WBC2009

WBC2009とは、2009年3月5日から3月24日に行われた野球の国別世界一を決める世界選手権大会である。

概要

WBC2009
基本情報
開催国	日本 メキシコ カナダ プエルトリコ アメリカ合衆国
日程	2009年3月5日 -2009年3月24日
本選出場	16チーム
WBCテンプレート

出場チーム
A組	日本　/　　　韓国 　チャイニーズタイペイ　/　　中国
B組	オーストラリア　/　　キューバ 　メキシコ　/　　南アフリカ
C組	カナダ　/　　イタリア 　アメリカ合衆国　 /　　ベネズエラ
D組	ドミニカ共和国　/　　オランダ 　パナマ 　/　　プエルトリコ

ワールドベースボールクラシックの第2回目の大会。

2006年と同様、中国、チャイニーズタイペイ、日本、韓国、カナダ、メキシコ、南アフリカ共和国、アメリカ合衆国、キューバ、オランダ、パナマ、プエルトリコ、オーストラリア、ドミニカ共和国、イタリア、ベネズエラが参加し、第2回は敗者復活戦を含めたトーナメントで開催された。

変則的なトーナメントのため同じ国と最大5回戦う可能性があり、実際5回対戦を行い、「本当にWBCか？」と疑問となる組み合わせとなった（16ヶ国出場のうち中国・韓国・キューバ・アメリカの4ヶ国しか戦っていない）。韓国とはA組だけでも2回、第2ラウンドで2回、決勝ラウンドで1回と5回も戦っている。バド・セリグMLBコミッショナーは大会終了後、トーナメント改善とチェコ・コロンビア等を含めた24ヶ国でWBC2013を開催すると語った。

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原辰徳監督の下、「SAMURAI JAPAN」としてタイトル防衛を目指した。イチローは必要不可欠として2大会連続で招集。メジャーリーガーの松坂大輔、城島健司、岩村明憲、福留孝介も招集された。松井秀喜は前年に受けた手術の影響で出場を辞退した。オーダーは足が速い選手（イチロー、中島裕之、青木宣親）、下位打線にメジャーリーガー（福留孝介、城島健司、岩村明憲）で構成された。

ルール

• 投手については球数制限が設けられていて、50球以上投げた場合、次の登板は中4日となる。第1ラウンドは70球、準決勝・決勝は100球となる。
• 1次・2次のリーグ戦で順位が並んだ場合、自責点による得失点差、直接対決で勝ったか、コイントスなどで順位が決まる。
• 延長14回までで、引き分け時の再試合は行われない。

結果

第1ラウンド

A組

日本　4	日本　14	日本　0
中国　0
韓国　9	韓国　2
チャイニーズタイペイ　0
敗者復活戦1回戦	敗者復活戦2回戦	-
中国　4	韓国　14	韓国　1
チャイニーズタイペイ　1	中国　0

B組

キューバ　8	キューバ　5	キューバ　16
南アフリカ　1
メキシコ　7	オーストラリア　4
オーストラリア　17
敗者復活戦1回戦	敗者復活戦2回戦	-
南アフリカ　3	オーストラリア　1	メキシコ　4
メキシコ　14	メキシコ　16

C組

アメリカ合衆国　6	アメリカ合衆国　15	アメリカ合衆国　3
カナダ　5
ベネズエラ　7	ベネズエラ　6
イタリア　0
敗者復活戦1回戦	敗者復活戦2回戦	-
カナダ　2	ベネズエラ　10	ベネズエラ　5
イタリア　6	イタリア　1

D組

ドミニカ共和国　2	オランダ　1	プエルトリコ　5
オランダ　3
プエルトリコ　7	プエルトリコ　3
パナマ　0
敗者復活戦1回戦	敗者復活戦2回戦	-
ドミニカ共和国　9	オランダ　2	オランダ　0
パナマ　0	ドミニカ共和国　1

第2ラウンド

1組

キューバ　0	日本　1	韓国　2
日本　6
韓国　8	韓国　4
メキシコ　2
敗者復活戦1回戦	敗者復活戦2回戦	-
キューバ　7	日本　5	日本　6
メキシコ　4	キューバ　0

2組

ベネズエラ　3	ベネズエラ　2	ベネズエラ　10
オランダ　1
プエルトリコ　11	プエルトリコ　0
アメリカ合衆国　1
敗者復活戦1回戦	敗者復活戦2回戦	-
オランダ　3	プエルトリコ　5	アメリカ合衆国　6
アメリカ合衆国　9	アメリカ合衆国　6

準決勝・決勝

準決勝	決勝	優勝
ベネズエラ　2	韓国　3	日本
韓国　10
日本　9	日本　5
アメリカ合衆国　4

準決勝では前回敗れたアメリカと対戦。松坂大輔が先発し、4.2回を2失点で3勝目を挙げて決勝戦に進出した。

決勝では韓国と5回目の対戦。9回裏にダルビッシュ有が同点タイムリーを打たれたが、延長10回にイチローが2点タイムリーヒットを放ち5-3と勝ち越し。回跨ぎとなったダルビッシュが締めて、日本が劇的な2大会連続2回目の優勝を決めた。MVPは3勝を挙げた松坂大輔が受賞した。

