ルドガー・ウィル・クルスニクとは、テイルズオブエクシリア2の主人公。同シリーズにおいて3番目の20代主人公である。CV:近藤隆。
年齢20歳、身長170cm。戦闘クラスは銃剣槌士(双銃、双剣、ハンマー)。
今までの主人公と異なり、シナリオ中にて一切台詞を喋らない(相槌を打ったり、戦闘中に技の名前を言ったりはする)。どのぐらい喋らないかというと、スキットや戦闘後の掛け合いすら一切台詞が無いほど。代わりにシナリオ途中やスキットでは選択肢が出現し、これをプレイヤーが選ぶことで「プレイヤーに取ってのルドガー」を表現していく。(2周目以降はこの選択肢のボイス再生が可能になる)とはいえ完全に無個性キャラという訳でもなく、話の途中でいきなりバク宙したり、イバルに合わせて同じポーズを取ったりと、割と天然ボケ系の行動を取ったりすることも。就職後の初出勤日にテロに巻き込まれ、そこで謎の少女「エル・メル・マータ」を助けた事が切っ掛けとなり事件に巻き込まれていく。
そしてルドガーを語る上で欠かせないのが、テイルズ史上1,2を争う幸薄さである。どのぐらい幸薄かと言うと
……色々並べてみたが、これらの出来事が全てプレイ開始から数時間の間に降りかかってくる。マジで不幸すぎる。 序盤のとあるモブキャラによる「まだ若いのに人生詰んでるな」という言葉がある意味全てを物語っている。
その後は兄の真意を確かめる為、そして知り合った少女エルとの「一緒にカナンの地に行く」という約束を守るため、借金を返したり、時々変な世界に迷い込んで何か変身したり、エルのパパになったり面倒を見たり、借金を返したり、エルを危険から守ったり、やっぱり借金を返したりしながら世界中を巡る旅を始め、ジュードやガイアスと言った前作(TOX)のキャラと知り合い交流を深めていく。
そんな旅の途中、ルドガーはグランスピア社の社長、ビズリー・カルシ・バクーからある真実を告げられる。今まで自分達が迷い込んでいた「変な世界」は自分達の暮らしている世界=正史世界から分岐したパラレルワールド「分史世界」であり、正史世界を破滅に導く存在であり、その核である時歪の因子(タイムファクター)を破壊できるのは自身が持つ「変身の力=骸殻」のみであると。ビズリーによってエージェントにスカウトされたルドガーは様々な分史世界を探索し破壊していくが、その途中では様々な出会いと別れを経験し、時に厳しい決断を迫られることとなる。
そして、旅路の果てに明かされる分史世界の真実とクルスニク一族の悲劇。運命に翻弄され続けるルドガーとエルの2人は、最後にどんな選択をし、どんな未来を選ぶのだろうか…
戦闘中にボタン操作を行うことで、武器を双剣、双銃、ハンマーに自由に切替できる変則スタイル。武器ごとに使える技が異なり、移動速度やリーチも異なる。固有サポート『ミラーリング』は、マスター(自操作キャラクター)のサポート特性をコピーするというもの(ティポドレインとかどうやってコピーしているんだ、とは突っ込まない事)。
そしてルドガー一番の特色は「骸殻(がいかく)」。戦闘中自動で貯まる専用ゲージを消費することで発動する一種の無敵モードで、発動すると味方を残してルドガーと敵が別空間に移動し、一定時間ダメージを受けずに一方的に攻撃することが可能。敵のあらゆる行動に割り込みを掛けることが出来る為、敵の秘奥義潰しや半壊した戦線の立て直しなどにも役立つ攻防一体の強力な能力である。
上記のように強力な力を持つ骸殻だが、元々クルスニク一族と三大精霊が交わした「オリジンの審判」に基づいて三大精霊の一角・クロノスから与えられたもの。力を持つのはクルスニク一族の末裔、それも時計を持って産まれてくるごく一部の人間のみで、能力の使用の為には時計との契約が必須となる。
「オリジンの審判」の内容は「分史世界が100万に達するまでにカナンの地に到達する事が出来なければ人間を滅ぼす。ただし分史世界が100万となる前に誰か一人でもカナンの地に辿り着けたなら、人間を存続させたうえで辿り着いた人間の持つどんな願いもかなえる」というもの。
ネズミ算式に増え続け、100万が目前となっている全ての分史世界をを消し去るためにはオリジンの審判を完遂し、カナンの地にて「全ての分史世界の消去」を願うしかない。その為に必要なのが正史世界から失われた5つの「道標」であり、これを各分史世界から回収する事が「分史世界から物・人を正史世界に持ち帰る力」を持つ能力者、「クルスニクの鍵」であるルドガー達の旅の大きな目的となる。様々な試練と、大きな別れを経験しながらも道標を回収していくルドガー達であったが…
旅の終盤、5つ目にして最後の「道標」の回収の為分史世界を訪れたルドガー達は、そこでエルの父親ヴィクトルと出会い、ある事実を知る。それはエルの父親であるヴィクトルは分史世界に生きる「10年後のルドガー自身」であり、エルは分史世界で生まれ育った「ルドガーの娘」であるというものだった。
「ルドガーに成り替わり、人生をやり直す」為にルドガー達に襲いかかるヴィクトル。彼は戦いの中で衝撃的な事実を語る。骸殻には力を使えば使うほど使用者が時歪の因子(タイムファクター)化してしまうという大きな代償があり、分史世界を生み出す時歪の因子は全て力を使い果たしたクルスニク一族の成れの果てであると。そして戦いの果て、ルドガーは止むなくヴィクトルを殺害してしまう。父の死を嘆くエル。が、更なる残酷な事実が2人に追い打ちをかける。
