(Panasonic EVOLTA、FUJITSU PremiumGは10年)。単5が2年。 |
オキシ水酸化 ニッケル電池 ZR Nickel-oxyhydroxide battery (NiOOH) |
公称電圧1.5V。初期電圧1.7V。値段高め。初期電圧がマンガン・アルカリより0.1V高く、 豆電球ライトでは短時間でフィラメントが焼き切れてしまい、LEDライトでも機器によっては回路を損傷させる恐れがある。 オキシライド電池(Panasonic)、GigaEnergy(東芝)、ニッケルマンガン電池(ソニー)などが過去に販売されていた。 |
硫化鉄リチウム電池 FR Lithium–iron disulfide battery (Li–FeS2) |
公称電圧1.5V。初期電圧1.8V。値段高め。軽い(アルカリの2/3)。自然放電が少なく15年間保存が可能。低温での性能が高い。寿命末期まで電圧を保つ。単3と単4がある。 デジカメなどの大電流機器ではアルカリの8倍長持ちする。 ニッケル電池以上に初期電圧が高い為使用出来る機器か確認する必要がある。 エナジャイザー、Panasonic、ネクセルなどが販売している。 |
二酸化マンガン リチウム電池 CR Lithium–manganese dioxide battery (Li-MnO2) |
公称電圧3V。初期電圧3.2V。値段高い。自然放電が少なく10年間保存が可能。小型軽量。低温での性能が高い。寿命末期まで電圧を保つ。軍用の物は大体カメラ用のCR123Aが使われる。 デジカメ用のCR-V3には単3形が2本並列に入っており、分解すれば2本入手可能。 |
水電池 | 本体内に水を入れて使う電池。水を入れなければ20年間保存が可能。 無負荷電圧は2.0Vあるが電流が非常に弱い(アルカリの1/6程度)為、 LEDライトなら使用可能だが豆電球ライトでは使用不可。 電池自体の性能は高くなく、あくまでも災害時の備蓄用。 単3形のみ販売されている。 |
アルカリボタン電池 LR |
公称電圧1.5V。使用推奨期限は2年。主にキーホルダーライトに使用される。 一部を除き微量の水銀を使用している為、寿命時にはボタン電池回収BOXに入れるのが望ましい。 社団法人電池工業会 - ボタン電池回収サイト |
リチウムコイン電池 CR・BR |
公称電圧3V。使用推奨期限は5年。主に軽さを生かしてヘッドランプやキーホルダーライトに使用される。 フッ化黒鉛リチウム(BR)は二酸化マンガン(CR)より高温に強く、自己放電が小さく、軽いが値段が高い。 |
ピン形リチウム電池 BR | 公称電圧3V。主に電気ウキ用。ペンライトに使用する物が有る。 |
他に空気亜鉛電池(PR)や酸化銀電池(SR)などがあるが懐中電灯には使われない。
二次電池(充電OK) Rechargeable battery
鉛蓄電池 Lead-acid battery (Pb) |
電圧2V。値段安い。大きく重い。充電時間が長い。過放電厳禁(充電出来なくなる)。 自然放電が多い。メモリー効果無し。 有害な鉛や硫酸を含んでいる為、廃棄時は適切にリサイクルされる必要がある。 バイクや自動車に使用されているバッテリーはこれを直列接続し6Vや12Vにした物。 懐中電灯用には液漏れの無いシールドタイプ(密閉型)が用いられる。 |
ニッケルカドミウム電池 Nickel-Cadmium battery (Ni-Cd) |
電圧1.2V。過充電・過放電に強い。内部抵抗が小さい。容量少ない。メモリー効果が顕著。 自然放電が多い。有害なカドミウムを含んでいる為、廃棄時は適切にリサイクルされる必要がある。 |
ニッケル水素電池 Nickel-metal hydride battery (Ni-MH) |
電圧1.2V。容量多い。ニッケルカドミウム電池よりメモリー効果少ない。自然放電が多い。 電池が過放電になった際、水素を含んだガスが排出される可能性がある為 水中ライトなど気密性の高いライトでは使用を禁止している場合が多い。 (破裂・発火のおそれがある為) |
低自己放電ニッケル水素電池 Low self-discharge NiMH battery (LSD Ni-MH) |
電圧1.2V。ニッケル水素電池を自己放電が少なくなるよう改良したもの。 三洋電機のeneloopが有名。 買ってすぐ使えるよう、充電済みの製品が多い。 |
