先生とは、スマートフォン用ゲーム「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」の主人公である。
概要
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の唯一のプレイヤーキャラであり、要するにゲームの前のあなた。
ゲームの展開自体は、ある程度はプレイヤーの行動に左右されるものの、基本的にはストーリー上ほとんどこの人物のユニークな個性によって進展するため、プレイヤーからも固有のキャラクター性を持った存在として主に扱われている。よって、この点に関して記述していく。
キャラクターとしての先生
先生の基本的な造形
未だに名前すら明かされていない連邦生徒会長が失踪前にキヴォトスに招聘していた存在で、連邦捜査部「シャーレ」の担当顧問。基本的には、他にコンビニ店員くらいしか常駐していない「シャーレ」で生活している。
1人称は「私」で、基本的には生徒に対しても物腰の柔らかな穏やかな口調をしている。この辺りは、メタい話をすると、この手のゲームアプリに見られがちな男女どちらがプレイヤーを務めても違和感なくプレイできるように、プレイヤーの分身にはジェンダー性が廃されている、という事情が絡んでいる。このため、確かにギャルゲーに近い性質のゲームのため、一般的には先生は男だとみなされがちなのだが、サービスイン当初から、女先生説も声高に唱えられてきた。
また、この手のゲームアプリに固有の、名前を自分で名付けられるというものがあり、生徒たちからは「~先生」と基本的に呼ばれる。ただし、このゲームに特有の機能として、プレイヤーがつけた名前が、よっぽどNGワードとかではない限り、アロナからはボイスありで呼ばれることになるため、キャラクターとしてはともかく、プレイヤーのアバター的な存在であることはたびたび意識される。
基本的な性格は、穏やかな好青年。生徒たちには真摯に接し、生徒たちからは頼れる「大人」として接されている。特に、キヴォトスにはなぜか、生徒たち少女を除くと、異形のゲマトリアは例外的な存在としても、擬人化された獣やロボットのような生物しかいないため、あの世界では唯一の人間の姿をした成人であるというのも、起因しているかもしれない。
上記性格もあって、ゲヘナ学園、ミレニアムサイエンススクール、トリニティ総合学園らマンモス校から、生徒5人のアビドス高等学校までピンキリの学校が存在し、内部抗争も激しいキヴォトスでは、中立的な存在として、各校のトラブルにあたっている。このため、基本的には倫理観が乏しい生徒にも甘めに接するのだが、先生の中で明らかに一線を越えた場合は、「大人」として叱るなどすることはある。
こうした態度から、キヴォトスの市民からは好意的な存在として信望を集めており、各種反社団体に属する女子生徒たちからは、先生への危害などは非常にリスキーな案件だとみなされた、完全な中立地帯として機能している。
一種のダメ人間的な先生
しかし、それはメインストーリー等で見られる姿であって、絆ストーリーを見ていくと、各校の生徒たちと恋愛めいたシチュエーションを進めていくというゲームの仕様そのものを除いても、割と変態的言動も多く見られる。特に、銀鏡イオリなど明らかに舐め切られたかのようにセクハラ的言動を行われている生徒もいることから、先生=気持ち悪いは、割とゲームのファンであってもサービスイン当初から公然の事実となっている。
ただし、この辺に関しては、圧倒的な変態に近い生徒を相手にしているときは明らかに翻弄されているので、割と一般的な範囲にとどまっている。
というか、絆ストーリーを見ていくと、メインストーリーで行われている各種の騒動の解決はともかく、二徹三徹上等な謎のデスクワークをひたすらやっていて健康的な危機に陥ると生徒に助けられたり、食生活もかなり劣悪のため生徒が足しげく通い手料理をふるまったり、何かとおもちゃやゲームアプリへの課金を繰り返して生徒から財布を管理されていたりと、こんなんでよくあれだけの女子学生たちから好意を受けているなという結構なダメ人間である。
なお、基本的にはギャルゲーを模した要素も基軸にあるため、他のメインキャラクターである生徒たちからは純然たる好意の対象になっているのだが、よく絆ストーリーを追っていくとピンキリであり、先生ガチ勢ともいうべき存在から、ほぼただの肩の力を抜いて話せる悪友としての距離感、自分の本命を推させようとするアプローチなど、先生との関係性は多種多様であったりする。
