麻里愛(あさと あい)とは、こちら葛飾区亀有公園前派出所に登場するキャラクターである。通称マリア。
テレビアニメの声は麻生かほ里、舞台版では斉藤レイが演じている。
概要
新葛飾警察署交通課所属、亀有公園前派出所勤務の巡査で、両津勘吉を溺愛している。
見た目は黒髪ロングヘアーの美女だが、元の性別は男(男性→ニューハーフ→女性)。男と女の中間ということで、紫色の制服を着ている。愛という名も男時代からの本名であり、読みも変わらない。
警察官になる前は「麻里竜二(あさとりゅうじ)」というリングネームの凄腕キックボクサーだった。強さに反して女性的な見た目と声にコンプレックスを感じ、荒れた生活を送っていたところを岩鉄コーチ(♂)に告白一喝されたことで彼に惚れるが、その恋もむなしくコーチは外国に旅立ってしまう。
その後、偶然岩鉄そっくりの両津と出会い一目惚れ。両津に会うため警察官となり、公園前派出所に配属された。
恋に関してはやや強引で行動的な面もあるが、性格は女性的で誠実。たびたび両津にアプローチを仕掛けるが「男だから結婚できない」と避けられている(ボルボ西郷に惚れられた事もあったが、正体を知ってからは女性として見られなくなった)。
しかし、111巻では魔法使いの爺さんの力で本当の女性になる。そのせいで逆に「ニューハーフ」という強烈な個性が無くなってしまい、両津への恋慕を見せるシーンも少なくなった(初代アニメでは最後まで男のまま)。
実はニューハーフ時代に性転換(性適合)手術を一度も受けておらず、肉体的には『女装』で通してきた。胸はパッド、股間には「両さまと同じモノ♂がついていますわ」(にもかかわらずなぜか平気で女性更衣室に入り、普通に水着に着替える)。男時代は女性的なのがコンプレックスだったが、女装する上では逆に好都合なのだろう。ただ、魔法で変わる前には本気で手術するところまで考えていた。
また、麻里愛は先述の経歴からすると『女性的容姿へのコンプレックス→男性の身体というコンプレックス』『同性愛→(自身が女性と意識した事による)異性愛』と非常に複雑な経緯となっている。一概に言えないが、彼女は性同一性障害だった可能性もある。
家族
麻里晩(あさと ばん)
父親。通称ホンダラ親父。植木流翻堕羅(ほんだら)拳という怪しい流派の総帥をしている。唾を吐き出したり、犬のフンを投げつけるなど子供じみた拳法だが、何故か門下生は多い。女装した愛に初めて会った時は息子だと全く気付かず、女性だと思って口説いてしまった。
麻里今日子(あさと きょうこ)
母親で料理研究家。夫とはかなりの年の差があるが、非常に仲睦まじい。極度の潔癖症で怒ると非常に怖い。
麻里稟(あさと りん)
双子の妹で通称マリリン(愛同様「麻里稟」の当て読み)。香港で女優をしていて、マルチリンガルを活かし国際的に活躍している。マリアと瓜二つの外見だが、こちらはれっきとした女性。今のマリアの体は彼女のコピーであり、文字通り身体つきから指紋に至るまで完全に一致する。ボルボ西郷を気に入っているようで、拉致同然に香港へ連れて行った事もある。アニメの声は愛と同じで、麻生かほ里が演じている。
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関連項目
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