ウルリッヒ・フォン・フッテン(アズールレーン)とは (ウルリッヒフォンフッテンとは) [単語記事]

「ウルリッヒ・フォン・フッテン、鉄血の希望と無念の徴。この着任を喜ぶか、何も感じないかはお前の自由だ。私もそうさせてもらう」

ウルリッヒ・フォン・フッテン(アズールレーン)とは、STG アプリゲーム「アズールレーン」に登場する艦船擬人化キャラクター（KAN-SEN）である。第二次世界大戦期にナチスドイツ軍が立てていた主力艦建造計画「Z計画」にて建造予定だったH級戦艦を元ネタとする。

名前が長いのでタグ付けの際はウルリッヒ・フォン・フッテン（アズレン）が推奨される

「ウルリッヒ・フォン・フッテン」。…指揮官がそう呼ぶ限り、私はそういう存在だと定義される。名前とはそういうものだ

KAN-SEN名
ウルリッヒ・フォン・フッテン KMS Ulrich von Hutten
基本情報
所属	鉄血
艦種	戦艦
レアリティ	UR
CV	山村響
イラスト	お久しぶり
艦歴
元ネタ	World of Warships
国籍	ドイツ
艦級	H級戦艦
計画	1939年
顛末	建造中止
備考

どこか達観的でクールな雰囲気を漂わせる鉄血戦艦。

周りを突き放すような物言いで、近寄りがたい印象をもたせがちだが、周囲をよく見ており、困っている相手を見捨てない程度の面倒見はある方。

ーーーー公式 Twitter・艦船紹介より

鉄血陣営に所属するUR レアリティの戦艦。2021年 12月29日から開始のイベント『遡望せし虹彩の塔』の限定建造として実装されたKAN-SENの一人である。

UR レアリティとしては4隻目の実装であり、その入手方法や限界突破方法はこれまでのUR艦と同様である。UR艦の入手方法と限界突破方法の詳細については→信濃（アズールレーン）の記事へ

安心したければ他人のことを気にするな。この世に生を受けてはいるが、私達のリュウコツ、魂は他人に翻弄されはしない

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 https://twitter.com/azurlane_staff/status/1473252676188389378

黒髪ショートヘアーに、金色の瞳の鋭い眼光。美少女というより完全に「美人」な雰囲気をたたえている。胸部装甲については一部を除く戦艦に共通する要素である巨乳ぶりに対して、珍しくやや控えめな美乳にとどまっている。とは言っても、メイド衣装でエナジードリンクの缶をタピオカチャレンジもどき出来るぐらいにはある模様。そして、大仰なマントを羽織っているので一見露出度は低いのだが、その下の衣装は結構とんでもない構造になっている。局部を隠すベルトと前張りだけなのである。

艤装もまた他の鉄血艦の例に漏れず、機械生物的な姿をしている。まるで蜘蛛を思わせるその姿。ウルリッヒ自身も手に蜘蛛の足のような鋭い爪を付けている。

そんな彼女の性格面は、なにかこの世界を俯瞰視点で見ているような達観したところがあり、基本的に超クール。普段の言葉つかいも基本的に男っぽい。だが感情的な面もあり、いざとなると「くたばれ」「てめえら」「くそ食らえ」といったような結構乱暴な言葉も飛び出してくる。

そんなこともあって突き放すような雰囲気も強いが、実は結構細やかな気配りができる人物でもあり、世話焼きな一面もある。

指揮官に対しては、人を信頼することは「毒」だと言い放ち、疑うことを知らない彼を「腑抜け」と一旦は断ずる。だが次第に彼女もその「毒」に染まっていくのを自覚していき、その「毒」が全身に回る前に吸い出すための責任を取ってもらうと言ってくる。なかなかの複雑なツンデレっぷりである。そして、ケッコンすればEX セリフも開放されてクールながらもデレまくる姿を見せてくれるのだが、それは指揮官みずからプレイして確かめよう。

限定建造への実装と同時に、メイド着せ替え「メドヘン・トリュンマー」が実装された。

鉄血の開いたショップの店員兼メイドとなって働き、店の裏庭で一息つくその姿をLive2Dで動きまくらせてくれる。結構露出度高めのちょっと厳ついメイド衣装だが、ファンシーな名札やポシェットなど「可愛い」の彼女なりの表現がうかがえる。こんな彼女にエナジードリンクのおすそ分けして欲しい指揮官は、ショップにダイヤ持って集合だにゃ。

アズールレーン日本版5周年の際には、このメイド衣装での書き下ろしのイラストが公式ツイッターに上げられている。

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てめえらに食わせるには勿体ない弾だ。…ちっ！

※スキル名の色付けは、育成に必要な教科書の色を表す。

スキル1：桂冠者の韻律論
自身の主砲攻撃時、50.0%(MAX 100%)で特殊弾幕LV.1-10を展開する（威力はスキルレベルによる・命中した敵に3秒間速力20.0%(MAX30.0%)ダウンさせる）；敵が一定範囲内に入った時、特殊弾幕Lv.1-10を発動する（威力はスキルレベルによる・15秒に一度しか発動できない）