コバルト酸リチウムイオン電池 Lithium-ion battery (Li-ion) Lithium cobalt oxide battery (LCO) |
平均電圧3.7V。正極材料LiCoO2。希少元素のコバルトにより値段高い。軽い。 過充電厳禁(爆発する)。過放電厳禁(充電出来なくなる)。満充電状態で保管すると劣化する。メモリー効果無し。 懐中電灯用にはノートPCのバッテリーパック部品の18650型が良く用いられる。 保護回路有りの物と無しの物があり、有りの物は直径・全長共にやや大きい。 携帯電話やデジカメ等に使われているリチウムイオンポリマー電池はこれの一種。 |
マンガン酸リチウムイオン電池 Lithium manganese oxide battery (LMO) |
平均電圧4.0V。正極材料LiMn2O4。コバルト酸リチウムイオン電池よりも安全性が高く原材料費も安いが容量は若干少ない。メモリー効果無し。 AW社のIMR18650が有名。 |
リン酸鉄リチウムイオン電池 Lithium iron phosphate battery (LFP) |
平均電圧3.2V。正極材料LiFePO4。軽い。超急速充電が可能。安全性が非常に高く、原材料費も安い。満充電状態での保管が可能。メモリー効果無し。 リチウムフェライトバッテリーとも呼ばれる。 |
・メモリー効果
ニッケルカドミウム電池・ニッケル水素電池にある
電池容量を使いきらずに継ぎ足し充電を繰り返すと電圧が低下する現象。
eneloopや充電式EVOLTAなどはこれを抑える改良がしてある。
蓄電池にはニッケル、カドミウム、コバルトなど希少な金属が使われており、また鉛やカドミウムは有害なので
寿命時にはゴミとして廃棄せず家電量販店などに持って行きリサイクルしましょう。
・ダミー電池
電池と同じ大きさ・形をしており、使用した本数に応じて電圧を下げる事が出来る。
例を上げるとCR123Aを3本使用するライトにCR123Aを2本、ダミーを1本入れれば
本来9V用のライトで6V用の豆電球やLEDモジュールが使用出来る。
柄が長いライトを警棒として使う場合に重心位置の調整に使う場合もある。
要は電池と同じ形状・サイズで両端が電気的に直結されていて側面が絶縁されていればいいので、自作も可能。
・サイズ変換スペーサー
単3電池→単1電池など、小さいサイズの電池を大きいサイズの電池にする物。
電池容量が下がる為、基本的に点灯時間は短くなる。
また機器によっては電池の端子がバネに接触せず使用出来ない場合がある。
副次的な利点として機器を軽量化出来る。
家電量販店やホームセンター以外に100円ショップやコンビニでも販売している。
電池容量の向上の為2本以上を並列に入れる物もある。
セルサイズ
円筒型リチウムイオン充電地などはサイズ別で 直径を前半2文字、長さを後半3文字の数字で呼ぶ。
(18650なら直径約18mm、長さ約65.0mm)
10440 単4と同サイズ
14500 単3と同サイズ
15270 カメラ用リチウム電池 CR2 と同サイズ
16340 カメラ用リチウム電池 CR123A とほぼ同サイズ。
17670 カメラ用リチウム電池 CR123A 2本分のサイズ。
18650 カメラ用リチウム電池 CR123A 2本分のサイズ。直径が少し太い。
26500 単2と同サイズ
32600 単1と同サイズ
これ以外にも様々な大きさの物が存在する。
集光方法
- スムースリフレクタ
- 凸凹の無いつるつるの反射鏡。遠距離を照らすのに向くが、光源との相性で照射面に暗い部分が出来る場合も多い。この反射鏡を動かして焦点を調整できる製品も多い。
- オレンジピールリフレクタ
- 略称OPリフ。オレンジの皮のような小穴が沢山ある反射鏡。ムラの無い綺麗な照射面になる反面、遠距離を照らすのには向かなくなる。
- コリメータレンズ
- 凹形をしたレンズ。遠距離を照らすのに向くが照射角が小さい為、近距離では使い辛い。
- ムーンレンズ・非球面レンズ
- 照射面が綺麗な丸型にムラなく照らされる。近距離の物は見やすいが遠距離を照らすのにはあまり向かない。
- フォーカスレンズ
- 前後移動させることで近距離にも遠距離にも対応したレンズ。
これ以外にもシュアファイア社の『マイクロテクスチャードリフレクター』やツヴァイブルダー・オプトエレクトロニクス社の『フロッグアイレンズ』などメーカーにより様々な呼び名の物がある。
また、非常に明るいライトの場合集光ではなく散光を目的とした拡散レンズカバーがオプションで付属する物もある。
