鏡音リン・レン単語

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鏡音リン・レンは、クリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成ソフトウェアの製品名、およびそのキャラクターのこと。

CV:下田麻美

概要

鏡音リン/鏡音レンは、クリプトン社製の1パッケージで2人分のバーチャル・シンガー。
ピアプロキャラクターズに属する。両名とも14歳で、同グループの（年齢が判明している中では）最年少組である。

2007年 12月27日、同社の初音ミクに続くCV シリーズ第2弾として発売。同年11月8日の発表当初は「鏡音リン」とされ、その後12月3日にサプライズとして「鏡音レン」との同時収録であることが明かされた。

二次創作では「双子」として扱われることが多いが、現在に至るまで双子という設定はない。この他、wat氏の裏設定に「鏡に映ったもう一人の自分」というのもあるが、こちらも公式設定には採用されていない。
性格については悪ガキ的に扱われることも、良い子風に描かれることもある（クリプトン公式案件でも同様）。

声優を起用するCV シリーズならではの一人二役という仕様であり、そのためにCD-ROMで発売された初音ミクと比べてデータ量が約2倍となったため、記録メディアはDVD-ROMへと変更された。且つ、価格は据え置きとなっている(定価はオープン価格)。

バーチャルシンガーソフトウェア

鏡音リン・レン（V2版）: 2007年 12月27日に発売されたVOCALOID2 エンジン対応ソフト。初音ミクブームも真っ只中なこともあって当初から多くのユーザーの注目を集めたが、ミクと比較してクセが強く扱いが難しかった。しかし方法が確立されてくることで独特の声質も相まってより豊かで多様な歌唱表現ができる可能性を秘めていることが判明し、様々なヒット作が生み出されていった。
鏡音リン・レン act2: 上記製品のバージョンアップ版。2008年 7月に音声ライブラリのバージョンアップが行われ、正規登録ユーザーにはアップデータが無償配布された。発声の不均一な音素を再調整したもので、現行の滑舌の悪さが低減されて癖が無いマイルドな物となっており、同時に名称も変更された。ライブラリも追加され計4人分となった。
鏡音リン・レンAppend: 2010年 12月27日の鏡音3周年に合わせて発売されたact2の追加ライブラリ。リンレンに3つずつ、計6つの新規ライブラリが追加されている。アペンド単体では使用不可。
鏡音リン・レンV4X: 2015年 12月24日に発売されたVOCALOID4対応ソフト。日本語対応ライブラリを収録した「鏡音リン・レンV4X」、英語対応ライブラリを収録した「鏡音リン・レンV4X ENGLISH」、及びそれらのバンドル版がリリースされている。通常版にはクリプトン社の独自技術「E.V.E.C.」を搭載。
ピアプロキャラクターズ・スーパーパック: 初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOの6名合同ソフト。V3・V4のOriginal相当の音源をチューンナップしたもの。「SP」とも略される。
2024年 8月1日に「初音ミク NT Ver.2」「初音ミク V6 AI」と同時発表され、同年8月30日に発売。佐々木いわく、某ゲーム（プロセカと思われる）などで6名で歌う機会が増えていることもあって思い至ったという。過去作とのクロスシンセシスも想定されている。

クリプトン社の今後の展開として、初音ミクで先に行ったことを“横”に広げていくという。NT Ver.2とV6でAIを導入しており、「AIによる自然な調声の利便性」「音質の向上」「キャラクターの“らしさ”は守りたい」といった課題を挙げている。

デザイン

キャラクターデザインは、初音ミクと同様にイラストレーターのKEIが担当している。

初音ミクのデザインモチーフが「DX7」という往年の名シンセサイザであるのに対し、鏡音リン・レンのデザインモチーフも「EOS」というスピーカー搭載シンセサイザである。足のレッグウォーマーのような部位に書かれている「Electric Voice System」は、EOSの「Entertainment Operating System」のオマージュ。スピーカーの形状から、リンがEOS B200、レンがB500ではないかと思われる。

イメージアイテム・持ち物

鏡音リン、鏡音レンの共通のイメージアイテムは「ロードローラー」である。

度々登場するようになったのは、初音ミクのネギに対して何を持たせるのかという2ちゃんねるでの議論に端を発する。

当初はミカン、たまねぎ、たくあん、トウモロコシ(レンにはバナナ)など、黄色い食べ物とする案が大半であった。

しかし、「すいません・・・、鏡音リンを予約したいのですが・・・」の動画の登場で状況は一変。インパクトの強烈さも手伝ってロードローラーとの組み合わせによる表現が多様されるようになり、その勢いで現在はネタとして定着したようである。
なお、上記動画ではジョジョのネタもあり、発売後初期にはよく用いられたが、ロードローラーほどは定着しなかったようである。