No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マックとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
概要
トロン一家の三男、Ⅲ(スリー)が使用するナンバーズ。「先史遺産」(オーパーツ)と名のついたモンスターでもある。
レベル5モンスター2体を要求するランク5のモンスター・エクシーズで、ナンバーズ共通効果のほか、フィールド上に存在するモンスターの攻撃力が変化したとき、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、相手プレイヤーに変化した数値分のダメージを与える効果を持つ。
遊馬&カイトVS&Ⅳ戦で登場。
「先史遺産ゴールデン・シャトル」と「先史遺産モアイ」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚された。
「環状列石の結界」でカイトの「銀河眼の光子竜」の攻撃力が0になったのをトリガーに効果を発動。カイトに3000ポイントのダメージを与えようとしたが、遊馬の「ブレイブ・ハート」によって効果の発動を無効にされた。
その後、「先史遺産 ピラミッド・アイ・タブレット」で自身の攻撃力が800ポイント上昇したのをトリガーに効果を発動。遊馬に800ポイントのダメージを与えた。さらにカイトの「銀河眼の光子竜」を攻撃したが、「模擬戦闘」で防がれ、止めをさせなかった。
カイトの「オーバーレイ・リジェネレート」の効果でオーバーレイ・ユニットが1つ復活した(オーバーレイ・ユニットになったのはⅢの墓地の一番上のカード)が、「超銀河眼の光子龍」によってオーバーレイ・ユニットを吸収され、「超銀河眼の光子龍」の攻撃を受けて破壊された。
デュエル終了後、アストラルが回収しようとしたが、紋章の力によって妨害され失敗した。
VS遊馬戦で再登場。
「先史遺産トゥーラ・ガーディアン」と「先史遺産ゴールデン・シャトル」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。
「先史遺産カブレラの投石機」の効果で「ゴゴゴゴーレム」の攻撃力が0になったのをトリガーに効果を使用し、遊馬に1800ポイントのダメージを与えた。
かっとビングを奪い優位に立つⅢであったが、ダイレクトアタックを「ガガガガードナー」に封じられ、「No.39 希望皇ホープ」にこのカードを戦闘破壊された。
その後、「No.6 先史遺産-アトランタル」の装備カードとなり、最終的に、遊馬の「バトル・ブレイク」を無効にするため、永続罠「アンゴルモア」の効果で破壊された。
ホープに破壊される直前、ホープの攻撃力が変動していたので、このカードの効果を使用できたはずなのだが、使用されなかった。遊馬が「CNo.39 希望皇ホープレイ」を出すと考え、そちらの効果に対して使用するつもりだった可能性もある。
もっとも、遊馬はこのカードの効果を知っている上に、このカードのオーバーレイ・ユニットを奪える「オーバーレイ・イーター」があったため、ホープレイが出るより先にオーバーレイ・ユニットが奪われてしまうのだが。また、ホープレイの効果を使用して攻撃すれば遊馬の勝ちであったため、プレイングミスはお互い様ともいえる(ただし、状況が状況なので、ホープレイがエクストラデッキに無かった可能性もある)。
デュエル終了後、ハートピース、「No.6 先史遺産-アトランタル」と共に遊馬の下に置いていかれ、アストラルに吸収された。2枚のナンバーズによって得た記憶は「人間界に関する様々な知識」。
その後、WDC決勝戦終了後に一度Dr.フェイカーに奪われており、アストラルが捕らわれていたスフィア・フィールドの中でこのカードを確認できる。
WDC終了後は再びアストラルの下に戻り、No.96との激戦の末にアストラルが消滅する際、このカードを含めたナンバーズは遊馬に託された。
ベクター(ドン・サウザンド)の配下である蝉丸が遊馬たちと戦うことになった際、助太刀に来たⅢに対して遊馬はこのカードと「No.6 先史遺産-アトランタル」を渡した。
そして、遊馬&Ⅲと蝉丸のデュエル。
「先史遺産 モアイキャリア」と「先史遺産 ウィングス・スフィンクス」をオーバーレイ・ユニットにこのカードをエクシーズ召喚。「先史遺産 ピラミッド・アイ・タブレット」(OCGと表記が異なる)で攻撃力を上昇させて効果を発動し、蝉丸へダメージを与えようとしたが、「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」の効果で効果を無効化された。
その後、守備力が上回っているローカスト・キングへ攻撃して反射ダメージを受けたが、「石の心臓」と遊馬の永続魔法「速攻予約特典」の効果で攻撃力を6400にして再攻撃、「空蝉幻身」によって破壊こそできなかったが、大ダメージを与えた。
