JUNKとは、 |
概要
JUNKは、毎週月曜~土曜深夜1時~3時(25時~27時)まで、TBSラジオ他一部のJRN系列で放送されている深夜ラジオ番組である。
「深夜の馬鹿力」「カーボーイ」は20年以上続いている人気番組である。
歴史
2002年4月1日放送開始。
1995年~2000年に同じ時間帯で放送された「UP's」を前身とし、一度各番組が独立番組となった後に改めて「JUNK」という枠名が制定されたという経緯を持つ。
TBSラジオの深夜枠は長年に渡り裏の「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)の後塵を拝し、1980年代~1990年代にコサキン(小堺一機・関根勤)が孤軍奮闘するも全体では全く歯が立たないという状況であった。
そこに前身の「UP's」時代から伊集院光と爆笑問題がニッポン放送から移籍する形でTBSラジオに登場。この頃から徐々に風向きがTBSラジオへと変わり始め、1999年4月~2003年3月にオールナイトニッポンの刷新を図って行われた「LF+R」の失敗を機に形勢が逆転することになる。
2000年代半ばまでには月曜日~水曜日の25~27時台は「JUNK」の聴取率が「オールナイトニッポン」を上回るようになった。
2010年4月に水木金曜日のパーソナリティを一新。さらに土曜日も新設され、水曜日に山里亮太(南海キャンディーズ)、木曜日にJUNK ZERO火曜日を担当していたおぎやはぎ、金曜日に同じくJUNK ZERO月曜日を担当していたバナナマン、土曜日にJUNK ZERO水曜日を担当していたエレ片が起用された。
2010年代前半に入り、ついに全曜日をオールナイトニッポンを抑えて、首都圏の聴取率は民放ラジオ同時間帯トップとなっている。
2004年までは「コサキンDEワァオ!」も同枠で放送されていたが、晩年は土曜深夜に移動した(TBSラジオにおける放送時間)。
なお、2010年3月までは深夜0時~1時(ネット局は深夜3~4時)に兄弟番組のJUNK ZEROも存在した。
木曜日・金曜日の変遷
「伊集院光 深夜の馬鹿力」で盤石の月曜日、「爆笑問題カーボーイ」で同じく安定の火曜日、「コサキンDEワァオ!」で築いた土台を受け継ぎ「雨上がり決死隊べしゃりブリンッ!」「山里亮太不毛な議論」と繋がっていった水曜日と異なり、木曜日と金曜日は前身の「UP's」時代からなかなか番組が定着しなかった。
金曜日は独立番組時代から始まった「極楽とんぼの吠え魂」が人気を博すが、2006年7月に極楽とんぼの山本圭一が起こした淫行事件による芸能界追放により番組打ち切りとなってしまう。改編期までのつなぎ企画「JUNK交流戦」を経て、加藤浩次と古くから親交の深かったおぎやはぎがパーソナリティーの「おぎやはぎのメガネびいき」、加藤浩次のみで復活した「加藤浩次の吠え魂」となり、現在は「バナナマンのバナナムーンGOLD」が放送時間を移動させて人気を博している。
木曜日のみは「ナインティナインのオールナイトニッポン」の人気をなかなか切り崩すことができず、「アンタッチャブルのシカゴマンゴ」が単回でトップを奪うまではいくつもの番組が消えていった。
ようやくナイナイと戦えるかと思われた矢先の2010年にアンタッチャブルの柴田英嗣が女性問題による休業を機に番組終了に追い込まれる。
この後を継いで時間移動した「おぎやはぎのメガネびいき」も聴取率で当初苦戦したが、2012年2月期のスペシャルウィーク(聴取率調査期間)で行った「魔法少女まどか☆マギカ」のパロディ企画「魔法小木おぎか☆オギダ」でナイナイのANNの聴取率を上回り、ついに同時間帯トップなる。
この後再びナイナイのANNがトップを奪い返すが、2012年10月期では再びトップを奪い、JUNKがオールナイトニッポンの聴取率を全番組で奪いトップに立つ快挙を達成した。
その後もしばらくは「オールナイトニッポン最後の牙城」であるナインティナインと「JUNK最後の穴」であるおぎやはぎの間で激しい聴取率バトルが行われていたが、2014年に矢部浩之の意向により番組を降板し、「ナインティナインのオールナイトニッポン」から「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」にリニューアルされるなど変化の兆しが見られる。
ネット局
現在のネット局
過去のネット局
北は北海道から南は沖縄まで全国5局ネットでお送りしています。
なお、土曜日放送の「エレ片のコント太郎」はTBSラジオのみの放送となっている。これは、1972年4月に「JUNK」の源流にあたる深夜番組「パックインミュージック」の土曜版が廃止になって以来、TBS深夜25~27時台枠の帯番組が平日のみの放送となっていたことの名残である。
2010年4月から38年ぶりに土曜日の放送枠が復活したことにより、裏の「オールナイトニッポン」と完全に並ぶ形となった。
