ニコニコ大百科

>>6838 総評についてはかなり同意ですね。

画竜点睛を欠く(点は怪獣戦の描写)
最強の盾は持ってるのに最強の矛は持ってない
最後の一枚が揃ってないパズル

とにかく惜しい作品だ。

まぁ、もちろん作ってる方々は出来上がった映画をゴールとしていたのだろうからこれは個人的な印象ですけどね。

よく見たらそもそも英語版以前に映像で怪獣をMonsterで英訳してたなぁ……訳者に罪はなかったよ

そもそも本作の内容で海外を本気で見据えてるわけないし、その辺適当でも仕方ないのかね
的外れなこと言って悪かったよ

結局金も時間もモチベも足りてなかったんだろ
怪獣論の洗練もセリフ回しの追及も展開の取捨選択も全部雑だし、小説ともまるで連携が取れちゃいない

結局アースさんの強さを一番表現できてたのは小生版だしな。熱線の一撃で都市や山をも消し飛ばし、人間を欺く知能を持っていた若アースさんが2万年たちゃあっさりトラップに引っかかるマヌケになっちまうんだから老化とは恐ろしい

小説版でもガイガンの誘導に乗ったりグレートウォールにかかったりと普通に人間側の策略にかかってるよ
その上で薙ぎ倒されていたわけだけど

億の人命に年の月日と大陸丸ごと一個、サイボーグ怪獣まで何度も投入しての時間稼ぎが成功したことを「普通に策略にかかった」と表現するのはあんまりじゃないか

払われた人命と時間がどうであれ、ゴジラは人間の作戦を見抜いてその裏をかくわけではないということ
むしろゴジラは小説版から小細工なしに真っ向から相手を叩き潰す戦い方をしているから、その流れに沿えばメカゴジラシティ戦も人類側の作戦に正面から挑んだ形で一貫してる

そもそもかかった時間と労力を言うなら、人類が総力をかけ、数年かけてやっと50mのメカゴジラ分を作れるナノメタルが、2万年かけて14㎞四方を埋め尽くすほど大増殖したメカゴジラシティがあったからこそ実行できたのが作中のトラップと作戦だよ
はっきり言って物量としては2万年前の人類の総力より遙かに上とみて良いし、それに対してさもお粗末な罠にあっさり引っかかったという言い方はおかしいんじゃない？

あまりもあっさり引っかかるからアースの凄さが伝わらないんだよ。作戦内容自体はフィリウス戦の焼き直しなのに全く同じ展開でトドメ寸前までいくからメカゴジラシティすげー！じゃなくて分離体と同じ罠に嵌まるアース大したことなくね？になる。あそこで罠と看破して回避しようとしたアースをナノメタルアームとかで無理やり引きずり込んで仕留めるような展開ならアースもシティも株上がったのに

ガイガン相手に熱線を封じてプロレスに持ち込んで逃走を阻んだり、空母艦隊に忍び寄り初手から旗艦を潰しに行ったりしてるんだけどね

>>6848
ハープーン刺したけど爆発しない！しかも超暑い！やばい！って展開を
作戦の終盤じゃなくて中盤に持ってきてたら、また印象変わったかもね。
アースにフィリウスと同じ戦法が通用しない事を早々に示しておいて
そこからハルオが諦めずに新たな戦法を思い付いたり、ガルグ達やユウコを核にしてメカゴジラが起動したり
そういう第２ラウンドがあれば良かったんだけどな。

>>6850 その展開だとヴァルチャー組をシナリオ上ハルオとベルベの2人だけにして、ハープーンの存在に気づいたアースがプラズマカッターかなんかで破壊して

「もうダメだぁ…おしまいだぁ」

ってなった所に満を持して出撃した300m級のメカゴジラがアースとの決戦を制しトドメを刺す直前になってハルオがメカゴジラの制御ユニットにユウコが使われていることを知り、第2章ラストの怪獣問答に入る

って流れかな？
止めに入るベルベと司令塔ぶち抜こうとするハルオでヴァルチャー対ヴァルチャーの一騎打ちになったり。

そしたらゴジラの攻撃によりコントロールユニットが損傷、ナノメタルが暴走して、メカゴジラinユウコが「私を破壊してください！」と懇願するんですな

虚淵ならそうする

ここのみんなのアイデアで、決戦機動増殖都市だけでも瀬下虚淵両氏にリメイクして欲しいな。

>>6850
その第二ラウンドがまさに人を捨ててでも倒すかという選択じゃない？
というかゴジラを倒せる作戦をそう簡単に二つ三つ考えつけるならそれこそゴジラは2万年前に倒されていたと思うよ
むしろ大したことないんじゃ？という要素にもなりかねない

