クイーンミラージュは、アニメ『ハピネスチャージプリキュア!』に登場する人物。担当声優は2年前星空育代さんを演じた國府田マリ子。
幻影帝国を率いる悪の女王。黄色いボブな髪型で、頭に付けているリボンと服は黒で統一され、背中には灰色の羽根が生えている。また左目下の頬には涙型の模様がある。ちなみにキャラクターイメージはきゃりーぱみゅぱみゅの『つけまつける』のPVからなんだとか。
自分が望み通りになる世界を理想としており、愛や勇気、優しさや幸せといったポジティブな要素は幻であると否定、世界から幸福を消そうと企んでいる。また、プリキュアが放つ愛のエナジーを不快に感じており、特にキュアラブリーに対しては、プリキュアとして誕生したばかりの時から抹殺しようと命令をしており、さらにブルーに力を与えている点から一層敵視している状況である。
怒らせると相手に相当な威圧感を見せつけ、怒りの力で強力な攻撃も放つことが可能。ファントムがキュアフォーチュンに押されて失態を見せた、そしてめぐみの発言を聞いたときには、あまりの怒りに居室が半壊するほどであった。
ちなみに、プリキュアシリーズにおいて女性首領が登場するのは『Yes!プリキュア5』のナイトメア(株)社長、デスパライア以来2人目となる。
そんな彼女は単純に悪の女王となった訳ではない。実は壮絶な過去があった。
実は300年前のぴかりが丘において、同所にあったぴかり神社の巫女をしていた少女だった。300年前と言えば、作中の年次設定が2014年現在とした場合、1714年となる。当時の日本は徳川幕府の治世の時代。同年には江島生島事件という綱紀粛正事件が発生しており、数年前から見れば赤穂浪士の吉良邸討ち入りや元禄の大地震、宝永の富士山大噴火が起きつつも元禄文化が花開き、すぐ後の時代では徳田新之助が大暴れ……もとい、八代将軍徳川吉宗が享保の改革に乗り出し、大岡越前守忠相が江戸町奉行として活躍した時代となる。とはいえ、当時のぴかりが丘というか練馬区のある地帯は江戸から離れたド田舎。練馬大根やゴボウ、芋などの一大産地・江戸への供給地だったりする。
そんな地で巫女として過ごしていた彼女はどういう経緯なのか、青い髪をした痩身の青年と出会う。そう、地球の神・ブルーその人である。そして彼女はブルーと共に強大な敵と戦う戦士となった。その名前こそキュアミラージュ。めぐみたちが活躍する前にプリキュアとして戦っていた少女だったのだ。前作で登場した1万年前のプリキュア、キュアエンプレスたちには及ばないまでも、同じシリーズディレクター作品の映画で語られたプリキュア、キュアアンジェとは時代的にはどっこいどっこい(100年差ではあるが)となる。
そんな彼女もいつしかブルーのことを想い、恋い慕うようになる。しかし、彼女の思いとは裏腹に、ブルーは博愛の精神の持ち主だった。彼女だけを愛するだけにはいかないブルーと一途にブルーを愛するミラージュ、その関係は崩れていき、ミラージュは闇に呑まれてしまったのである……。尚、左目の下にある涙マークは彼に捨てられて傷心した時に誕生した事が判明した。
ブルーは「僕が彼女を傷つけてしまった」と悔やみ、それが後の世に彼の口から出された「恋愛禁止令」に繋がったのだろう。とはいえ全てはお前のせいだろ、勝手なルール押しつけるなと言いたくなるが。
しかし、悪の女王となったミラージュではあるが、なにやら胡散臭い黒い影がまとわりついているようである。彼女を補佐する鏡から不穏な黒い雲が……。
実は、ブルーの兄であるレッドが側近のディープミラーに扮してブルーへの失恋を付け込まれて洗脳されており、第29話では「ブルーはアクシアを使って倒そうとしている」と吹き込まれ、ブルーへの憎悪を募らすようになる。第38話ではブルーの説得で心が揺らぐも、あと一歩で本心を打ち明けようとしたころでディープミラーによって引き離されてしまい、「愛は幻、幸せは一瞬」だと改めて言い聞かされ、結局振り出しに戻ってしまう。
第43話ではキュアラブリーと直接対決して優位に立つも、ラブリーにブルーへの愛が残っていること、ブルーもまだミラージュを愛していること、ブルーの幸せはミラージュが必要だということを聞いて再び心が揺れ動く。ところが、ディープミラーの凄まじい洗脳を受けて暴走状態になり、ブルースカイ王国一帯を焼きつくし、一方的にラブリーを攻撃する。だが三幹部と交戦していたキュアプリンセスたちと合流したことにより形勢逆転、プリキュア・イノセントプリフィケーションで浄化され、さらにブルーの告白によって元の巫女に戻り、彼との復縁を果たしたのであった。
その後、日本に戻りブルースカイ王国大使館でブルーといちゃいちゃ一緒に暮らしているが、ディープミラーの実態であるレッドが姿を現し本格的に侵攻してくると、かつてその影響下にあったためか、レッドの気配を遠くでも感じるようになっている。また、ハピネスチャージの4人がレッドの星で戦いを繰り広げている時には、キュアミラージュの姿となり戦線復帰、他のプリキュア達と共にサイアークと戦っている。最終回では変身を解いてブルーとともに惑星レッドに赴き、パートナーのファンファンにめぐみたちや地球を託し、自身は改心したレッドとブルーと共に惑星レッドの再興をするため、地球を後にした。
ところで、設定上では純然たる日本人のはず。しかし元の姿に戻ってからもブルーを始め周囲からは「ミラージュ」と呼ばれている。おそらく設定上では名前が決められているはずなので、今後ファンブックなどで設定などが明かされることに期待したい。
まさか江戸時代の巫女さんで同じ中の人で同じ枠でアニメがやってた漫画から「おキヌ」とかないよなあ。
クイーンミラージュに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
掲示板
70 ななしのよっしん
2015/12/18(金) 09:51:23 ID: ohd3vHWWi5
シリーズ構成同じもそうだが、ミラージュがまんま聖闘士星矢Ωのパラスと同じ立場かつ理由も同レベルの理不尽さなんだよね…
71 ななしのよっしん
2016/01/22(金) 23:24:14 ID: 8ZiGRGnMYJ
>>69
ブルーがどういう振り方をしたのか分からず仕舞いだから推測の域を出ないけど、ミラージュは仮にも人間で、ブルーは不老の神という背景を考えると、結ばれたとしてもミラージュは人間である以上は老いていきやがて死ぬ
一方ブルーは何百年も変わらず若々しい姿のままで歳を取る事も無く、ミラージュに嫌でも「人間とは違う」事を痛感させ苦しませてしまう
自分と一緒になってそんな苦しみを味わわせてしまうのならば、いっその事…とミラージュに人間の女性としての幸せを想うが故に敢えて振ってしまった可能性はありそう
72 ななしのよっしん
2023/04/20(木) 02:12:10 ID: Y2GiEn3pIa
異世界出身やら宇宙人やら未来のアンドロイドやらショタやらがプリキュアになる中、江戸時代出身プリキュアとしてレギュラー入りするような話だったら、洗脳解放後も罪悪感で悩んだり葛藤したりするようなキャラ付けになっていただろうな。
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最終更新:2025/12/16(火) 13:00
最終更新:2025/12/16(火) 12:00
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