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鞍馬夜叉丸（くらま やしゃまる）とは、SNKの格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの登場人物である。
2019年版『SAMURAI SPIRITS』の新キャラクター。
概要
| 流派 | 鞍馬流兵法 |
|---|---|
| 武器銘 | 遮那王 |
| 出身地 | 山城国 愛宕郡 |
| 誕生日 | 四月三十日 子の刻 |
| 血液型 | 天狗の血脈の為、 いずれにも当て嵌まらない |
| 好きなもの | 雲ひとつない満月の夜 |
| 嫌いなもの | 弱者を虐げる悪人、徳川幕府 |
| 特技 | 風を操ること |
| CV | 天﨑滉平 |
没落した武家の出身で、4年前に飢饉に苦しむ村を救うために江戸に向かった父が一揆の首謀者として無実の罪で処刑されたことから、徳川幕府に深い失望と憎悪を抱いている。将軍の息子である徳川慶寅を筆頭に幕府方の人間には敵意を露にし、対する柳生十兵衛や服部半蔵からは逆賊として厳しい言葉をぶつけられる。
父の形見である長巻（柄を長くした太刀）を携え、烏天狗の面頬に黒い具足に赤い羽織と、外見だけならシリーズ全体でも特に侍らしい。
代々天狗の力を受け継ぐ家系であり、風を操り空を駆けることができる。この力は心身に負担をかけるようで普段は抑えているが、全力を出す時は面頬を外し、白い髪が黒く染まり、瞳が妖しく光り輝く。妖滅師である真鏡名ミナからは、力を使いすぎればあやかし（妖怪）になると忠告されている。
ゲーム内では怒り爆発を発動すると姿が変わる演出として表現されているが、あくまで共通システムの範疇で体力が減るようなペナルティは無い。
『2019』のストーリーでは、世の混迷が日ノ本全土を覆う邪気によるものだと気付き、邪気の根本である怨霊「静御前」の元に辿り着く。他のキャラクターに対する静御前からの対戦前デモはひたすらに怨念をぶつけるものだが、夜叉丸に対しては「あなたを待っていた」とわずかながら本来の人格を垣間見せる。このことから夜叉丸の天狗の力は源義経や鞍馬天狗に由来するものと思われるが、夜叉丸自身は彼女に心当たりはなく、結局邪気を鎮めるために戦いを余儀なくされる。戦いの後、邪気を祓われ成仏する静御前に「その慈愛に満ちた心をいつまでも大切に」と言葉をかけられた。
ラスボスと因縁を持つ新キャラクターということで主人公格のポジションではあるが、『2019』では主人公は明示されていない。キャラクターセレクトの初期カーソル位置は1P側がシリーズの顔の覇王丸、2P側が夜叉丸となっている。
専用BGMの「鴉天狗」を作曲したZOEはかつて『KOF99』で新主人公チーム（K´チーム）のテーマ曲「KD-0079」を担当しており、夜叉丸にも以降のシリーズに展開して行って欲しいという思いを込めて曲を作ったという。
性能
長巻による斬り攻撃は動きがやや重いが、リーチが長く威力も高い。特に遠距離立ち強斬りは覇王丸や牙神幻十郎に匹敵する威力を持ち、斜めジャンプ強斬りの威力も他のキャラより高い。二段跳び（二段ジャンプ）が可能であり、上手く使えば対空の的を絞らせずに翻弄できる。
必殺技は空中でも出せる突進技の「青嵐」、斜め上に跳んで大車輪斬りを繰り出す中段技の「雁渡」、空中から刀を投げつけヒットすると追撃する「凩」の3種類と少なく、いずれも使いどころを間違えなければ強力だが、どれも隙が大きいため確実に当てる必要がある。
怒り状態の恩恵が大きく、他のキャラクターは怒り状態で強化される必殺技はどれか1つの強版だけであることが多い中、夜叉丸は3つの技の弱・中・強全てが強化される。「青嵐」は無敵時間が追加され、「雁渡」は相手の裏に回ってもフルヒットするようになり、「凩」はヒット後に追撃が可能になる。
さらに遠距離立ち強斬りがヒットした時にもう一度ボタンを押すと返しの一撃が追加され、ただでさえ高い威力が怒り頂点時は5割弱、怒り爆発時は6割近くまで跳ね上がる。サムスピの象徴ともいえる「怒り中の強斬り」に大きなロマンを秘めたキャラクターである。
怒りゲージが溜まりやすく怒り頂点の持続時間も長いため、これらの性能を活かしやすくシステム的にも有利になっている。
武器飛ばし必殺技の「天狗風 黒羽」は削りダメージが多くカス当たりでも武器を飛ばせる利点はあるが、発生が遅く連続技にならないため汎用性が低い。その分、割り切って怒り状態のままで戦いやすくはある。
当初はキャライメージほど空中戦に強みが持てなかったが、アップデートで「凩」の後隙を二段跳びでキャンセルできるようになり、ガードされても読み合いに持ち込める空中飛び道具という強力な個性を得た。
余談
TVアニメ「ハイスコアガール」と最新ゲームとのコラボCM#23
の中で、普段は同作のキャラが担当するゲームの紹介を夜叉丸が担当した。担当声優が同作の主人公である矢口ハルオ役で出演していることから実現したものと思われ、冒頭では声優ネタも挟んでいる。
関連動画
関連リンク
関連項目
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