伊集院光 深夜の馬鹿力とは、TBSラジオ他全国5局ネットで放送されているラジオ番組である。
毎週月曜深夜25時~27時に放送中。
北は北海道から南は沖縄まで放送されている。
概要
パーソナリティーは伊集院光。
1995年10月、TBSラジオ深夜枠の目玉として険悪になっていた古巣・ニッポン放送から電撃移籍を果たしこの番組を開始する。
以来深夜ラジオの先頭を走り続け、TBSラジオのUP's・JUNK枠、及び1990年代後半〜現在に至るまでの深夜ラジオ全体を牽引する番組といっても過言ではない。
番組の大きな特徴はなんといっても、テレビでのイメージとはかけ離れた『黒伊集院』と称される伊集院の歯に衣着せぬトークである。逆にラジオのリスナーは、テレビに出ているときの彼を『白伊集院』と呼んでいる。[1]
いわゆる「中二病」という名称はこの番組が初めて使用して、現在のようにネットを中心に広まったといわれている。
オープニングの「今週気づいたこと」からフリートークが始まり30~40分ほどでまとまってきたところでCM→コーナーという流れが主。だが、フリートークが盛り上がりすぎて2時間丸々フリートークということもある。
番組にタイムテーブル自体がなく[2]、2時間の放送時間のうちCM枠を前半の25時台に4回分どこかに挿入しなければいけないなどかなり緩い制約で任されているため、CMや時報以外すべて伊集院や番組スタッフ次第である。[3]
また、ネタコーナーも明確な最終回宣言が無いまま自然消滅することが多い。
主要スタッフ・その他の出演者
- 宮嵜守史
- 金子
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ヨシイ
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河野かずお
- 構成作家①。2021年4月より正式な構成作家として番組に加入。
三代目・放送中聞こえる笑い声の主。構成作家グループの中では放送中にスタジオブースに入って伊集院への指示等を行う担当をしている。
本業はプロダクション人力舎所属のお笑い芸人で、ガーユー(森脇優雅)と「埼京パンダース」というお笑いコンビを結成し活動している。伊集院光ととは20年近く付き合いがあり、「伊集院光とらじおと」ではレポーターやプレゼンターとして登場することもある。また、2005年~2006年頃には「深夜の馬鹿力」でアルバイト(使い走り)もしていた経験もある。
長年勤めているアルバイト先の飲み屋が新型コロナウィルスの流行による営業自粛で働き続けることが困難になったこともあり、構成作家として加入。
- 構成作家①。2021年4月より正式な構成作家として番組に加入。
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瓶底眼鏡くん
- 大矢一登
- 岡部勉
過去の主なスタッフ
- 永田守
- ディレクター兼プロデューサー。
「UP's」立ち上げ時にニッポン放送から伊集院光を引き抜いた張本人。
かつてTBSテレビの平日昼の帯番組「素敵な気分de!」をプロデューサーとして手がけた際に伊集院を司会に起用したことで縁が生まれ、「伊集院光のOh!デカナイト」(ニッポン放送)末期、ピザを片手にニッポン放送へ乗り込んでスタジオブース内で衆人環視の中TBSラジオへの引き抜きを行った豪傑。[4]
祖父が映画会社・大映の名物社長であった永田雅一。その永田雅一にラジオでは放送出来ないほどの恩をもらった安部譲二に頼み込んで「深夜の馬鹿力」で内田有紀、遠藤久美子、シャロン・ストーン役としておもちゃにしたほどのコネクションを持つ。
現在はTBSとTSUTAYAの共同出資で設立された映像ソフト販売会社・TCエンタテイメントの専務を務め、奇しくも祖父と同じ映画プロデューサーとして活躍している。
- ディレクター兼プロデューサー。
- 池田卓生
- ミキサー兼AD→ディレクター→プロデューサー兼ディレクター→ディレクター。
伊集院曰く「タイのキックボクサー」。
「深夜の馬鹿力」開始当初から関わっていた古参スタッフ。
大阪府出身。普段は標準語で話す温厚な人物だが、実家に電話する時などには大阪弁で喋りだし、伊集院を困惑させている。
かつては番組制作会社の社員としてディレクターを務めていたが、大リーガーになるため突然渡米。ニューヨークでのボトルアタッカー生活→町田での隠遁生活を経てTBSに中途入社。プロデューサーとして番組に帰ってきた。番組内罰ゲームではポケットに大量のマヨネーズを流し込まれる(この時「すっぱくて重い」という名言を残している)、尻の間に生卵を挟み割る、等の散々な目にも会ったことがある。
