STRIKERS 1945とは、彩京が製作した業務用縦スクロールシューティングゲームである。
概要
戦闘機を操って敵機を撃墜していくというオーソドックスなシューティングゲームのシリーズである。
背景設定は一応作られてあるが、簡易的でゲーム性とテンポを重視した構成・演出となっている。
自機がライトニングやスピットファイア・零戦などの第二次世界大戦で活躍した実在するレシプロ戦闘機なのが特徴。敵も戦時中に活躍した戦闘機や輸送機などが見られるが、一部の敵が「大戦中に実戦配備に至らなかった新型兵器」という架空のものである。特にボスは共通して、一見すると戦車や戦艦といった正統な外見だが、ダメージを受けてパーツを破壊されていくことで形態変化を起こし、最終形態ではロボットに変形するというギミックを持っている。
また、ゲームが終盤になるにつれていきなり宇宙に行く、宇宙人(と言われている、世界各地で目撃されている地球外生命体)が敵として登場するなど、第二次世界大戦に前後した世界観であるもののSF色が極めて強く、彩京らしい世界観を持っている。
ゲーム面では極めてオーソドックスかつやりこみ甲斐のある内容が好評を博した。
シリーズ一覧
シリーズは現在4作品。1999以外は家庭用ハードへの移植も行われている。現在はNintendo Switch向けに全作が(PLUSのみPlayStation 4/Xbox One/Windows10でも)配信されている。
- STRIKERS1945
- STRIKERS1945II
- STRIKERS1945PLUS (IIのネオジオ向けリメイク作)
- STRIKERS1999 / STRIKERS1945III
第1作『STRIKERS 1945』
1945年の第二次世界大戦終結後のストーリーで、実戦配備に至らなかった新型兵器を駆使して全世界を内側より転覆させんとする謎の秘密組織CANY(キャニー)との闘いを描いている。しかし先述の通り、1945年(第二次世界大戦終結後)だというのにステージ6でロケットを搭載して大気圏を飛び出して宇宙へ行き、ステージ7では月面と思われる基地を攻撃、そして最終ステージでは蟹の形をしたロボットを撃墜する。またCANY(キャニー)の正体は秘密組織というより地球人の脳に寄生する(極悪)宇宙人である。
8面で1週、クリア後の2周目を含め全16面構成となっている。また、最初の1〜4面はランダム面になっていてプレイの度順番が変わる。当然後に出るほど難易度が上がるが1〜2、3〜4と難易度に差がある。
また、5面以降は固定面となっていてランダム面のように難易度が変わる事は無い。その代わりに極めて精密なパターンが要求されるため、特に6面はゲーム中攻略の壁になる事が多い。
1週目に関しては、しっかりと敵の配置やBOSSの攻撃パターンを見切り、適度にボムを使いこなせばそれなりのプレイが可能である。しかしライトユーザーは罠にはまれば1面〜2面から苦しめられる事になるかもしれない。それでも初心者でも3〜4面までサクサク遊べるため、テンポが良いゲームである
ただし、彩京シューの代名詞である“彩京弾”と呼ばれる“目で見切る事がほぼ不可能な、超高速弾による弾幕”をボスがパターンとして持っている場合がある。これによってプレイヤーは頭を抱える事になるだろう。また、通常の低速・高速弾もランクが上がるにつれ、速さがどんどんと上がっていくため「打たれる前に撃ち落とす」パターン構築が必須となる。
ちなみに、ランクの上がる条件としては「生存時間(ゲームの進行時間)に比例」「Pアイテム取得」である。Pアイテムの取得量を制限することにより、ある程度ランクの上限を抑えるという戦法を取るプレイヤーもいるが、時間ランクにより「敵機の耐久力」も増すため結局長期戦になる。戦闘機によりサブウェポンが多い方が良い機体もいる為、あまりランクにこだわるゲームではないと言える
そしてさらにシリーズ第一作のSTRIKERS 1945は当たり判定が感覚的に“ほぼ自機と同じ”であるため、最近の弾幕STGのようによく見て手を動かしたらアドリブで避けられるというわけにもいかない(どちらがより難しいというのは話のベクトルが違うので人それぞれという事で心にとどめて欲しい)
1周目をクリアすると、リザルト画面が表示される。ここで
「ステージ毎の時間」「金塊の取得量」「敵総撃墜数」
の評価により、「銀・金勲章・なし」と分けられる。アーケードでは全ステージを金勲章評価で1周クリアした場合パイロットがセミヌードを披露してくれる(家庭用ではPS版はオリジナル画のコスプレ・SS版はAC版より控えめのセミヌードとなっている)
1周クリアした後は、高難易度モードの2周目が存在する。2周目突入条件は特になく無条件に突入するため、初めて2周目を拝んだものは理不尽にガメオベラとなるであろう。
2周目の仕様として、全敵機の弾幕の強化・攻撃頻度の増加・空中敵機の撃ち返しに付加・一部2周目専用敵配置 となっている。また最低ランクも底上げされている上に雑魚編隊の出現頻度も上がるため、1周目とは全く異なった攻略パターンを要求される
特に、雑魚機の撃ち返しはランダム撃ち返しとなっている。撃ち返しとは敵機を破壊した瞬間、爆発のエフェクトとと同時に敵弾が飛んでくるというものである。今作の撃ち返しの性質として
“1〜3way弾がランダムに自機狙いで選択され発射される”
“自機の位置とは無関係にランダムの方向に発射される。その場合、弾速にも違いがある”
といった仕様である。このため、極めて激しい弾幕が飛び交う中で目で見て避ける場面が多い。このように、パターンを組んですら明らかなランダム要素にも対処しないといけない事が、2周目の難易度をはるかに上げる原因となっている。ちなみに、2周目をクリアするのにはプレイヤー平均ですら年単位掛かるのだとか……
彩京弾
彩京のシューティングに共通して見られる敵の攻撃方法で、中型機以上の敵がパターンとして持っている事がある。弾幕の特徴としては、「覚えていないと回避不可能な弾幕構成」「無造作かつ多方向に極めて速い弾を撃つもの」で、アドリブ避けが極めて困難なものである。しかし、弾幕の特徴を大まかに分けると
- 自機一つ程度の移動で簡単に避けられる自機狙い(1・3・5wayという奇数弾の組み合わせ)のもの
- 自機を全く動かさなければ当たらない弾幕(2・4・6wayという偶数弾の組み合わせ)のもの
- 完全に固定弾幕で、特定の動きをすれば必ず安定して避けられるもの。超高速弾幕の場合が多い
- 1〜3の組み合わせで構成されている、一見簡単そうに見えるが極めてパターンが作りにくい弾幕
(例:STRIKERS1945Ⅱの6面ボスの弾幕)
となっている。基本高速弾が飛び交うものが多いが、4.のように見た目ゆっくりな為簡単に避けられそうなものも含まれる。弾幕自体はパターンさえ組む事が出来れば恐れる事は無くなるが、雑魚が絶えず絡んでくるため調整が難しい。
これは、自機を狙いかつ敵弾が極めて多く弾速が遅い弾幕系シューティングとは対照的なものである。
関連動画
おまけ
関連項目
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