7人目のスタンド使いとは、RPGツクール2000で作られた、ジョジョの奇妙な冒険が題材のフリーゲーム。
膨大なエンディング数、自由度の高いキャラメイキング、果ては対戦機能まで備えた周回やりこみRPGである。
現在の最新バージョンはver2.5.2。
概要
主人公は運命に誘われ、ジョースター一行の7人目の同行者として旅に加わる。
舞台は第三部の1989年のようで、ところどころ時間軸のズレた異質な世界。
別の時代の人間が混在するこの世界は、加速による“何巡目かの世界”なのか?
そしてこの世界を元に戻す為、主人公は運命に翻弄されながらも立ち向かう為にエジプトへと旅立つ…。
このゲームはジョジョの奇妙な冒険 第3部スターダストクルセイダースが舞台のレトロ風RPG。
ゲーム画面は基本モノクロ4色だが、これは原作連載当時(1989年)の年に発売された任天堂の『ゲームボーイ』を意識したもので、同時にモノクロの原作の雰囲気を壊さない為の仕様である。
また、「魔界搭士Sa・Ga」や「Sa・Ga2 秘宝伝説」のマップチップやキャラチップがところどころで使われている。
そしてジョジョファンなら誰でも一度は考える「自分が考えたオリジナルスタンド」をゲーム内で登場させる企画も行っていて、実際何体かのオリジナルスタンドが採用されて登場している。
プレイヤーは性格診断占いを通じて18人(18種類)のスタンド使いから選ばれる。
主人公は性別も選べ、ストーリー上で性格診断と性別に応じた違うリアクションを取る為、最大で性別男女2種類×性格18種類の計36パターンのイベントが用意されている。
更にスタンド・性別によって出現イベントも変わる為、一度のプレイで全てを見る事はできない。
また、このゲームでは主人公のキャラメイキングが非常に細かく設定できるのも特徴。
前述のように主人公の性別を選ぶ事に始まり、名前を自由に決められ、体格も4種類(男女で合計8種類)から選ぶことができ、台詞に反映される「一人称」「口癖」「語尾」の設定もできる。その他、主人公特性という嗜好や苦手な物まで設定でき、スタンドが18種類ある事も含め、ほぼ自分だけのオリジナルジョジョキャラを作成する事ができる。
ゲーム内には他の部のキャラやスタンドなどを連想させる要素が多く、原作ファンにはニヤリとさせる点が多い。街中では特定の日数時にのみ出現する原作キャラや、敵やNPCとして他の部から何人かゲスト出演している者もいて、これを探すのも楽しみの一つになっている。
また仲間達とは“友好度”という概念が存在する。これらは仲間と共にイベントをこなしたりする事で上昇し、その数値によりイベントに変化が起きる。友好度の数値次第で、会話内容なども変化する。また、この数値がエンディングの結果を大きく左右する。更にver2.1から隠しパラメーター“邪悪な心”が追加され、悪い事をしたり意地の悪い選択肢を選ぶと上昇していき、これが高くなって行くと主人公の心も悪寄りになりイベントや選択肢が変わる。この数値が一定以上になると仲間からも信頼されなくなり、暗黒面へと堕ちていく事になる。
物語は基本的に原作を忠実に再現されているが、選択肢によって原作とは異なる結末を迎えたり、原作にはない物語が展開していったりする。オリジナルストーリーも原作を壊す事なく、それでいて個性的な物語が練り込まれており、単純に原作を追うだけではない為、原作を知り尽くしているファンも物語を新鮮に楽しむ事ができる。
さらにマルチエンディングシステムを採用していて、中途バッドエンドも含めると最大19種類もの展開が異なるエンディングが用意されている。しかもそのエンディングも主人公のスタンドによって微妙に違う。ver2.3から更に「仲間とのエンディング後の後日談」が用意され、仲間6人それぞれに9パターンで合計54パターンの後日談がある。それから前述通り一度のプレイでは全てのイベントを見る事が不可能な為、周回プレイを想定したクリア特典なども用意されている。ver2.4ではミニゲームが追加され、ジョースター一行とは別の新たなエンディングが追加された。
2013年7月、ver2.45が完成。ver2.0で新たに4部の主人公、東方仗助でプレイできるルートが追加。更にRPGツクール2000では他に類を見ない『対戦機能』が追加され、同ゲームをプレイしている他のプレイヤーの主人公と対戦する事を可能にした。これにより、ゲームを介したプレイヤー同士の交流が盛んになっている。現在作者はこの対戦機能を使ったPBWを構想中。ツクールの限界を無視して未だ進化を続けている。
2016年7月、PliCyを利用してPCブラウザやタブレット、Androidスマホでもプレイ可能になった。こちらならMacでも簡単にプレイできる。(ただしFirefox、ChromeなどFlashに対応したブラウザでのみ
。)
2017年7月、試験的にカオスモードを搭載したver2.5試作版が登場。このモードは様々な場面で通常の展開とは大幅に変わる可能性を秘めた“通常プレイに飽きたプレイヤー”向けの特殊なモードで、例えばコブラ版のようにポルナレフが店員のふりをして接触してきたり、ネタエンディングが追加されたりなど、名前通りカオスな状況が巻き起こる。2018年末にも更新、部活や見た目を変更したり、前の周の主人公と邂逅できるようになっている。
配布サイト:ひっそりと粘土大陸
http://clayman.net/
プレイ動画&実況動画
なお「ジャギ様とゆっくりの7th JOJO」は、クレイマン氏自らが動画用のパッチを作成している。
MAD
その他
関連項目
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