2012年3月までは「JUNK」全体の統括プロデューサーも兼務していた。
こちらもたびたびトーク中に登場する。一度結婚したが離婚し、慰謝料どころか愛犬のミニチュアダックスまで元妻に持っていかれた模様。その後2016年に再婚。LINEで新しい嫁と間違って伊集院に「今から帰るわ~ん」とメッセージを送ってしまうという痛恨のミスを暴露されている。
「JUNK」の聴取率を全曜日1位にするなどTBSラジオの深夜枠を強化した功績が認められ、平日午後の帯情報番組「たまむすび」のプロデューサーにも抜擢された(後に「たまむすび」も聴取率を同時間帯1位へ育て上げている)。
2014年3月をもって「馬鹿力」の現場から離れる。 同時に「たまむすび」のプロデューサーからも離れた。
TBSラジオ平日深夜枠と平日午後枠の立て直しに貢献したことが評価され出世したことによる人事異動で編成部門に一度転属した後、2016年4月より平日午前帯ワイド「伊集院光とらじおと」のプロデューサーとして関わった。(後に「らじおと」の現場スタッフからは外れた模様)
「馬鹿力」からは離れたものの伊集院とは現在も交流があり、時々一緒に世界各地の世界遺産へ観光旅行する仲である。
- ミキサー兼AD→ディレクター→プロデューサー兼ディレクター→ディレクター。
- 渡辺雅史
- 初代構成作家。
相当な電車マニアで日本のほとんどの鉄道を自腹で乗車したという、伊集院曰く「汚いメーテル」。
初代放送中聞こえる笑い声の主。
元はニッポン放送時代の「Oh!デカナイト」のハガキ職人で、伊集院の出待ちをしていたことから親しくなり番組のアルバイトとして採用された。以降、20年以上にわたって伊集院の放送作家を務めるいわば相棒的存在である。一緒のアパートに住んだ経験があるなど公私を分けず伊集院との関係が深く、ことあるごとにトーク中に登場する。
当番組の放送作家の他にもエロ本から鉄道、ガンダム関連の書籍に至るまで、様々の雑誌でライターの仕事を行っており、雑誌「DIME」に連載されている伊集院のコラムのライターも行なっている。
童貞保持記録を33年間保持していたが、2008年10月に残念ながら途絶えた。
埼玉西武ライオンズファン。
担当期晩年はUber Eatsの配達員のバイトを兼業していた。
番組開始当初から丸24年もの間「伊集院の右腕」的存在として携わっていたが、2019年9月30日放送回をもって降板。同回の番組最後のナレーションでは「機械の体を求めて銀河鉄道999で旅立った」「どこかの星でなめ茸の蓋にされるその日まで渡辺君フォーエバー」と紹介された。
- 初代構成作家。
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ナオ・メヒア
- 2代目構成作家(メイン)。2019年10月より正式な構成作家として番組に加入。
2代目放送中聞こえる笑い声の主。同時期に加入した構成作家グループの中では放送中にスタジオブースに入って伊集院への指示等を行う担当をしている。
本業はSMA HEET Project所属のピンのお笑い芸人(芸名:ナオ・デストラーデ)で、かつては「湘南デストラーデ」というお笑いコンビを結成しボケを担当していた。「伊集院光とらじおと」ではレポーターやプレゼンターとして登場することもある。
「改めて本業の芸人仕事に本腰を入れたい」と2021年3月をもって降板。「R-1グランプリで優勝や活躍をしなければ芸人を辞める!」とまで豪語していたが、第19回(2021年)に応募資格が大幅変更されてそもそも出場できなくなってしまった。
- 2代目構成作家(メイン)。2019年10月より正式な構成作家として番組に加入。
- 柳沢真
- 松上元来
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佐藤
- 鈴木順
現在のコーナー
以前は原則的にコーナー全てを毎回行なっていたが、近年はフリートークが盛り上がったためにコーナーを行う時間が足りなくなって休止することも多い。
コーナー名 | 内容 |