最終的に、「No.39 希望皇ホープ」がローカスト・キングの攻撃を受けた際、「オリハルコン・ミラージュ」で攻撃対象をこのカードへ変更し、攻撃を受けて破壊された。大きなダメージは受けたが、献身的なⅢの姿によって、記憶を奪われ廃人同然となっていたたナンバーズ・クラブに変化が表れる。
攻撃名は「ヴリルの火」、効果名は「インフィニティ・キャノン」。
攻撃時は天に向かって光が発射され、天から巨大な火球が相手に向かっていくという、かなりスケールの大きい攻撃の仕方をする。
効果発動時は側面から多数の砲台が表れ、砲撃によって相手にダメージを与える。
見た目は浮遊する巨大建造物。その大きさに遊馬も驚いていた。
古代のロスト・テクノロジーによって浮遊している、ということだろう。
サイズが大きすぎるためか、エクシーズ召喚時に変形する演出が見られなかった。
前面の下の方に自身の数字の刻印が確認できる。
「オーパーツ」(OOPARTS)とは、「Out-Of-Place-ARTifactS」の略称で、発掘された場所や時代では不可能であるはずの技術が用いられている出土品をさす。日本語では「時代錯誤遺物」や「場違いな加工品」などと呼ばれる。
オーパーツの存在から、過去に現代科学を超える技術力を持った文明が存在していた、などと主張されることも多く、フィクション作品においてもそのような設定は多く見られる。しかし、実際にオーパーツとされるものは勘違いや捏造によるものであることが多い。また、近代に発明されたと考えられていた技術が、実際は古くに見出され、一度失われた技術(ロストテクノロジー)であった場合もある。
オーパーツの当て字として用いられている「先史」は、時代区分の1つで、文字の成立以前の時代をさす。
攻撃名にある「ヴリル」(Vril)とは、アトランティスに存在した戦闘用飛行船の動力と言われるもの。ウィリアム・スコット=エリオットの著作『アトランティス物語』(1896年)に記述がある。元々はエドワード・ブルワー=リットンの著作『来るべき種族』(1871年)に登場する単語である。
OCG版
「RETURN OF THE DUELIST」(2012年4月14日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「最強ジャンプ 4月号」による
ランク5/光属性/機械族/ATK 2400/DEF 1500
レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力と、その元々の攻撃力の差分のダメージを相手ライフに与え、
与えたダメージの数値分だけこのカードの攻撃力をアップする。
例によってナンバーズ共通効果は削除された。また、効果は攻撃力が変動したタイミングではなく、自分のメインフェイズに発動するものとなり、対象にできるのは相手モンスターのみとなり、さらにダメージ量に応じて攻撃力が上昇する効果が追加された。
「収縮」、「魔界の足枷」などで相手モンスターの攻撃力を下げて使用すれば、ダメージを与えつつ攻撃力を上昇させられる。また、相手の「トラゴエディア」などを狙えば大ダメージが期待できる。
素材に「ガガガマジシャン」と「ガガガガール」を使用すれば、「ガガガガール」の効果で相手モンスターの攻撃力を0にできるので、このカードとの相性がいい。対象モンスターの元々の攻撃力が2800以上であれば、効果ダメージとこのカードの攻撃による戦闘ダメージで1ターンキル(1ショットキル)が成立する。
ライフ差によって攻撃力が上昇する「力の代行者 マーズ」や「エンシェント・ホーリー・ワイバーン」を対象にすれば、ダメージを与えつつ攻撃力を落とすことができる。
同じランク5には、除去+破壊したモンスターの攻撃力分ダメージの効果を持っている「No.61 ヴォルカザウルス」が存在する。コンボを狙わずとも単体で使用できる分、向こうのほうが汎用性は高い(向こうには直接攻撃を行えないというデメリットが存在するが、「迅雷の騎士ガイアドラグーン」によって解消される)。このカードを使用するなら、攻撃力変動効果を持つカードを多めに採用したい。
同じ先史遺産である「No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク」や、漫画版で遊馬が使用した「墓地墓地の恨み」など、このカードと相性がいいカードが少しずつ増えているため、今後次第では全盛期の【アーティファクト先史遺産】のような活躍が再び見られる可能性もある。
与えるダメージの数値は|(現在の攻撃力)-(元々の攻撃力)|となる。この値が0となるモンスター(攻撃力が変動していないモンスター)に対して効果を発動することはできない。「進化する人類」など、「元々の攻撃力」自体を変化させるカードが適用されている場合、(元々の攻撃力)はその変動した「元々の攻撃力」となる。
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