ここの意見見ててアニゴジって何が一番駄目かって考えると、絵面の迫力が無いんだよな。映像作品としては致命的。
ハリウッドの娯楽映画とか昔の特撮なんかは展開だとかに粗があっても映像に迫力があるから「うおおおおすげええええ！」ってヒートアップするけど、アニゴジは映像が淡白だから「えっ、それっておかしくね？」みたいに妙に冷静になっちゃうんだよなぁ。
いまいち語呂が悪い蔑称を定着させようとしてるメカゴジラシティだってそれこそメカゴジラの逆襲並に爆発・弾幕てんこ盛りだったらここまで不評ではなかったと思う

ハリウッドはともかく昔の特撮が迫力あったかというと控えめに言ってただの思い出補正だぞ。久々に平成ガメラ見たらこんなにショボかったかと思ったし。
まぁアニゴジはもっとド派手にできる余地たっぷりあるな。

そもそも元はTVシリーズ企画だしね
映画としては迫力が物足りなくても、もしあれがTVアニメとして放送されていたら評判はかなり違ってたと思う
とはいってもTVアニメのままだと予算少なくなりそうだけど

昔の特撮って部分はメカゴジラの全武装攻撃あたりを想像しながら書いたわ。ああいう火薬の表現は迫力があると思うんだけど、思い出補正と言われたらまぁそうかもね

>>6855
映像は頑張ってたんじゃないか
まぁゴジラってブランドにはちと足りないかもしれんし、期待とは全然別の方向に行ってたけど、致命的ってほど不足があるわけじゃなかったと思うよ

迫力ゴリ押しのあまり逆に飽きが来るような作品も少なくないしね

「映画は物語が八割」ってのは静野さんの言葉だけど、その辺じゃないかな
脚本の筋が曲がってたり、キャラクター像が一貫してなくてその場のノリで喋らされてるシーンがそこかしこにある

>>6856
大怪獣空中決戦は怪獣映画を諦めようとするレベルで予算なかったからね
それでも多様に展開されるアクションシーンは現代の映画と比較しても見るべきものがある

２、３のことを言ってるなら全く同意はできんが

でも大怪獣空中決戦の福岡でガメラが回転飛行するカットは今見てもすげええええってなる
単なるクオリティとかだけじゃなくて、「いままで見たことない視覚体験」ってのは怪獣映画では必須だと思う
シンゴジでいえば尻尾が人々の頭上を薙ぎ払っていくカットとか、
タバ作戦で陣地転換中の16式の砲撃を受けながら前かがみになって様子をうかがってるカットとか（100m超という異様な巨大さを見事に表現した名カットと個人的に思ってる）

アニゴジはそういう絵作りはいまいちだった感はある
2章のバーニング状態で目覚めてBGMが入るカットのゴジラとかは好きなんだけど

メトフィエスの目玉かち割った後のゴジラの畳みかける動きはなかなか新鮮味あったよ
あのクラスの巨体がちゃんと重量を感じさせる「遅さ」でぶつかり合う絵はなかなか見られないもんね

実際には死に体の相手を虐めてるだけってのが哀しいけど
相応の状況を背負ってなきゃ派手な絵面でも魅力落ちるよね

自分なら後半までメカゴジラでないけど
溶解寸前に14キロ級の超巨大メカゴジラが
AIが暴走しながら出現

ゴジラに致命的なダメージを与えるも
最期の一撃でとうとう回路が焼ききれて動かなくなり
回復されたゴジラに完全に潰される

なんての妄想したりしなかったり

同じ素材のヴァルチャーが今回の超兵器兼メカゴジラポジだと思ってたけど違うの？

だって名前にさえMGの原型ないしちっさいしゴジラに有効打ないし…

難しい所ですよね。

ツイッターでヴァルチャーを簡易量産型メカゴジラにすれば良かったのにって人がいましたけど(イラストもなかなか良い)それをするとシティ側が簡単に霞むんですよね。

都市型のメカゴジラとメカゴジラ型の機動兵器という要素は絶対に両立できないんですよ。

前者は間違いなく後者に飲まれますからね。
今回は前者を描きたい！という構想が前提としてあるから尚更。

ナノメタル=メカゴジラで初代におけるオキシジェンデストロイヤーのポジションでもある。

ゴジラに成り代わる為の機械

ヴァルチャー自体はゴジラ作品として珍しい試みではあるんだよな
戦闘機タイプの小型機は多かったけど、人型の機動兵器が飛び回ってゴジラと戦うっていう構図はなかったし、ロボットアニメに通じるアニメらしい戦闘でもある

>>6865
量産型メカゴジラを出すと絶対に霞んでしまう程度のシティの描写に問題があるのでは
ボブは訝しんだ

メカゴジラシティってようは１億２千万ｔの超巨大メカゴジラなんだから、
見合う描写をすれば３万ｔ級の量産型メカゴジラ程度で霞むハズが無くないか？

>>6845
かなり要素が近いデビルガンダムがガンダムヘッドやらデスアーミー出しまくって
それで動けない本体が霞んだかって言うと…

ODとナノメタルはいろんな意味で一緒にしないでほしいがな