ON-OFFの方式
- スライドスイッチ
- 前後移動するスイッチで板バネを水平移動したり、押し曲げたりしてON-OFFを行うスイッチ。
ライトを順手で持ち親指で操作する。 防水性能が無い物が多い。 - ロッカースイッチ
- 一般家庭の壁に付いている物と同じ、シーソー形状のスイッチ。
動作は確実だが意図しないONに注意する必要がある。 - プッシュスイッチ
- 本体にあるボタンを押して使用するスイッチ。 テール部にある物はライトを逆手に持ち親指で操作したり、
注射器のように持って親指で押したりして操作する。
押しっぱなしにする事で点灯モードを切替えたり明るさを調整出来る物がある。
大きく3種類に分けられる。
① リバースクリックスイッチ 押すとON、もう一度押すとOFFになる物。
② フォワードクリックスイッチ 軽く押すと間欠点灯、押し込むと常時ONになりもう一度押すとOFFになる物。
モールス信号などに向いている。
③ タクティカルスイッチ 押している間だけON、離すとOFFになる物。大電流の用途に適している。
常時ONにするにはスイッチキャップのネジを締込む。
ネジを一定以上緩めるとボタンを押しても点灯しなくなる『誤点灯防止機能』がある物が多い。 - トリガースイッチ
- ピストルグリップの付いたライトの引き金状スイッチ。
- リードスイッチ
- 磁石の力でON-OFFを行う物。ライト内部にスイッチを設けられる為 水中ライトや防爆ライトに使われている。
ON-OFFはライト外側にある磁石を内蔵したスイッチを移動させて行う。
性質上砂鉄が付着する為、外側スイッチは取り外して掃除出来る物も多い。 - テープスイッチ
- コードの先に圧力感応型のテープ状スイッチが付いており、押すと点灯する。
主にウェポンライトと組み合わせて銃のグリップに取付けて使用する。 - ツイストスイッチ
- ヘッドやテール部を回転させる事でON-OFFを行うもの。
締め込んでONにする物はOリングと組み合わせると気密構造を容易に作れる為水中ライトに多い。
緩めてONにする物はミニマグライト・ソリテールが有名。
明るさの表示
以前のLEDライトは「従来のLEDの○○倍の明るさ」「1W白色LED搭載」といった表示が多かったが
チップタイプLEDの目覚ましい性能向上や砲弾型LED自体も明るい物が登場した事により
最近では殆どルーメン(光束値)で表記される。また使用しているLEDのメーカー名や製品名を表示するケースが多い。
これまでは明るさを測定する統一規格が無かった為、反射鏡やレンズを取付けない状態での
LEDの定格値そのままを製品のルーメン値として表示した製品も多かった。
その為、ANSI(American National Standards Institute:米国規格協会)及び
NEMA(National Electrical Manufacturers Association:米国電気工業会)及び
懐中電灯製造メーカー14社が2009年に共同で性能比較用の規格として「ANSI/NEMA FL-1」を制定した。
明るさの単位
ルーメン(lumen、lm)
光源から一定時間単位に発生している光の量(光束)を表す単位。数値が大きいほど発する光が多い。
但し拡散光だったりすると遠距離までは届かない為、ルーメンが大きいライト=遠くまで照らせるライト では無い。
一般的な自動車のヘッドライト(ハロゲン)は片方1400lm、左右で2800lm程度。
トーチルーメン:反射鏡やレンズを取り付け、完成した懐中電灯を使って実測した時の光束
バルブルーメン:光源の設計上の光束
カンデラパワー(CDP)
光軸の中心の明るさ(光度)を表す単位。スポット配光のライトほど大きくなる。
この数値が大きいライトは遠距離まで照らすのに向いている。
ルックス、ルクス(lux、lx)
照らされた面の明るさ(照度)を表す単位。光源からの距離によって変わり、光源から離れるほど小さくなる。
この単位で明るさを表記する場合、必ずライトからの距離を併記する必要がある。
(1m前方の位置で1000ルクス など)
明るいオフィスの机の上が700ルクス程度。ギリギリ新聞を読める明るさは0.25ルクス。
主な種類
- ハンディライト
- 手で持って使うもの全般を指す。一般的に知られる懐中電灯。
- ヘッドランプ、ヘッデン
- 頭やヘルメットにバンドで固定して使用。両手が空く為、登山・夜釣り・暗所作業などに向く。