スキル2：蒙昧者への愚弄状
自身の火力・装填が5.0%(MAX15.0%)アップする。自身が榴弾属性の主砲を装備している場合、自身が軽装甲・中装甲の敵に与えるダメージが5.0%(MAX15.0%)アップ；戦闘開始時、自身が旗艦ではない場合、戦闘中自身の主砲装填時間が50%短縮するが、自身の主砲が与えるダメージが55.0%(45.0%)ダウンする

スキル3：変革者の現実談
戦闘中、自身が与えるクリティカルダメージが10.0%(MAX20.0%)アップ；自身所属の艦隊以外の艦隊は5回目の戦闘まで、戦闘開始時自身が戦闘可能である場合、下記の効果を得る： ①その艦隊の鉄血艦船が受けるダメージが5%軽減する； ②その艦隊の鉄血艦船が与えるクリティカルダメージが1.0%(MAX10.0%)アップ； ③敵が一定範囲内に入った時、特殊支援砲撃Lv.1-10を行う（威力はスキルレベルによる・一度の戦闘で6回までしか発動しない・この砲撃は5秒間に一度しか発動できない）

DR計画艦であるフリードリヒ・デア・グローセと姉妹艦という設定なだけはあり、ほぼ匹敵する能力値を持つ。同じように対空はあまり得意でないので、ウルリッヒ自身は威力よりも回転の良さを重視した対空砲を装備し、他の強力な対空艦に頼ろう。

所持するスキルは3種類とUR艦らしく充実しており、攻略面で大いなる力を発揮してくれる。ただし、運用面で落とし穴（後述）があるのでその点は注意である。

スキル1「桂冠者の韻律論」は主砲発射時に敵の動きを鈍らせる特殊弾幕を繰り出す。これがレベル MAXなら100％の発動率となる。また、敵に一定以上接近された場合もフリードリヒのそれに似た針状特殊弾幕と誘導魚雷を繰り出す。

スキル2「蒙昧者への愚弄状」は確定の火力・装填バフの他に、ウルリッヒ自身が榴弾主砲を装備していれば軽装甲・中装甲限定のダメージバフが乗る。そして、これがこのスキル最大のポイントなのだが、ウルリッヒ自身が旗艦以外の位置に置かれたら主砲を素早く発射できる代わりに、大きく威力が落ちることになる。旗艦以外に置いたときに威力低めだが素早い主砲と威力は変わらず同様に素早く出せる特殊弾幕とで支援できるというからくりなわけだ。しかし、気をつけねばならないのは「弾切れ」時、艦隊全体のダメージが半減するのでこのスキルが発動していればなんと95％も主砲の威力が落ちてしまうことになる。道中艦隊で支援能力を発揮させたいところだが、高難度海域では戦闘回数が多く弾切れが避けられない。弾切れ時の威力低下を計算に入れた編成にしたり、工作艦を同行させるなどの対策が必要になってくるのである。

スキル3「変革者の現実談」はクリティカルヒット時のダメージが確定で大幅上昇。そしてウルリッヒ自身が組み込まれていない艦隊へのダメージ軽減と鉄血艦限定のクリティカルヒット時ダメージバフ、敵に接近された時の支援弾幕が展開する。この能力もあってウルリッヒは道中艦隊に組み込みたくなるが、上記の弾切れ時の問題にはくれぐれも注意…である。

編成する際に相性のいいKAN-SENとしては、主力艦ではクリティカル率アップのバフスキルを持つビスマルクが断然の相性を誇る。前衛艦としては耐久に優れて対空力もある計画艦のマインツや、巡洋艦バフでマインツを補助できるライプツィヒが良いだろう。対空に不安があるならば、鉄血きっての対空艦であるニュルンベルクが候補に上がる。さらに、別途で他の陣営から対空能力に優れた艦を引っ張ってくるのも手である。この辺はフリードリヒ・デア・グローセと共通の特性である。

力を不要とする平和を作り出すために力を欲する。二律背反…いや、なんでもない

元ネタはナチスドイツ海軍が立てていた主力艦建造計画「Z計画」で建造される予定だった超弩級戦艦「H級戦艦」の1艦。1939年に計画されたことから「H39級戦艦」とも呼ばれる。ビスマルク級の発展型として位置づけられており、排水量は5万トン、主砲の口径は40cm連装砲となる予定だった。数ある計画艦の中でも特に有名な1隻であり、戦後に書かれた架空戦記で度々登場する戦艦である。

WoWsにおいて名付けられている「フリードリヒ・デア・グローセ」ともども、このH級戦艦の命名候補としてよく取り沙汰されるのが「ウルリッヒ・フォン・フッテン」である。その名前の人物は中世ドイツの騎士及び思想家であり、「桂冠詩人」の称号を持つ詩人でもあった。ドイツで起こった宗教改革のさなか、「免罪」という名の拝金主義にまみれたカトリックの聖職者たちを非難する書簡「蒙昧人の手紙」に参加している。梅毒を患っており、それが元で亡くなるが、それを「熱病の神」としていわばキャラクター化した作品を出版したりしている。結構未来に生きていた人である。コミケに参加できたら良かったのに。