エルに時歪の因子化の兆候が起こっていたのだ。骸殻の力を持たない彼女が何故?理由は一つ。今までルドガーが使っていた骸殻の力はエルを介したものであり、その為に力の代償をエルが肩代わりしていたのだ。エルはルドガーと力を共有する、真の「クルスニクの鍵」だったのである。そしてビズリーもそれに感づいていた。彼はエルを言葉巧みに誘導してルドガー達から引き離し、自らの望みである「人間が精霊を従える世界」の実現の為にカナンの地へと連れ去ってしまう。
ビズリーを止めるためにカナンの地を目指す一行。だが、ここでもう一度残酷な真実がルドガーに立ちはだかる。カナンの地に向かうために必要な「魂の橋」の代償は…「強い力を持つクルスニク一族の命」。そしてビズリーがリドウの命で橋を掛けた今、魂の橋の代償に足りる命はルドガーの他にただ一人、彼の実兄ユリウスしかいなかった。
(ちなみにこの際「ユリウスを救う」事を優先し続けるとユリウスEDルートに突入する。その内容からバッドEDと誤解されがちだが、公式見解は「世界よりも兄を選ぶ、それもまた選択の一つ」である。「ユリウスを守り生かすために、ルドガー自身がPTメンバー全員と敵対する」という壮絶な最期を、どうかご自身で確かめて頂きたい。)
苦悩の果てにユリウスと一騎打ちになり、彼の分史世界を破壊したルドガーは、ようやくカナンの地へ仲間と共にたどり着く。そこで待ち受けるのは「精霊だけの世界」を望む大精霊クロノスと、「人間だけの世界」を望むビズリー。両者を打倒し、漸く再会を果たしたルドガーとエルは仲間達と共に「オリジンの審判」に向かう。
これ以降も選択肢でEDが変わるため、下記から一つずつ解説していく。
・ルドガーED
ルドガーはエルを救うために、オリジンにエルを救ってくれと願う。が、それでは分史世界に対処することが出来ず、世界を救うことはできない。苦悩するルドガーを見たエルは自身で分史世界の破壊を願い、最後の時歪の因子として消滅してしまう。「また会えるよ」という言葉を残して…
その後、クランスピア社の社長に就任したルドガーはクランスピア社で、エルの未来の母であるラル・メル・マータと出会い、片目から涙を流すと共に物語は終わる。その先のルドガーの選択は誰にも分からない。
・エルED
ルドガーはエルと世界の両方を救うため最期の選択をする。それは分史世界の破壊を願うと同時に、自らがエルより先に100万人目の時歪の因子となることでエルを救うという道であり、自身の命を捨てる選択でもあった。この選択によって人の価値を認めたクロノスはついに人の存続を認め、オリジンもルドガーの願いを聞き届ける。オリジンの審判は、誰の想定も越えた形で果たされたのだ。
分史世界消去までの僅かな時、ルドガーは自分の懐中時計をエルに託し、エルを泣きやませるため(おそらく)証の歌をハミングし続ける。仲間達とエルに見守られ、時歪の因子化から逃れたエルの笑顔を見届けてから、ルドガーは最後の時歪の因子として消滅し、旅立った。
そしてED後、それぞれの未来へ進んだ仲間達と、成長したエルが前へと歩き出すシーンで物語は終わる。
本編中、ルドガーの両親や、彼がユリウスと二人で暮らすようになった経緯が詳しく明示されることはないが、サブイベントや設定資料集では過去に起こった悲劇について語られている。
ルドガーとユリウスは腹違いの兄弟であり、父親は作中に示唆される通りビズリーである。ビズリーの家庭教師コーネリア・ウィ・クルスニク(後にバクー姓)との間に産まれたのがユリウス(ちなみにユリウス生誕当時ビズリー若干15歳、コーネリア22歳)。コーネリアの妹にしてバクー家のメイド、クラウディア・イル・クルスニクとの間に産まれたのがルドガーである。
本編中に語られるとおり、クルスニクの鍵であったコーネリアがクロノスとの戦いに利用され死亡したことでクラウディアは出奔。姉妹の父親マルクス(猫ユリウスのイベントに登場する爺さん)の手引きで、ルドガーは一族から離れて生まれ育つ。
後から事実を知ったユリウスも父を見限り家出、荒んだ生活を送るようになった。
その後彼は偶然クラウディアとルドガーに出会うのだが、彼女はユリウスがビズリーに差し向けられた追っ手だと誤解してしまう。揉み合いの末クラウディアは事故死。ユリウスの心情を鑑みたマルクスの戸籍操作により、ルドガーはユリウスに引き取られることになる。この時ルドガーは3~5歳だが、事件のショックで母親に関する記憶は失ってしまった。
2015/10/16より開始されたテイルズオブリンクとのコラボ企画の一環で、ゲーム中で使用できる騎士カードとして2015/10/30のアップデートより実装された。
原作ゲーム中では特定状況下以外ボイスがなかったルドガーだが、こちらではおそらく当時プレイヤーが聞きたかったであろうセリフの数々をばっちり喋ってくれるという好待遇を受けている。特にカード発動時のボイスは一聴の価値あり。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 01:00
最終更新:2024/03/29(金) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。