バッテリーケースがセパレート式の物は重量バランスの改善以外に、低温で電池の性能が低下する事を
防ぐ為にバッテリーケースを衣服のポケットに入れて体温で暖める事を目的としている物がある。 - キャップライト
- 帽子やヘルメットのつばにクリップで挟んで使用。重さの関係上砲弾型LEDとリチウムコイン電池の製品が多い。
- ヘルメットライト
- ヘルメットのふちにネジで固定して使用する。
- ペンライト
- ボールペン程度の大きさの物。豆電球ならニップル球、LEDなら砲弾型LEDがよく用いられる。
- 単4電池(AAA)を2本使用する物が大半。海外製品ではより細い単6電池(AAAA)を使用する物もある。
変わった物では電気ウキ用のピン形リチウム電池を使用する物がある。
ペンクリップが付属しており胸ポケットに挿せる物が多い。 - 瞳孔の確認や口内を照らしたりと医療従事者にとっては必須アイテム。
- キーホルダーライト、キーチェーンライト
- キーホルダーとして使えるよう小型にしたもの。そのサイズ故、単4または単3電池を1本や、アルカリボタン電池、
リチウムコイン電池を使用した物が多い。
バッグの中を照らしたり鍵穴を探す程度の控えめな明るさの物が殆どだが80ルーメン以上の明るさがある製品もある。(但し、放熱が不十分な為長時間点灯には適さない) - ネックライト
- 首から下げて使用。
- L型ライト、アングルヘッドライト
- ベルトにクリップで固定したり地面に縦置きした時に前方を照らせるよう先端がL字になった物。軍用の物に多い。
- フレキシブルライト
- 照射部と持ち手がフレキシブルケーブルで接続されており、自在に曲がるライト。
大きく分けると胸ポケットに入れて手元を照らす程度の短い物と狭い隙間の奥まで照らせる非常に長い物があり、
後者は自動車のエンジンルーム整備などで力を発揮する。
先端に強力磁石が付いておりピックアップツールを兼ねる物もある。 - ランタン
- 器具周辺を照らす物。ガソリン・灯油・ガス式の物と違い火事・火傷・酸欠の危険がほぼ無く
テントや車内でも安心して使用できる。
従来は豆電球・蛍光灯タイプが多かったが最近はLEDが主流。炎の色に近い暖色LEDの物だとムードもある。
大まかにはアウトドアや業務用途向けの明るく頑丈な実用性重視の物と
デザイン性・インテリア性を重視したアンティーク調の室内向けの物に分けられる。
リモコンでON-OFFが出来る物も登場している。 - コードレス蛍光灯
- DC-ACインバータを内蔵し蛍光灯を点灯させる物。蛍光灯ランタンと違い反射板を持ちある程度指向性が有る。
蛍光灯ランタンがU形蛍光灯やツイン蛍光灯やスパイラルチューブ蛍光灯等
コンパクトな蛍光管を使用する物が多いのに対してこちらは直管蛍光灯を使用する。
ブラックライト蛍光灯に交換すればUVライトになる。
メンテナンス作業等向けに透明カバーを耐薬品性の有る特殊プラスチック製にして
塗料などで汚れてもシンナー等の有機溶剤で拭ける物も有る。(普通のプラスチックでは溶けて白く濁る) - 工事用充電ライト
- 電動ドリル等のバッテリーパックを使用する物。パナソニック、マキタ、リョービ、日立工機、ボッシュ、マックス、ブラック&デッカー、スナップオン、ヒルティ、ミルウォーキー等
- 各電動工具メーカーが販売している。ハンディライトやピストルグリップの物やランタン型の物がある。
- 常備灯、非常用持出灯
- 壁に固定した台座から取出すと自動的に点灯するもの。蓄光テープなどで停電時にも見つけやすくなっている。
大半の物は本体に穴が開いていて台座に挿すとスペーサーで電池が分離され消灯する。よって防水性は皆無。 - 他に普段は立てておき地震で転倒すると点灯する物や、コンセントに常時挿して充電しておき停電すると自動的に点灯する物や、内部に感震器を搭載し地震の際に自動で点灯する物や、電池残量が少なくなった場合に赤色LEDが点灯し電池交換時期を知らせる機能がある物など様々な製品がある。
- 非常信号灯
- 赤色の光で全方向を照らせる物。自動車に搭載する発炎筒(発煙筒では無い)の代替品として認められる。
電球の物はカバーや電球自体を前後移動させる事で通常の懐中電灯として使用出来る物が多い。
LEDの物はメインの赤色LEDとは別に白色LEDを搭載する事で懐中電灯機能を持たせている。
自動車に固定する為に強力磁石が付いた物が多い。窓ガラスを割るハンマー付きの物もある。
発炎筒と違い有効期限が無く(発炎筒は4年)、電池を交換すれば何度でも使用出来、
