ロザリー・ド・エムリコート・ド・グリュンネ(Rosalie de Hemricourt de Grunne)とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
ベルギー空軍のエースパイロット、ロドルフ・ジスラン・シャルル・ド・エムリクール・ド・グリュヌ(Rodolphe Ghislain Charles de Hemricourt de Grunne)がモデル。姓は仮名読みが違うが綴りは同じ。
ベルギーの伯爵家とフランスの伯爵家の間に生まれた貴族。スペイン内戦で国粋派の義勇パイロットとして10機を撃墜しエースに。この時アンヘル・サラス・ララサーバル(アンジェラ・サラス・ララサーバルのモデル)とも知り合っている。ベルギー帰国後、第二次大戦勃発を受けベルギー空軍に入隊。本国陥落後はイギリスに亡命し活躍したが1941年5月29日被撃墜、戦死。撃墜数13。
瞳は水色、金髪を後ろで纏め、黒いカチューシャを付けている。軍装は縁に赤線がアクセントに入った黒地のもので、白いタイツ様のズボンを重ね履きしている。
温和で落ち着いた性格で「会って好印象を抱かずにいられる者はいない」と言われるほど。部下の癖の強さや二つに分かれた複雑な部隊配置状況もあり506JFWを纏めきれていない節があるが、その豊富な経験や貴重な人脈は第506統合戦闘航空団の編成と運用に大きな助けとなっている。
過去の負傷と年齢から、506JFWでは基本的には地上指揮に徹している。ただし、空戦がもうできないわけではなく、必要となれば短時間とはいえ単独での遅延戦闘もこなす歴戦のウィッチ。
両親はガリアの伯爵家とベルギカの伯爵家の出身。遠い血縁ながらブリタニアの王位継承権も有する。1936年7月にヒスパニアで発生した対怪異戦役に参加し、ウィッチ士官としての正規教育を受ける。第二次ネウロイ大戦勃発後はブリタニア空軍に所属し、大尉まで昇進するが負傷。後方で療養生活に入った。
その後1944年末、ガリアに第506統合戦闘航空団が結成されることになったが、ガリア政府は政治的思惑から貴族ウィッチのみでの506JFW編成を主張。しかし当初大尉昇進の上での隊長就任が有力視されていたペリーヌ・クロステルマン中尉が固辞。他に候補として上がったフランソワーズ・ド・ジョッフル・ド・シャブリニャック中尉はオラーシャで戦闘中な上に爵位が低く、侯爵家の跡継ぎジャクリーヌ・ド・ピュイビュスキュエ中尉は負傷で前線を退いている上に正規士官の教育を受けていないということでガリアには隊長のなり手がおらず、結局ガリアの伯爵家の跡継ぎで正規教育を受けた歴戦のウィッチであるロザリーが隊長に推されることになった。
彼女は当時すでに退役の近い19歳でかつ病気療養中ということで就任を渋ったが、結局彼女を名誉隊長として少佐に昇進させ、戦闘指揮は戦闘隊長ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタイン少佐に任せることで決着した。
1945年3月24日、第506統合戦闘航空団<ノーブルウィッチーズ>はディジョン基地で結成式典を開催。当初の予定と違い、A部隊の貴族4名とは別にリベリオン出身のB部隊4名がディジョン基地に分かれて配置されるスタートとなったが、式典中にいろいろとハプニングはあったものの無事結成を迎えている。
以後、A部隊の統率とAB両部隊の連携に尽力。506JFWをめぐるガリア政府の政治的思惑と王党派の暗躍を乗り切り、1945年9月のネウロイ大規模攻勢を迎え撃っている。
前述のとおり、ハインリーケやアドリアーナ・ヴィスコンティといった癖のある部下の統率に苦労している。離れたB部隊との連携の問題もあり、部隊運営に苦労しているようだ。
全員リベリオンウィッチのB部隊とは普段からあまり親交がなく、時にリベリオン人特有のノリに振り回されることも。ただしB部隊を指揮するジーナ・プレディとは、部隊の円滑な運営のためしばしば話し合いを持っている。B部隊からコーラを空輸で貰った時には、空けた途端に思いっきり吹き出したコーラを見てB部隊のウィッチに嫌われているのではないかと心配するような一幕も。
この他、アドリアーナが祖国を救うオペレーション・マルス参加のため飛び出した際には、504JFW司令フェデリカ・N・ドッリオに連絡をつけアドリアーナが問題なく戦闘参加できるよう調整している。
彼女はウィッチとはいえ負傷と年齢から戦闘に出ない名誉隊長だが、設定されている8個統合戦闘航空団の隊長のうち502(グンドュラ・ラル)、504(フェデリカ)、506(ロザリー)の三人までが負傷ないし年齢により実戦を離れているウィッチである。いくら書類仕事が多いとはいえ、大丈夫だろうか。なお統合戦闘飛行隊を含めると31JFS隊長加東圭子(『ストライクウィッチーズ劇場版』時27歳、重傷経験あり)が追加される。大丈夫だろうか。
ちなみに、現在判明している中で一番メンタル弱そうな隊長もロザリーであるため、もし全JFW隊長が顔を並べるようなことがあったらいろいろと大丈夫かどうか心配である。
以前から姓名は公開されていたものの、黒田那佳ほかの506JFW所属ウィッチとは違い長くに渡りグラフィックが公開されないままであった。しかし2012年、『ストライクウィッチーズ劇場版』の506JFW登場シーンにおいて台詞・名前テロップ付きのサプライズ登場を飾る。
その後、『劇場版コンプリートファイル』において立ち絵が公開され、イラスト連載『ワールドウィッチーズ』にも掲載された。島田フミカネ氏の落書きにも度々登場し、姫様の巻き添えになったりしている。
小説「ノーブルウィッチーズ」シリーズではむろん主要人物であり、苦労人ぶりを遺憾なく発揮。第3巻同梱ドラマCDでも登場した。また、『ストライクウィッチーズO.V.A.』Vol.3「アルンヘムの橋」には直接の登場はないものの、同作の『秘め歌コレクション』に収録されたボイスドラマには登場している。
2019年には『ワールドウィッチーズシリーズ10周年記念 秘め歌コレクション特別版 Vol.3 西ヨーロッパ篇』にて待望のキャラソンデビューを果たし、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、リネット・ビショップとともに「Stronger!」を歌唱。さらに『新ワールドウィッチーズシリーズ 秘め歌コレクション特別版 ディジョン篇』では黒田那佳とデュエットでものすごい勢いで胃を痛めてそうな歌を歌っている。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/21(土) 21:00
最終更新:2024/12/21(土) 21:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。