イチロー（2009WBC決勝）

日本チームになくてはならない存在。いわゆる神。いつもはクールだが、この大会では情熱的に取り組み、チームを引っ張っている。イチローの発言も、JAPANを背負って戦う意気込みを強く感じさせる。第1回、第2回共に予選から決勝まで尻上がりに調子を上げていったが、予選では低打率で周囲を不安にさせた。誰より早くグラウンドに来て声をかけ誰よりもチームを引っ張る姿勢があったため、原辰徳監督はチームを否定することになるとしてイチローを外すことを一切考えなかったが、打順に違和感を抱いて独り言という形でイチローに質問することで3番打者から1番打者に変更した。決勝戦の韓国戦では、6打数4安打、延長10回に決勝の2点タイムリーを記録し、日本の連覇に貢献した。

2009年決勝の2点タイムリー

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イチローのWBC関連項目

• 鯖オチロー
• 神様、仏様、イチロー様
• ほぼイキかけました
• 世界一カッコいい下ネタ

日本のスコア

リーグ	日付	対戦相手	結果	場所
1次リーグ	3月5日	中国	○4-0	東京ドーム
	3月7日	韓国	○14-2
	3月9日	韓国	●0-1
2次リーグ	3月15日	キューバ	○6-0	ペトコ・パーク
	3月17日	韓国	●1-4
	3月18日	キューバ	○5-0
	3月19日	韓国	○6-2
準決勝	3月18日	アメリカ合衆国	○9-4	ドジャー・スタジアム
決勝	3月20日	韓国	○5-3

大百科に記事のある出場選手一覧

• 更新：2023年3月27日

ア行	カ行	サ行
阿部慎之助 レスリー・アンダーソン 青木宣親 李大浩 石原慶幸 イチロー 稲葉篤紀 李杋浩 林昌勇 岩隈久志 岩田稔 岩村明憲 バーニー・ウィリアムス 内川聖一 内海哲也 小笠原道大 デビッド・オルティーズ	ロビンソン・カノ ミゲル・カブレラ カリーム・ガルシア 片岡易之 亀井義行 川崎宗則 金泰均 カーティス・グランダーソン ユリエスキ・グリエル 栗原健太 ネルソン・クルーズ 小松聖 エイドリアン・ゴンザレス エドガー・ゴンザレス エンリケ・ゴンザレス	デレク・ジーター 城島健司 杉内俊哉 フリオ・ズレータ ヨエニス・セスペデス フレデリク・セペダ
タ行	ナ行	ハ行
田中将大 ダルビッシュ有 アダム・ダン アロルディス・チャップマン 秋信守 アルフレド・デスパイネ ミッチ・デニング	中島裕之	ジェラルド・パーラ リック・バンデンハーク シェーン・ビクトリーノ ジャスティン・ヒューバー 福留孝介 藤川球児 ライアン・ブラウン ダスティン・ペドロイア カルロス・ベルトラン フェリックス・ヘルナンデス ヒラム・ボカチカ ジョーイ・ボット
マ行	ヤ行	ラ行
レオネス・マーティン アレッサンドロ・マエストリ ブライアン・マッキャン 松坂大輔 馬原孝浩 ペドロ・マルティネス 村田修一 ヤディアー・モリーナ	山口鉄也 ケビン・ユーキリス	デビッド・ライト 林威助 オーランド・ロマン ジミー・ロリンズ ホセ・レイエス エバン・ロンゴリア
ワ行
涌井秀章 渡辺俊介

表彰

MVP
ポジション	選手名	国	所属球団
投手	松坂大輔	日本	ボストン・レッドソックス
オールWBCチーム
ポジション	選手名	国	所属球団
投手	松坂大輔	日本	ボストン・レッドソックス
	岩隈久志	日本	東北楽天ゴールデンイーグルス
	奉重根	韓国	LGツインズ
捕手	イバン・ロドリゲス	プエルトリコ	ヒューストン・アストロズ
一塁手	金泰均	韓国	ハンファ・イーグルス
二塁手	ホセ・ロペス	ベネズエラ	シアトル・マリナーズ
三塁手	李杋浩	韓国	ハンファ・イーグルス
遊撃手	ジミー・ロリンズ	アメリカ合衆国	フィラデルフィア・フィリーズ
外野手	青木宣親	日本	東京ヤクルトスワローズ
	フレデリク・セペダ	キューバ	ガリョス・デ・サンクティ・スピリトゥス
	ヨエニス・セスペデス	キューバ	アラサネス・デ・グランマ
指名打者	金賢洙	韓国	斗山ベアーズ

個人賞

	名前	国	成績	所属球団
最多勝	松坂大輔	日本	3勝	ボストン・レッドソックス
最多投球回	岩隈久志	日本	20回	東北楽天ゴールデンイーグルス
最多奪三振	ダルビッシュ有	日本	20奪三振	北海道日本ハムファイターズ
最多安打	青木宣親 イチロー フレデリク・セペダ	日本 　日本 　キューバ	12安打	東京ヤクルトスワローズ シアトル・マリナーズ サンクティ・スピリトゥス
最多本塁打	フレデリク・セペダ アダム・ダン ケビン・ユーキリス	キューバ 　アメリカ合衆国 　アメリカ合衆国	3本	サンクティ・スピリトゥス ワシントン・ナショナルズ ボストン・レッドソックス
最多盗塁	片岡易之 ジミー・ロリンズ	日本 　アメリカ合衆国	4盗塁	埼玉西武ライオンズ フィラデルフィア・フィリーズ

関連動画

関連項目

• 野球
• 侍ジャパン