カラム(ファイアーエムブレム)とは (カラムとは) [単語記事]

カラム(ファイアーエムブレム)とはニンテンドー3DS専用ソフト｢ファイアーエムブレム覚醒｣の登場人物である。

僕はここにいるよ…

自警団の見えない盾

FE恒例の固い、強い、おそい！な初期アーマーナイト。CVは坂巻学。誕生日は6月24日。3章でクロムで話しかけると仲間になる。

彼の特徴はとにかくひたすらに影が薄いことである。その存在感の無さはもはや＼アッカリ～ン／や空気王をも超越し、素の状態で古明地こいしあたりが比較対象になるレベルの逸材。特筆すべき点は、登場時、支援会話、後日談に至るまで徹頭徹尾そのネタが貫かれていることである。

その存在感の無さ故の隠密性は、隠密行動を練習中の天才ティアモから自分は足元にも及ばないと評されるレベルである。彼が仲間のために飲み物を用意しても誰にも気づかれず、しまいには飲み物を運ぶ幽霊の怪談話として軍に浸透してしまった。その場で彼も一緒に飲み物を飲んでいたのにもかかわらずである。もはや影が薄いなんてレベルの話ではない。点呼の際に名前を呼ばれないことすらある。
飲み物を配っていた支援もそうだが、ドニとの支援会話で農業についてアドバイスしたりと存在が認識さえできれば親切な良いキャラなのだが…。余談だが、ルフレは彼が満足そうな顔でどこかに行こうとすると、そのまま成仏してしまいそうで心配になるらしい。だから幽霊じゃないっての。

エピローグでも誰と結婚しようが後世に記録が残されることはなく、独り身のときに至っては彼が旅立ったことに周りが気づくのは実に数年後のことである。気づいてやろうよ自警団組…。

物語中のみならず、後から続々とわいてくる強烈すぎる個性を持った子世代組と、DLC等でこれまた続々とわいてくる歴代FE メンバーのせいで、プレイヤーの脳内からもガンガンその存在を抹消されていってしまう悲しい人。、また、スタッフに名前を間違えられたり、音声収録の際にサウンド担当に一人だけその存在を忘れられたりと、開発段階からすでに存在感のなさを発揮していたというエピソードもある。

極めつけにはパッケージ絵の時点ですでに顔が見切れている。しかも他のキャラより若干色が薄い。もはや確信犯以外の何物でもない嫌がらせである。

そんな彼の夢は存在感のある人になること。空き時間には野営地のど真ん中に立って気づかずに通り過ぎていく人を数えている。誰かに気付いてもらえるのを喜びとしており、敵に奇襲されても痛がりながら気づいてもらえたことを喜び経験値が入る。気持ちはわからんでもないがそれでいいのか。でも実は影の薄い自分のことがちょっと好きだったりする。ちなみにサーリャの呪術やタグエルの嗅覚をもってすれば比較的簡単に彼を捕捉できるようになるらしい。

　FEに限らずアーマーナイト系というのは太っているかガチムチと言う場合が多いが、カラムの場合鎧が大きいだけでカラム自身は中肉中背であるため、兵種変更すると非常にスマートになる。これについては、カラムが着ている鎧は家族から貰ったものであるため、サイズが大きすぎるのを承知で着ているためと言う設定がある。
恒例の「軍の中で一番 ○○」は、「軍の中で一番、座高が高い」。果てしなくどうでもいい。

ちなみに３章で彼に声をかけなかった場合、当然彼は仲間にはならない。だが実はその場合、敵味方ひっくるめて誰も気づいてないだけで、その後もずっとクロム達についていっているという公式設定が存在する。ラスボス戦の時もぽつんと一人、誰にも気づかれないまま、その戦いを眺めているのだ。存在感のなさ、ここに極まれり。

君の力になるよ…

物語中では散々な彼だが、ユニットとしてはFEおなじみの初期アーマーナイトとして十分頼りになる。
速さこそ伸びが悪いが、ハードまでなら敵の物理攻撃をほとんど無力化できる守備を持ち、魔防の伸びも良いほうなので致命傷を受ける危険は少ない。
　加えて今回採用されたダブルとして彼と組むと初期状態でも力が+２、守備に至っては+４されるという破格の恩恵を受けることができる。彼が仲間になる序盤でこれはでかい。移動力が下がるといったデメリットも一切ないため、非力なユニットを一気に一戦級に押し上げる強力な強化パーツパートナーとして引っ張りだこである。(欲を言えばあと1章早く来てほしかった。特にルナ以上…)。

チェンジプルフでなれる職業も盗賊と僧侶とどちらも地味であるが、どちらも守備の低さが問題となるクラスであり、それぞれ速さと「移動+1」の移動力補強、魔防の補強とスキル「回復」による生存力強化ができるため能力の相互補完に優れる組み合わせである。
父親にすると、子どもは守備が補強され速さが犠牲になる。

また物語中では存在感の無い彼だが、戦闘マップでは普通に敵に狙ってもらえるので安心してよい。どうも戦闘時は緊張感や気分の高揚により気配が変化し、普通の人でも気づけるようになっているようだ。隠密スキルとかあっても面白かったかもと思うが、狙われないアーマーナイトほど無駄なものはないので良かったような残念なような。