ボルトアクス将軍とは、自分の長所を活かしきれずに死んでゆく悲惨さ、滑稽さを世に問う者である。
本名というかユニット名はグローメルで、ボルトアクスとは装備している武器(斧)のことである。
ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』の25章「山岳を越えて」の敵将。
この章はマップが山岳地形で機動力が低下する上、シューターや落石、遠距離魔法、ドラゴンナイトの波状攻撃によって味方は攻めにくい構成となっている。
グローメル自身も上級クラスのドラゴンマスターであり、その高い能力値、「勇将」のスキル(HPが半分以下の時に「力・技・速さ」が1.5倍)により、多くのプレイヤーにとって難関となる……はずだったのだが
このようなあまりのネタと悲惨っぷりに、人は尊敬と畏怖の念を込めて彼をこう呼ぶのだった。
「ボルトアクス将軍」と。
海外版ではトマホーク使いという話がたまに出るが、ガセネタ、デマである。海外版のグローメルはGromell、武器の名前はBolt Axe。つまり日本版と同じ。顔も金髪長髪のむさくるしい男で変わらない。
ちなみに、続編『暁の女神』での聖竜騎士(ドラゴンマスター)は魔力が5でカンストする。そう考えると魔力16のボルトアクス将軍は魔法の才能があるのかもしれない。
第三部12章「生きてこそ」ではなんと味方が投石を使える。しかし道が広いうえに落ち方がまっすぐ、配置が敵の密集地から外れていて何人も当たらない、当たっても蒼炎と同じ10ダメージ固定で微妙、など攻略上は利用価値がない。しかもこの章は暁における非常に重要なイベントがあるため、あまり印象にも残らない。
威力10、命中70、射程1-2、回数25、魔力依存の斧。雷属性。ゲーム中1本しか手に入らない。
射程が便利だが、魔力依存のせいでトマホークのほうが強い。
雷属性だが、蒼炎の特効は2倍。しかも有効な竜にはあまりきかない。
無駄にレアだが使い手に恵まれない。無傷で売っても2000Gにもならない。
続編の『暁』ではリストラされるが、そのさらに新作『ファイアーエムブレム覚醒』ではなんと復活。
①斧使いの魔力が伸びやすくなったため、間接攻撃ができるボルトアクスの需要急増
②杖の他に斧を使う僧侶の上級職「バトルモンク」の存在
③蒼炎より基礎威力が上がり、錬成すれば神器以上の威力を有する
④神器が入手できるマップで神器として扱われている(神器として入手可能)公式ネタ認定ktkr
という破格の待遇で再登場。武器錬成で武器名を付ける際には『グローメルの~』と付ける人が増えたとか。
『覚醒』と同じく魔力が伸びやすい斧使いの味方がいるのでそこそこ活躍させることが出来る。ただし本作の魔力依存武器共通の弱点として必殺が出せない。
また、バトルモンクが登場しない代わりにドラゴンナイトの上級職として魔法と斧で戦う「レヴナントナイト」というクラスが登場。魔法攻撃を行うドラゴンナイトが当たり前のものとなった。
余談だが、本作には魔力0にも拘らず魔力依存武器を所持している敵兵が度々登場する。グローメルでさえ魔力自体はまともにある中でかなりの謎要素ではあるが皆モブ兵であるためあまり印象に残らない。
使用可能武器が兵種依存でなくなった今作では斧術の技能レベルがB以上であれば誰でもボルトアクスを振るうことが出来る。例によって魔力が伸びやすい斧が得意なユニットが複数人いるので有用な武器である。
また、鍛冶屋で錬成することによって射程を1-3に伸ばすことができ、離れた敵に一方的に攻撃することが可能。
なお、本作にはボルトアクス使いのグレートナイトであるキロンが登場する。
斧使いである源まもりのカルネージ(武器)の1つとして登場する。コラボ作品なのでデザインや性能が大きく異なる。使い手が小学生であるからか、斧の刃の部分がかわいい羊になっている。
魔力依存ということはなく安心だが、武器を使い込んで覚えるスキルの中に電撃で攻撃できるものが無い。