暮らしの裏ヒント手帖 | 暮しの手帖社より刊行されている「暮らしのヒント集」に感銘を受けた伊集院が、退屈な日常に一つ工夫を加えることによって楽しもうという同書のコンセプトを深夜の馬鹿力リスナー向けに翻意したコーナー。 なお、放送1009回記念のスペシャルウィーク企画で過去の名コーナーリクエストを募った際に伊集院が「過去のコーナーをアレンジして再開したい」と発言しており、番組初期にあった「あそび」(1996年~1998年)というコーナーを手直しして復活させたものでもある。 コーナー開始当初は単に「ヒント」というタイトルであったが、後に改題した。 |
勝ち抜きカルタ合戦 | 「犬カルタ」「なんかうぜぇやつカルタ」など、今までにない新しいカルタを作るコーナー。 毎週送られてきた「新しいカルタのジャンルと『あ』の札」をエントリーさせ、次の週ではエントリーされたカルタの「『あ』~『お』の札」を募集。面白い札の集まったカルタは次週も勝ち残りとし、最終的に「『わ』~『ん』の札」までの完成を目指していく。 途中2回ほど大きなルール修正があり、その度に正式タイトルが「新・勝ち抜きカルタ合戦」「新・勝ち抜きカルタ合戦 改」と改名されている。 |
YAHOO!クソ袋 | web相談サービス・YAHOO!知恵袋に送っても、レスが一切つかない糞みてえな質問を募集するコーナー。相談を受けようと意気込んでいる回答側に、如何に「知らねえよ!」と思わせるかが味噌。 ちなみに、コーナー化前にテストでこの趣旨の投稿を番組放送中にメールで募集したところ、応募が殺到してしまいメールサーバーがダウンしてしまった。これによりコーナー化が決定したという経緯がある。 なお、質問を読み上げているのはTBSアナウンサーではなく、声優の高木達也。 |
空脳アワー | 思わず脳がうっかりしてしまった=空脳した瞬間を募集するコーナー。 何故か感じてしまった妙な感覚・勘違い体験の他、周囲の証言と矛盾している幼少期の記憶、常識で理解し難い珍妙な出来事など、現実とも虚構ともつかない不思議な体験談も紹介される。単純な怖さや可笑しさじゃない、「ゾクッとする」感を味わえるコーナー。 |
いつまでもたえることなく友だちでいよう | 森山良子の「今日の日はさようなら」をバックに、友情を感じさせるような短文を読み上げていく。現在では最長寿のコーナーとなっている。 |
少しおもしろい | そのまんま、ちょっとだけ面白い文章を募集するコーナー。 投じるネタは面白すぎてもつまらなすぎてもダメで、採用されるには故意に面白さを調整する技術が必要となる。ネタの定義が広すぎるため一人一週一通のみという制限が設けられている。(しかし不定期コーナー化しているため同じ投稿者のネタが複数読まれることも少なくない) |
あの歌はこう聞こえたら、もうオシマイ | 誰もが普通に聞こえる歌が、こう聞こえてしまったらオシマイですよという診断を下すコーナー。という名の珍文替え歌コーナー。勝ち抜きカルタ合戦のコーナー上では扱いきれないと単独コーナーに派生した。 |
ネット局
北は北海道から南は沖縄まで放送されている。(大事なことなので二回言いました)
過去のネット局
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- ラジオ番組の一覧
- 伊集院光
- 鈴木順
- MADニュース
本物のTBSアナウンサーを起用した不定期コーナー『バカニュース』が存在した。 - 伊集院光とらじおと
2016年4月放送開始の月曜~木曜朝の生放送ワイド番組。伊集院は「深夜の馬鹿力」放送終了後にTBSラジオのスタジオで一度仮眠を取った後、火曜朝放送分の「らじおと」の放送に臨んでいる。 - 夏休みドラえもん祭り (動画記事)
脚注
- *ただし、近年は「黒伊集院」「白伊集院」と呼ばれることに対しての違和感を表明することもままある。
- *タイムテーブルは一応存在はするがどん無視していると伊集院が語ったこともある。真偽は不明。
- *番組開始から1998年頃まではTBSラジオの推薦曲すら飛ばしてフリートークを続けることが多くあり、一度それまで溜め込んだ推薦曲を数年分まとめて放送する企画をやったことすらある。25時台と26時台でそれぞれ1曲ずつ推薦曲を流す方針に改められた1998年以降はルールが厳しくなったようで、このような事態は無くなった模様。
- *2016年9月16日放送の「たまむすび」(TBSラジオ)で永田氏本人が語ったところによると、この際に飲酒しており、酔った勢いで「ちょっと遊びに行こう」という程度の感覚でいきなりニッポン放送に乗り込んだ事件だということである。
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