深海解放陸爆とは (シンカイカイホウリクバクとは) [単語記事]

深海解放陸爆とは、DMMをプラットフォームとするブラウザゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場する敵航空機の一種である。

概要

2016年 2月10日から開始された期間限定海域「出撃！礼号作戦」、通称16冬イベントで、敵勢力である深海棲艦に新たに実装された航空機。

暗い緑の球体に単眼と顎があり、小さいながらもプロペラを搭載した主翼が左右に生えている。双発機のようだ。緑色のたこや機といえば提督にはわかりやすいか。

ステータスは、爆装＋11、対空＋3、対潜＋5、命中＋1、索敵＋3。

なお、上位互換となる深海解放陸爆Aceは、爆装＋16、対空＋5、対潜＋7、命中＋2、索敵＋4となっている。

陸爆の名のとおり、同イベントでは飛行場姫、集積地棲姫といった陸上施設から発進、艦娘たちに空襲をしかけてくる。

これまでは飛行場姫にしろ離島棲鬼にしろ中間棲姫にしろ、陸上施設であるにもかかわらず空爆に用いてくるのは空母ヲ級や軽母ヌ級が運用するものとおなじく艦載機であった。

空母で運用するために重量とか翼の折りたたみ機能とか何かと制約が多い艦載機より、長い滑走路が使える陸上機のほうが単純な性能面では上であるので、陸上基地たる飛行場姫や集積地棲姫が陸上爆撃機を運用しているのはむしろ当然といえる。

また、同イベントから導入された新システム「陸上基地航空隊」の中核をになう装備でもある。

マップ上に設定された「空襲戦マス」（名称は暫定）に艦隊が到達すると、通常の戦闘とは異なる「空襲戦」（名称はやっぱり暫定）がはじまる。マスのエフェクトは航空戦マスに似ているが、航空戦マスが「↑↓」こんなふうになっているのに対し、空襲戦マスは「↓」と、赤い矢印だけになっている。

戦闘内容としては、開幕航空戦を1度だけ行う。これだけである。航空戦マスのように航空戦を2回行うことはないし、夜戦にも突入できない。通常の航空戦と同様に制空権争いもできるし、対空砲での敵機撃墜も可能だが、こちらが艦攻や艦爆を搭載していても敵にダメージを与えることはできない。

また、航空戦マスでは敵にダメージを与えられないと敗北Dとなるが、空襲戦マスでは無傷で乗り切ると完全勝利Sとなる。つまり、いかに敵の空襲をしのぎきるか、という点が目的の戦闘なのであろう。よくみると戦闘画面のレーダーには敵影が表示されていない。どうやら飛行場姫はとてつもなく遠方から陸上機を発進させているようだ。反撃できないのも距離が離れすぎているせいか。

戦闘機ではなくあくまで爆撃機なので、対空値はさほど高くはなく、かの飛行場姫でも制空値は68であり、アイアンボトムサウンドに君臨していたときの制空値98より低くなっている（※）。熟練艦載機をもってすれば航空優勢は容易にもぎとれるだろう。とはいえ空襲そのものは熾烈であるので、当該マスのふくまれる海域に出撃するさいは、航空戦力、または対空装備をしっかりととのえておきたいところ。いまのところ今回の攻略で一番被害が少なく、よほどのことが無い限りここで大破撤退はしないマスとなっているが今後のイベントでどうなるかはわからない。

※「出撃！礼号作戦」に登場する飛行場姫は、かつて「決戦！鉄底海峡を抜けて！」や「反撃！第二次SN作戦」で猛威をふるったときと名称やグラフィックこそ同一だが、驚異の392機を誇った搭載数が、難易度や出現場所によって72機、48機、36機の3パターンのいずれかに変更されている。同イベントにおける飛行場姫の制空値が低いのは、彼女自身の弱体化も大いに関係している。
ちなみに、もし搭載数392機（98機×4スロット）の飛行場姫が深海解放陸爆Aceを装備していた場合、制空値は196、開幕空爆の火力は155×4というおそるべき暴力となる。

史実で見る深海解放陸爆

本装備が実装されたイベント「出撃！礼号作戦」は、史実の礼号作戦をモティーフにしている。では深海解放陸爆にもなにかモデルが存在するのだろうか。

艦娘らのモデルとなった艦艇が戦い抜いた太平洋戦争時、解放の名を冠する爆撃機が戦空を飛翔していた。コンソリデーテッド B-24リベレーターである。リベレーター（Libera tor）とは解放する者を意味する。くわしくはこちら（Wikipedia）

たしかに、礼号作戦のおり、ミンドロ島に接近する日本海軍の挺身部隊を発見したのはB‐24である。しかし、B‐24は4発機なのである。深海解放陸爆は双発機だ。しかも、ミンドロ島の戦いで＜清霜＞を撃沈したのはB‐24リベレーターではなくB‐25ミッチェルである。ちなみにB‐25ミッチェルは双発機。わけがわからないよ

個別の機種ではなく、礼号作戦に向かう挺身部隊を襲った陸上爆撃機全般がモティーフ・・・なのかもしれない。