No.102 光天使グローリアス・ヘイローとは (ナンバーズヒャクニホーリーライトニンググローリアスヘイローとは) [単語記事]

光の使いよ！今、悠久の時を越え、輝きの衣をまといて、かの地に降臨せよ！
No.102 光天使グローリアス・ヘイロー！

No.102 光天使グローリアス・ヘイローとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル Ⅱ」に登場するカードである。

概要

エクシーズ・効果モンスター
 ランク4/光属性/天使族/ATK 2500/DEF 2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手モンスター1体の効果を無効にし、その攻撃力を半分にする。
このカードが戦闘またはカードの効果によって破壊される時、
このカードのエクシーズ素材全てを取り除いて発動する事ができる。
このカードはその戦闘及びカードの効果で破壊されない。
また、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
※公式サイト「必勝！モンスターアカデミー」第34回による

「異次元の古戦場－サルガッソ」でのVS 神代凌牙（シャーク）戦で登場。
「光天使ウィングス」、「光天使ブックス」、「光天使ソード」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。効果で「No.32 海咬龍シャーク・ドレイク」の攻撃力を半減させて戦闘破壊した。

その後、みんなで仲良く遊馬とベクターのデュエルを観戦していたら、新たなゼアルの力でサルガッソのバランスが崩れたためにデュエルの継続が難しくなり、デュエルは中断された。ベクターのデュエルを見ている時間で自分のデュエルを進めれば決着付いたんじゃないのか……（ただし、デュエルはシャークのターンで止まっていたため、ドルベは進めたくとも進められなかった可能性もある）。

人間世界でのドロワとのデュエルでも使用された。経過が省略されているので詳細は不明だが、「RUM－七皇の剣」でランクアップされた。

メラグと共にベクターと戦った際にも登場。
ウィングス、ブックス、ソードをオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚され、「No.96 ブラック・ミスト」に対して効果発動、攻撃力の減少値はわずか50であったが、それをトリガーにメラグの「No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ」の効果へとつなぎ、さらに「ラス・オブ・ホーリーライトニング」でベクターにダメージを与えた。

しかし、ダメージを与えても「ドン・サウザンドの玉座」によってその分回復されてしまい無意味となってしまう。
この回復はナッシュから吸い取ったものであることがベクターによって明かされ、この卑劣な行為に怒るドルベは「RUM－七皇の剣」によってこのカードを「CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン」へとランクアップさせた。

効果を発動する際は、対象となる相手モンスターに光の矢を撃ちこむ。
攻撃名は「ライトニング・クラスター」。手にした弓を槍のように相手に投げて攻撃する。

後半の耐性効果は、作中では一度も使用されることがなく、テキストでのみ確認できた。

オーバーハンドレッド・ナンバーズ共通の特徴として、カード名は赤色で書かれている。

オーバーハンドレッド・ナンバーズはドン・サウザンドの呪いのカードであると説明されており、その説明のシーンでこのカードも写っているため、このカードもドン・サウザンドの呪いによるものであろう。

「ラス・オブ・ホーリーライトニング」のイラストに描かれている。

自身のナンバーの刻印は、右側の羽にある。

OCG版

「JUDGM ENT OF THE LIGHT」（2013年 4月20日発売）でOCGに登場。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク4/光属性/天使族/ATK 2500/DEF 2000
光属性レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力を半分にし、その効果を無効にする。
フィールド上のこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードのエクシーズ素材を全て取り除く事ができる。
この効果を使用したターン、自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。
※「Vジャンプ」2013年 5月号付録小冊子「遊☆戯☆王ZEXAL　かっとブック」4ページによる

ナンバーズ共通の戦闘破壊耐性は例によって削除された。また、素材すべてと引き換えに破壊を無効にしダメージを半減させる効果は、戦闘ダメージ半減がそのターン中持続し続けるようになり、わずかだが強化されている。