また長時間使用可能。(発炎筒の5分に対し電球なら数十分~数時間、LEDなら20時間以上の物も)
煙が出ない為トンネル内でも使用可能。 - 保安指示灯、武士沢ブレード
- 工事現場で交通整理を行っている人が良く持っているアレ。
赤・青・黄・緑・白など様々な色がある。
コミケスタッフの標準装備。 - 合図灯
- 鉄道において駅長・駅員が運転士・車掌に合図を送る為の物。
スイッチ切り替えによって白、赤、青の点灯が出来る。
合図以外にもヘッドライト・テールライト故障時に代用する他、通常の懐中電灯としても使われる。
形状は直方体の箱の上部に持ち手が付いた物が多いが棒状の物もある。 - ダイナモライト
- 手でハンドルを回したり、本体を振ったり、グリップを握ったりといった動作で発電し、内部の蓄電池に充電される。
手回し式はLEDライトだけでなく ラジオ、携帯電話への充電機能、アラームなども備えた多機能製品も多い。防災袋に是非1個。 - 多機能ライト
- 複数の製品を合体させた物。大きく分けると、普段から持ち歩く事を想定した防犯ブザー付きの物、室内の目につく所に置いてもらう事を想定した目覚まし時計付きの物、ランタン。ラジオ、携帯電話の充電機能の付いたキャンプや災害時用向けの物がある。
変わった物では、充電式扇風機にライト・ラジオ・USB電源などが付いた製品もある。 - ウェポンライト
- ハンドガン・サブマシンガン・アサルトライフル等の銃器に取り付けて使用する。
単に照らすだけでなく犯人や敵兵の目を眩ませる事を目的としている。 小型、頑丈さ、防水性、発砲時の衝撃でも誤作動しない信頼性、ムラの無い大光量を求められる為値段も高い。アメリカのシュアファイア社の物が有名。 - 水中ライト、ダイビングライト
- Oリングなどで防水性を高め、水中使用可とした物。樹脂製の物が大半。
- 形状にはハンディライト、ヘッドランプ、ピストル型の物がある。
- 潜水の際浮き上がって来ないようバラスト(錘)が入っていたり、機密性確保の為に放熱性が犠牲になっていたりで
- 陸上で使用するのに向かない製品が多い。
ハンディタイプは紛失防止の為、コードストッパー付きのハンドストラップが付属する製品が多い。 - 防爆ライト
- 水素ガスやアセチレンガスなど可燃性ガス・爆発性ガスの発生する環境でも使用出来るようにした物。
スイッチ部分にガスが入らないように極めて機密性が高くなっていたり、
静電気の発生を防ぐ素材で出来ていたりする。
光源が登録制であり、豆電球タイプの場合は指定された豆電球以外は使用出来ない。
(防爆品として認められなくなる)
LEDタイプの場合も登録してある物しか搭載出来ず、また再登録には時間と金がかかる為
最新の明るいLEDを搭載した製品は少ない。アメリカのストリームライト社の物が有名。 - 赤外線ライト、IRライト
- 夜間の動物・鳥・昆虫等の撮影に使用したり、ナイトビジョン(暗視スコープ)等と併用する。肉眼では点灯を確認できない。
- 紫外線ライト、UVライト、ブラックライト
- 夜光塗料への蓄光や偽造防止用に紙幣・パスポート・クレジットカードに使用されている紫外線反応インクを調べたり(波長が合っているのに反応しなかったら偽物)、宝石の鑑定、自動車や航空機の探傷・油漏れのチェック、UV硬化接着材を硬化させるのに使用される。
- 紫外線蛍光ランプを用いた物と紫外線LEDを用いた物に分けられる。
蛍光灯タイプは普通の蛍光ランプと交換すれば普通のコードレス蛍光灯として使用が可能。
紫外線LEDタイプは352nm、365nm、375nm、390nmなど使用LEDによって波長が違い、対応しない場合は
紫外線反応インクを照らしても反応しない。 - カモフラージュ品
- 屋内に置いてあっても屋外で所持していても違和感の無い日用品の為か、懐中電灯に偽装した道具も多い。
スタンガン、銃、ビデオカメラ、果てはオ○ホールまで様々な物がある。
主なメーカー・ブランド
関連動画
関連項目
- LED (発光ダイオード)
- HID
- eneloop
- 乾電池
- AAAA電池 (単6電池)
- マグライト
- ペンライト
- フリスクライト
- 閃ブレード
- 充電器
- 停電
- アウトドア
- キャンプ
- スキューバダイビング
- 登山
- 釣り
- 暇人散歩動画
- E-MAG
- 自転車
- 銃
- 特殊部隊
- 軍事
- ホラーゲーム
- 結標淡希
- 19
- 0pt