この、頼れる大人と完全なダメ人間寄りの奇行、そして女子生徒の信望を一身に集めているカリスマ性から、キヴォトスでは謎の怪しげな存在としても一種の有名人になっており、女をよく連れ込んでいるという噂が立っているなどはゲーム中でも言われているレベルである。ほぼ唯一の他に「シャーレ」にいる存在であるソラですら、胡散臭い存在として、この先生に警戒心を持っている。
その他先生に関するポイント
先生はキヴォトスでは唯一の人間の成人であるどころか、そもそも同様に人間の姿をした女子生徒たちとも異なる生物であることが示唆されている。
まず、あの世界で一般的に生活している人間っぽいキャラクター達には、天使のわっか的なヘイローが存在しており、このヘイローが破壊されない限りは、たとえ矢の雨が降ろうと重火器を至近距離で発砲されようと、特に平気な体となっている。しかし、先生には一切そのようなものがなく、銃弾を浴びれば普通に大けがをし、はっきりいってキヴォトスの人間っぽい存在が外見以外は人間でないかのように扱われるのに対し、アバターである先生は現実世界の我々のような「人間」であるのである。
この先生以外に人間の大人がいないこともあって、未だに先生の正体には謎が残されている。
主な先生のバリエーション
メディアミックスや、二次創作などでよく言及される、各種先生について以下紹介していく。
公式によるもの
アロナ先生
アロナちゃんねるの第3回でアロナが描いた、髪(短髪)が生えている丸顔の、子供が描いたような落書きのこと。
描かれている表情の通り、どうやら柔らかい笑顔が似合うという印象を抱かれている。
この先生は、公式から提出されたこともあり、「アイドルマスター」シリーズのPの頭をしたプロデューサー姿のように、プレイヤーの分身である先生の顔として、広く二次創作でも用いられている。各漫画やアニメでも顔の造形の出典となっている模様。
ぶっちゃけそれ以外に特に付加情報はなく、各人が好き勝手属性を付与できる状態にあるため、無色透明な、透き通るような世界観の先生ともいえよう。
便利屋先生
公式コミカライズ『ブルーアーカイブ 便利屋68業務日誌』に登場する先生。基本的にはメインストーリーに出ているときの先生の人物造形に近く、眼鏡でぼさぼさの頭が特徴の、柔和な好青年。
漫画のタイトルから名付けられた「便利屋先生」と非公式には呼ばれている。ただし、目がどんよりしていることもあり、『BLEACH』の護廷十三隊時代の藍染惣右介に似ていることから名づけられた「藍染先生」とユーザー間では非公式に呼ばれることもたまにある。
ゲーム部先生
公式コミカライズ『ゲーム開発部だいぼうけん!』に登場する先生。
上記のアロナ先生を整えてマイルドにしたような顔立ちだが、ドア枠をくぐるような大男かつとんでもない筋肉モリモリマッチョマン。
第一話では登場早々その場にいた全員を驚かせ不審者呼ばわりされた。
今の所セリフらしいセリフはないがアリス曰く「心優しい」との事。
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二次創作によるもの
ヤンクミ
『ごくせん』の主人公で、任侠集団大江戸一家で育った女教師。本名は山口久美子。
という、「ブルアカで抜いた生徒を庇うヤンクミ」のミーム拡大のうちに、MADなどで勝手に先生の一人として扱われるようになった存在。
なお、ミームのもともとを考えると、生徒であるプレイヤーキャラの先生の過酷なオナニーをかばう教師がヤンクミであり、別にブルーアーカイブの先生ではなかったような気がするのだが、このミームが続いていくうちになぜかヤンクミもブルーアーカイブの先生として扱われるようになった。要するに、「あなたは水晶聖闘士の師、つまり俺の師も同然の方です」理論か何かである。
田中角栄
1918年新潟県西山町で生まれ、第64、65代内閣総理大臣として日本列島改造論などを主導した、いわゆる「今太閤」。
という、上記の主人公の名前を自由に付けられる機能を使って、たまたま田中角栄で進めていた先生のスクショがバズったことをきっかけにしたミーム「田中角栄ブルアカの主人公説」にちなんだものである。
この結果、各界の政治家だの実業家だの軍人だのが後追いで先生の名前として名付けられていくのだが、ファーストインパクトである田中角栄の存在には当然成り代われず、いわゆるコロンブスの卵として田中角栄が先生の一角を占めている。
関連動画
関連項目
- ブルーアーカイブ -Blue Archive-
- 先生の一覧
- その他同様の存在
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