装備すると耐性が変化する武器が多く存在し、ボルトアクスは電撃耐性と衝撃弱点を持つ。
衝撃属性は女神転生由来の属性で馴染みが薄いが要するに風属性である。風魔法やソニックソードでボコられた将軍の呪いだろうか。
紋章士カミラのエンゲージ武器として登場(要DLC)。絆Lv1から使用可能で、射程は1-2に戻った。斧としてはかなり軽量でショートアクスに次ぐ軽さ。他の魔法武器と比べると威力が高く命中と回避が低め。
今作は射程1-3をサンダー系魔法に譲ったため魔法職だと持て余しがち。ブレイク用と割り切るか、物理魔法両刀アタッカーだと活用しやすいか。
ただ、絆Lv10で解放されるライトニングが強力なためそれまでの繋ぎとなりやすい。
ボルトアクス将軍ことグローメルはごくごく普通(ではないが……)の使い捨て敵将であり、ボルトアクスがいくらシリーズに定着したところで当然再び日の目を見る機会はない……と思いきや、TCG『ファイアーエムブレムサイファ』で第9弾のプロモーションカードとして登場を果たす。
FEは数多の登場人物が存在する都合上、敵ユニットとなるといっぱしのネームドクラス、あるいは逆に魔物などの個性的な雑魚でもなければ参戦することはまずなく、間違いなく破格の待遇である。
雷斧の勇将 グローメル
出撃コスト3/CCコスト2 戦闘力50/支援力30 射程1
スキル:
『ボルトアクス』
ターン終了まで、このユニットの戦闘力は-30され、このユニットに<魔法>と射程1-2が追加される。
『落石』
自分のターン終了時、このユニットが前衛の場合、このユニットを撃破する。セリフ:「うぬ、ここまで登ってきたか! ならばここから叩き落としてくれる!」
イラストレーター:Daisuke Izuka
ボルトアクスを振るうと十分な攻撃力が発揮できず、前衛に出したまま放っておくと勝手に死ぬという、原作通りの実にふざけたネタカードである。
イラストレーターにわざわざ原作ゆかりのDaisuke Izukaを起用する無駄遣いっぷりも光り、実に雄々しく迫力のある姿となっているのだがよく見ると頭上からは落石が迫っている。
自壊というのはTCGではありがちな能力なのでコンボパーツとして使えなくもなさそうに見えるが、これと言って目立った使い道はない。
ただ、戦闘力がガタ落ちするとはいえ「コストが一切かからずに射程2を得られる」ことはサイファにおいてそこそこの長所である。魔防の低いユニット相手なら普通にダメージを与えられる原作と違って戦闘力20ではほぼ誰も倒せない(普通のユニットなら原則的に30以上ある)ので、何かしらのフォローが必要だが。あと、原作と違ってボルトアクスを使わないことができるのは進歩している。
飛行兵ゆえに支援力が高いことで、ネタでデッキに入れておいてもそんなに邪魔にならないのも良い点。
掲示板
179 ななしのよっしん
2023/08/04(金) 22:38:34 ID: UEnYv+5pFw
180 ななしのよっしん
2023/11/30(木) 20:41:55 ID: elqbBP61Sy
ドラマスで魔力16は普通に立派だから
トマホーク+ボルトアクスみたいな二刀流構成なら
その機動力と相まって厄介な敵だったのではなかろうか?
181 ななしのよっしん
2023/12/26(火) 11:49:49 ID: h1odMczGCH
烈火のファーガスとかプレイヤーでときどきネタになるキャラもFEH実装されてきたし、
公式公認ネタボルトアクス将軍ことグローメル実装もありえるかもしれない
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最終更新:2025/01/03(金) 16:00
最終更新:2025/01/03(金) 16:00
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