DIDとはDamsels in Distressの略。読み間違いそうだが、決してDIOではない!
曖昧さ回避
- 英語の動詞doの過去形のこと。過去分詞形はdone。
- 解離性同一性障害のこと。かつては多重人格障害と称された。Dissociative Identity Disorderの略。
- 人口密集地のこと。Densely Inhabited Districtの略。
直訳すると「乙女の受難」や「苦境の少女」だが、「囚われの乙女(姫君)」と訳したほうが適当だろう。
概要
被害者が悪者にさらわれ、縛られたうえに猿轡をされ監禁されている、といったシチュエーションを指す。そして、そのようなシチュエーションに対して萌えること。被害者に老若男女は問わないが、若い女性が多い傾向にある。
SMプレイとは違い、直接的なエロスは求めない。拷問したり、裸にしたりするのではなく、これからそのようなことが起きるのでは・・・という想像を楽しむもの。なので被害者は基本的に着衣のまま緊縛、あるいは性器が露出しない程度の半裸での緊縛である。
そのような場面は、時代劇、サスペンスドラマ、刑事ドラマ、ヒーロー(ヒロイン)アニメなど一般的なテレビでよく見られる。こうしたものを録画し、当該場面を切り抜いて楽しむ愛好者もいる。有名女優が縛られる役を演じていたりするととても嬉しい。
身近な例を挙げるなら、ピーチ姫(スーパーマリオシリーズ)は毎度毎度クッパ大王にさらわれてしまう。ゲーム内ではマリオと敵キャラクターだけが登場し、ラスボスのクッパ大王を倒すことで奥に監禁されているピーチ姫を助け出すことになっている。しかしピーチ姫がマリオの助けが来るまでの間、彼女がどこで何をしているか、何をされていたかはゲームでは描かれていない。「どんな風にさらわれて(無理やり?誘われて?)」、「どんな風に監禁され(縛り・拘束の有無、自由の具合)」、「どんな風な扱いを受けているか(拷問?尋問?放置?優待?)」はプレイヤーの想像に委ねられる(例外としてスーパーマリオRPGでは後手緊縛で吊るされたピーチ姫がゲームの冒頭で登場する。過去に放送されたアニメ版では塔に監禁されていた。)。そしてそのストーリーの内、助けに向かうヒーロー側(マリオ)としてではなく、助けられるヒロイン側(ピーチ姫)を主に想像するのがDIDである。
設定される・描かれるストーリーによるが、ヒーローに必ず助け出されることが王道となっている。場合によっては助けるつもりが一緒に捕われて連縛されたり、人質ごと犯人に逃げられて物語が継続することもある。それでも最終的に助かり、ハッピーエンドにつながる傾向にある。フェチにとっては助からないほうが嬉しい。
DIDフェチ向けの動画・静止画やイラストは、国内外に一定数。これらにおいては、単に拘束するための緊縛ではなく、亀甲縛り等様々な縛りを施されているものもある。このあたりになるとSMとしての着衣緊縛やボンデージ等との区別が難しいが、傍から見れば大差はないと思われても仕方がないだろう。特に被害者はコスプレ(キャラモノ・ノンキャラ問わず)していることが多く、背景や小道具を加えればさらに凝ったシチュエーションを作り出すことが可能である(制服と教室、体育着と体育倉庫、ナース服と病室、巫女服と神社、警官制服と手錠・鉄格子、メイド服と洋館・地下室、などなど、挙げるとキリがないが、組み合わせは無限である)。シチュエーションをコスチュームから連想するか、背景や小道具から連想するかでも違った内容を妄想できる(車のトランク→誘拐、教室→課外授業、診察室→診察、職場→いじめや研修)。いずれにせよ、相手の同意がない行為は犯罪である。なお、架空のキャラクターは長時間緊縛状態であっても問題はないが、現実の人間は鬱血のリスクが常にあるため、縛りっぱなしの放置状態にすると被害者に障害を負わせることがあり、最悪死亡させてしまう場合もある。1時間程度で拘束を解いてあげる必要がある。
DIDをテーマにした作品はポルノであるため、18歳未満の購入・閲覧は当然不可能。ポルノでなくても、ゲームのワンシーンに女性が縛られているものがあるだけでCEROのレーティングは引き上げられてしまう。さらにそのキャラクターの年齢が下がるほどCEROは子供に相応しくないゲームだと格付けする傾向にある。
欧米(キリスト教圏)では、性に対して非常にストイックなため、ポルノ作品(直接的な性描写)に否定的であった。そういった背景のもとに着衣緊縛が発展していった経緯があったため、SMと共に人気のカテゴリーである。
DIDの雰囲気を楽しめる作品
DIDそのものはポルノになるが、性的な雰囲気を全面に押し出していない限りは成人指定にあることはない。ここでは一般的な作品を扱うこととする。
- スーパーマリオシリーズ
基本的にクッパに捕らわれたピーチをマリオ(たち)が助けに向かうが、ゲームによってはマリオ(たち)が捕らわれたり、ピーチが救出のため冒険に出ることもある。 - 黒執事
毎回セバスチャンがシエルを救出する。
関連動画
関連項目
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- ページ番号: 4461058
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