関西地区でのネット状況
ABCラジオ(2009年7月~2014年3月)
2009年7月6日から、「JUNK」がABCラジオでネット開始。
同局がTBSラジオの深夜ラジオ枠をネットするのは「スーパーギャング」時代の1989年~1991年にネットして以来18年ぶり。
関西地区のリスナーはもちろん、前身の「UP's」時代の1997年に4月に山陽放送が「オールナイトニッポン」に鞍替えして以来、ネット空白地帯の多かった西日本在住リスナーにとっても受信がしやすい環境になるので、関西地区以外のリスナーにとっても朗報となった。
ちなみに、「JUNK」のABCネットに先行して、2009年4月から兄弟番組の「JUNK ZERO」がMBSラジオでネットされていた。これによって、同じ「JUNK」の冠を持った番組が関西ではライバル局同士でネットされるという「ねじれネット」が発生。
さらに、TBSラジオ製作で「JUNK」「JUNK ZERO」の後に放送されている「あなたにモーニングコール」はラジオ大阪で時差ネットされており、TBSラジオの深夜~早朝のラジオ番組が在阪AM局のABC、MBS、OBCと3局に跨ってネットされる状態となっていた。
後に「JUNK ZERO」と「あなたにモーニングコール」の終了によってこの現象は解消された。
2014年4月改編をもって、ABCラジオがJUNKのネット受けから再び自社制作番組に戻したため、約5年弱続いた関西でのネットに終止符が一度打たれた。
ラジオ関西(2015年4月~)
約1年間の関西地区未ネット期を挟み、2015年4月1日よりラジオ関西にネット局が移動し「JUNK」の関西地区ネットが復活する。(ソース記事)
ラジオ関西はTBSラジオをキー局とするラジオネットワーク・JRNに未加盟の独立局であり、TBSラジオの平日25時~26時台の帯番組をネットするのは開局以来初めてとなる。
補足
- JUNKの中で番組聴取率が最も高いのは「伊集院光 深夜の馬鹿力」である。男女・全世代を合わせた平均聴取率でも1%以上、最も聴取率の高い30代男性では3%以上という、深夜ラジオの聴取率としては脅威の数字を記録している。
現在では民放ラジオよりも高聴取率を獲得している「ラジオ深夜便」(NHK)とほぼ唯一渡り合える貴重な番組とされている。 - 2010年代以降は「JUNKを含めた深夜帯の番組リスナーの一部が、同じパーソナリティが担当している午前~昼帯のTBSラジオの番組も一緒に聴いている」という現象が起こっていることが判明しており、伊集院光(「伊集院光 深夜の馬鹿力」「伊集院光とらじおと」)、爆笑問題(「爆笑問題カーボーイ」「爆笑問題の日曜サンデー」)、山里亮太(「山里亮太の不毛な議論」「たまむすび」)とJUNKのパーソナリティが他の時間帯で番組を担当する編成を積極的に行っている。(参考記事)
歴代パーソナリティ放送期間ランキング
順位 | パーソナリティ | 放送期間 | 開始年~終了年 | 備考 | |
総放送期間 | 「JUNK」枠 放送期間 |
||||
1位 | コサキン(小堺一機・関根勤) | 27年6ヶ月 | 1年6ヶ月 | 1981年~2009年 | 夜ワイド枠、深夜枠、夕方枠などを渡り歩いた。 |
2位 | 伊集院光 | 24年 | 16年6ヶ月 | 1995年~現在 | 「UP's」時代より継続。 |
3位 | 爆笑問題 | 22年6ヶ月 | 16年6ヶ月 | 1997年~現在 | 「UP's」時代より継続。 |
4位 | エレ片(エレキコミック・片桐仁) | 13年6ヶ月 | 2006年~現在 | ||
5位 | おぎやはぎ | 13年 | 2006年~現在 | ||
6位 | バナナマン | 12年6ヶ月 | 2007年~現在 | ||
7位 | 山里亮太(南海キャンディーズ) | 9年6ヶ月 | 2010年~現在 | ||
8位 | 雨上がり決死隊 | 8年 | 5年6ヶ月 | 2002年~2010年 | 日曜深夜の独立番組より移動。 |
9位 | 極楽とんぼ | 5年10ヶ月 | 3年10ヶ月 | 2000年~2006年 | 「UP's」終了後の独立番組時代より放送。山本圭壱の不祥事による解雇で打ち切り。 |
10位 | 加藤浩次(極楽とんぼ) | 3年 | 2007年~2010年 | 「極楽とんぼの吠え魂」を継承する形で「加藤浩次の吠え魂」として放送。極楽とんぼ時代を含めると加藤浩次は8年10ヶ月担当し第8位。 |
参考記録
なお、TBSラジオの深夜枠としては「JUNK」のルーツにあたる「パックインミュージック」時代に唯一放送全期間を担当した野沢那智・白石冬美の「ナッチャコ」コンビがパーソナリティを15年担当している。
関連動画
関連コミュニティ
「JUNK」としてのコミュニティ
各番組のコミュニティ
関連項目
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