前半の効果は効果無効と攻撃力半減だが、「輝光子パラディオス」はほぼ同じことができる上に素材数もこちらより少ないため、単純に使うなら下位互換同然になってしまう。攻撃力はパラディオスより高いが、3体素材で2500は決して高いものではない。

破壊耐性は素材すべてと引き換え。持っていて損をするものではないが、これを使うと前半の効果は使えなくなってしまう。破壊耐性としては素材2体で出せる「交響魔人マエストローク」、「No.101 S・H・Ark Knight」が持っており、特に後者は汎用性の高い除去効果も備えているため、やはり素材3体のこのカードは見劣りする。
ダメージ半減効果も付いており、総攻撃などを受けた際の敗北の危険を減らすことが可能。積極的に生かせるものではないが、あって損はない。

素材指定は光属性レベル4モンスター×3。
これにしても普通に考えれば明らかに釣り合わないのだが、このカードの場合はここを生かすことになる。

後発の光天使3体はいずれも素材3体以上がメリットとなるため、それらを利用する場合は、上記で挙げた素材2体のモンスターたちとの差別化が図れる。ただしこの場合、「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」や「星輝士デルタテロス」、「ヴェルズ・ウロボロス」など、優秀な素材3体のランク4はほかにも存在するため、そちらが優先される。もっとも、現在(2017 ～)ショック・ルーラーは禁止カードなので、「群雄割拠」などを併用しているのであれば、このカードの採用も視野に入る…と思われる。

このカードにしかないメリットは、光天使の名を冠するので「光天使スローネ」の特殊召喚トリガーにできることや、破壊耐性を持っていること。意外にも、光天使から出せる素材3体のランク4で破壊耐性を持っているのはこのカードだけ（光天使で出せないものも含めれば「FA－ブラック・レイ・ランサー」がある）。

「RUM－七皇の剣」で「CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン」を使用したい場合は、このカードが必須。とはいっても、なんでもないデッキに突然 No.102、CNo.102、七皇の剣の3枚セットを入れる意義も薄いので、結局のところは【光天使】デッキのギミックとなるだろう。

普通に使う場合は多くのカードの下位互換に過ぎないが、【光天使】デッキでの使用ならば、破壊耐性持ちというほかにない役割を果たせる。それでもほかの優秀なランク4たちに目移りしそうではあるが、十分使い道はあるだろう。

一応「光天使」（ホーリー・ライトニング）の名を持つが、ほとんどの光天使サポートは手札・デッキのものを対象にするため、エクシーズモンスターであるこのカードがその恩恵を受けられるものは「光天使スローネ」しかない。
また、アニメではこのカードも対象になるカードとして「ラス・オブ・ホーリーライトニング」が存在した。

ヘイロー（halo）は、「後光」や「光輪」（ここでは、天使の上にある光の輪っかのこと）を意味する。

海外名は「Number 102: Star Seraph Sentry」。Seraph（セラフ）は、天使の位階の一つで、日本語では「熾天使」と訳される（複数形はSera phim、遊戯王では「人造天使」の英語名や漫画Rで天馬が使用したカード群に見られる）。また、sentryとは、番兵や見張り番を意味する。よくわからない改変だが、使用者のドルベがのちに「白き盾」とされたことから考えると、守る者という広い意味では間違ってはいないかもしれない。
「光天使」の海外名はSで始まる単語で韻を踏むように名づけられているようで、元々Sから始まるソード（Sword）以外の「光天使」は、すべて元の名前とは違う意味の言葉に変更されている。

「光」天使とは言うが、初出のレアリティはレア。カード名の文字しか光らない。

その他の作品において

「激突！デュエルカーニバル！」では、「光の使いよ！今、悠久の時を越え、輝きの衣をまといて、かの地に降臨せよ！No.102 光天使グローリアス・ヘイロー！」というオリジナルの口上が与えられている（公式サイトで確認可能）。
ちなみに、他の七皇（のうち、明かされていない2人を除いた4人）は、同じくアニメで口上がなかったアリトは口上なし（カード名のみ）、口上を持つ他の3人は、細かい変更はあるがほぼアニメ版のものと同様の口上である。