The Horrorsとは、イギリスのサウスエンド・オン・シー出身のロックバンド。
概要
デビュー前から、当時では珍しくなったゴスファッションに身を包み、ガレージパンクバンドとして完全な独自路線で活動していたことで音楽メディアから注目される。
2007年に「Strange House」をリリース。当初はもっぱらゴスパンクバンドとして持て囃された。
デビューシングルの「Sheena Is A Parasite」のミュージックビデオは、彼らにゾッコンになったクリス・カニンガムが担当。サマンサ・モートンが出演するなど新人らしからぬ待遇であった。(尚当該作品は放送禁止に)
Portisheadのジェフ・バーロウがプロモーターを務めるライブに参加したことで関わりを持った彼らは、セカンドアルバム「Primary Colours」の制作を開始。既にPolydorから契約を切られていた彼らはインディーズ大手のXL Recordingsと契約。
2009年に正式リリースされ、批評家から高い評価を受ける。マーキュリー賞にノミネート、NME誌の年間ランキングでは1位を獲得する。風変わりなガレージパンクバンドはたった2年でシューゲイズ・ネオサイケデリアのバンドへと見事な変身を遂げた。
2010年にはサードアルバム「Skying」を発表。初のセルフプロデュース作品となったがまたも高評価で迎えられ、いくつかの賞を受賞。ここではサイケデリアの要素を全面に出している。
引き続き14年に「Luminous」、19年に「V」をリリース。音楽性はアルバムごとに変化していく。
EPをジリジリ発表しながらも、ジョーが脱退、続いてトムも「制作には関わっていく」と言い残し脱退。
一時沈黙したが24年秋ごろ、新曲の発表とともにアルバムのリリースがアナウンスされた。
6枚目のスタジオアルバム「Night Life」は25年3月にリリースされた。
メンバー
非アクティブメンバー
ファリス・バドワン (Faris Badwan)
イギリス人の母とパレスチナ人脳神経外科医の父の間にケント州で生まれる。3人の弟がいる。
私立学校のアーノルドロッジを経て名門パブリックスクールであるラグビー校に入学。ここで将来のバンドメンバーであるトムと、のちにミュージシャンとなるソフィー(Sophie Xeon)と出会う。
卒業後、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズに進学。バンドの活動に専念するため19歳で同校を中退。また、在学中にはThe Rottersというバンドを結成していた(なぜかドラムボーカル)。バンドを始めるまで楽器を弾いたことはなかった。
身長が2m近くあり、とても目立つ。しかし本人は人見知りでシャイである。
同世代のバンドがあまり好きではないらしく、某人気インディーズバンドのことを「クソ」呼ばわりしていた。
ファンとの交流を積極的にしており、バンドのSNS運営などはほとんど彼が行っている。
趣味はファンタジーフットボールと深夜徘徊とキャンドルを作ること。
リース・ウェッブ (Rhys Webb)
バンドの実質的なリーダーであり、結成に大きく寄与した中心人物。随一のレコードコレクター。サウスエンド生まれサウスエンド育ち。バンドの最年長者。
両親の聴いていた音楽に幼い頃から影響を受ける。特にサイケデリック・ロックが好きである。
ウェストクリフ・ハイスクール・フォー・ボーイズに入学し、ここでジョシュアと出会う。卒業後、エセックスの大学でファッションを学んだ。
ジャンククラブを彼の友人と共同で主催し、そこでホラーズのメンバーと出会うことになる。
とてつもなくおしゃべりで、全員でインタビューを受けていても8割は彼の言葉である。
レコード収集が趣味。音楽の知識も膨大で、1を渡したら10で返ってくるほど喋る。
社交性がずば抜けて高く、バンドの外交官的役割もしばしば彼に回ってくる。交友関係が広く、意外なアーティストとも肩を並べて仲良く写真に写っていたりする。ジョン・ライドンにインタビューしたこともある。(ちゃっかりサインも貰っていた。)
月に一度ケイヴクラブというイベントをロンドンで開催しており、今でもたくさんの人を賑わせている。
最近熱帯魚を飼い始めた。
ジョシュア・ヘイワード (Joshua Hayward)
リースと同じくサウスエンド出身。もともとキャンベイアイランドに住んでいた。
機械をいじることが趣味である。というよりそちらが仕事で、バンドが趣味である。
14、5歳のときマイ・ブラッディ・ヴァレンタインとソニック・ユースに出会い衝撃を受ける。それ以来、サーストン・ムーア信者となった。これ以来工学にも興味を持つ。
ロンドン大学のキングス・カレッジに進学し、大学院を修了して物理学の学位を持っている。なぜ工学部に進学しなかったかについては、誰かから「工学部を出たら携帯の衛星をつくらされる」と聞いたから。バンドの活動が開始したときはまだ在学中だったため、試験とライブが被ったときはトムの弟のフレディ(ザ・ヴァクシーンズの元ギタリスト。当時はまだ結成前)が代理でギターを弾いていた。
エフェクターや周辺機器をよくいじっている。
口数はそれほど多いわけではないが、個性的なキャラクターなので目立つ。あと笑い方がおかしい。
クマが大好きである。もちろんクマのTシャツを持っているしパンダのコスプレもする。ファンからクマグッズをもらうこともよくある。彼のシグネチャーモデルのギターのネックプレートには、クマが掘ってある。
トム・ファース (Tom Furse)
ホラーズのNo.1ファンでありエンジニアであり、ファリスの古くからの友人。猫派。
彼らが学生の頃、ファリスに「ロンドンに行ったらバンドを始めて、黒い服を着て、1965年より前の曲ばっかりやろう」と持ちかけたのは彼である。そして2005年、宣言どおりホラーズが結成された。
ファリスと同じくロンドン芸術大学の、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションに進学。
とてもおでこが広い。
リースと同じくらいの音楽マニアで、レコード収集に凝っている。当初はベーシストだったが、セカンドアルバムのときにリースとパートを交代している。これは計画的なものではなく、自然な流れだったと語られている。
他のメンバーはステージ上で活発に動き回ったりするのに対し彼の演奏は非常に冷静で、最低限の動きしかしない。
真面目な性格で、下ネタでもあまり笑わない。彼が笑うのは巧妙な(笑)ジョークかジョシュの変な笑い声である。
ただそんな優等生の彼も、他クソガキ4人とともに会場の地下室(ボイラー室?)で花火をぶっ放して爆笑したり、あんなことやこんなことをしている。
ジョー・スパージョン (Joe Spurgeon)
ホラーズのドラマー兼ダンサーとして有名。童顔。でもファリスとトムより年上。
両親が音楽好きで、幼くして様々なジャンルや国の音楽を浴びながら育つ。本人はこれを悪癖だと言っていた。
ロックバンドのドラマーなのに趣味はそれらしくなく、DJingではハードテクノしか流さない。
実妹のイザベル・スパージョンも音楽活動をしていた。顔はジョーと瓜二つである。
ひょうきんで明るい性格だということが知られており、ダンスが得意である。しかしあまり発言をしないため、多くが謎に包まれている。かもしれない
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt

