松井秀喜 単語

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松井秀喜(まつい ひでき1974年6月12日-)とは、石川県出身の元プロ野球選手外野手)である。

概要

星稜読売ジャイアンツニューヨーク・ヤンキースロサンゼルス・エンゼルスオークランド・アスレチックスタンパベイ・レイズ

ポジション外野手巨人時代は右翼手中堅手ヤンキース時代は左翼手)。背番号巨人時代からアスレチックス時代まで55。レイズでは35。ゴジラGodzilla)のニックネームでおなじみのスラッガー。

プロ入り前

子供の頃から野球しんだ。この頃から既に、相当に大柄な体格をしていたという。
好きなチーム阪神タイガースで、クリーンナップを務めていたバース掛布雅之に憧れていた。後に左打ちに転向した理由の一つに、彼らが左打ちであったことを挙げている。ただし、右利きにもかかわらず左打ちに転向したことで、後に「メジャーリーグでは、打撃時にボールを遠くに飛ばすために必要となる、左腕による最後のひと押しの力がどうしても足りなかった」とも語っている。

星稜高校入学し、もちろん野球部に入部。人並みはずれた背筋力やバーベル上げを披露し周りを驚かせた。将に任命された三年生のセンバツ1992年)で本塁打を量産し、世間の注を集めた。そして同年の夏の甲子園大会における、あの「五打席連続敬遠」を経て、多くのプロ野球関係者が、未来大物としての姿を予感したという。

同年のドラフトでは巨人阪神タイガース中日ドラゴンズ福岡ダイエーホークスの4球団から1位名され、抽選の結果巨人が交渉権を獲得。
憧れの阪神というわけにはいかなかったため、松井若干複雑だったが、当時の監督長嶋茂雄電話で直接会話する等の意に感銘を受け、巨人への入団を決めた。

巨人時代

入団直後はプロの洗礼を受け二軍スタートとなるも、好成績を残しすぐに一軍へ昇格。
まずは中畑清打撃コーチ(当時)から付きっ切りの導を受けることとなり、次いで、長嶋監督自らがマンツーマンでの導を開始。
1000日をかけて松井巨人の4番打者に育てるという「4番1000日計画」の下、とにかく来る日も来る日も長嶋から導を受け続け、打撃技術を伝授された。

この熱心な導の結果、松井の才は見事に開いた。

その後の活躍は言わずもがな。渡する2003年までの10年間、巨人として、またチームの顔として多くの貢献をした。
MVP(3回)、首位打者(1回)、本塁打王(3回)などのタイトルも獲得。2002年には50本塁打記録した。

ちなみに、実際に巨人の4番打者に定着するまでには2000日以上がかかっていた。

MLB移籍後

2003年ニューヨーク・ヤンキースへ移籍。
選手層の厚いチームながらも活躍し、2004年にはシーズン31本塁打記録した。これは2021年大谷翔平シーズン46本塁打記録するまで、17年の間アジアメジャーリーガーの最高記録であった。2005年には、打率打点本塁打のすべてでイチローを抑え日本人トップの成績を残した。MLBでは、圧倒的な本塁打力を誇った日本での打撃とは異なり、「非常に勝負強い中距離打者」としてチームに貢献するタイプの選手となった。後に大谷が自らのシーズン本塁打記録シーズン半ばで並んだ際に「ヤンキースでは、ジェイソンジオンビやゲーリー・シェフィールドアレックス・ロドリゲスらに囲まれて彼らのパワーに圧倒され、『ここで長距離打者になるのは難しい』と感じていた。しかし、今の大谷全にそちら側の選手になっている。私にメジャーリーグにおいて長距離打者であってほしいと願っていた野球ファンの方々は、私のその姿を残念な気持ちで見られていたと思う」とのコメントを寄せている。

しかし、この頃から膝を中心に体の不調に悩まされ始め、特に2006年には守備中左手首を骨折。これによって、連続出場記録が「1768」で途切れ、以降引退までそのが続くこととなった。

2009年には、これらの故障や、アレックス・ロドリゲスの復帰もあって活躍の機会がより少なくなり、退団の噂も囁かれたが、最終的に28本塁打、90打点記録。そしてワールドシリーズでは13打数8安打、3本塁打8打点、1試合6打点ワールドシリーズ記録タイ)という怒涛の暴れっぷりを見せワールドシリーズ制覇に貢献。アジア人初のワールドシリーズMVPに選出されるなど、勝負強さを見せた。
シーズンオフに入ると11月10日日本時間)にFAを申請、12月15日エンゼルスへ移籍した。

2010年4月26日クリーブランド・インディアンス戦でメジャー通算1000安打を達成し、その後の打席500三振を喫した。6月26日コロラド・ロッキーズ戦では満塁ホームランを放ち、通算150号を達成。最終的に21本塁打、84打点記録。しかしによって調子の波がしく、左投手時に起用を見送られることが多くなった。
シーズンオフ11月2日に1年契約が終了しFAに。12月14日オークランド・アスレチックス契約した。

2011年は途中トレードが噂されるも、シーズン最後までアスレチックスに所属。9月10日テキサス・レンジャーズ戦で日通算505号を達成。しかし最終的に12本塁打72打点MLB移籍後ではワーストの成績に終わり、10月31日FAとなる。

長期間所属の状態だったが、2012年4月30日レイズマイナー契約を結び、5月29日メジャー昇格。松井といえば背番号55だが、レイズでは35を背負う。しかしレイズでは全く結果を残せず、7月25日戦力外通告を受けた。

その後は自由契約となって他球団からのオファーを待ったが獲得に動く球団はなく、12月28日、現役引退を表明。

引退後

2013年、恩師である長嶋茂雄と共に国民栄誉賞を受賞。5月5日読売ジャイアンツ広島東洋カープ戦(東京ドーム)にて長嶋茂雄と共に第96代内閣総理大臣安倍晋三から授与された。その後、始球式投手を務める(投手:松井秀喜、打者:長嶋茂雄捕手原辰徳審判安倍晋三)。7月28日にはMLBの1日契約制度を使用してヤンキース契約ヤンキー・スタジアムにて、ヤンキースの功労者として引退セレモニーが行われた。現役引退後はヤンキースGM付特別顧問に就任して、現場導を通してGMの補佐を行なっている。

現役中にワールドベースボールクラシックWBC)が2回あり、松井にも招集が来たが、いずれも出場していない(2006年WBCの趣旨に疑問を感じ辞退。2009年は出場意欲があったが、手術開けの左膝の状態が良くなかったため辞退)。

2018年1月15日殿堂入りが発表された。43歳7ヵでの殿堂入りは史上最年少となる。

その他

松井秀喜

 ( 八  )
 にしこり ドモーッ!!
  ヽ二/

松井と敬遠

1992年 5打席連続敬遠

松井を語る上で、避けて通る事のできない衝撃的な試合とも言われているのが、明徳義塾戦での出来事。詳細は松井秀喜5打席連続敬遠 - Wikipediaexitを参照

選手宣誓でのスポーツマンシップに反する』『ルール上OKなのに批難されるいわれはい』など今でも紛糾は止まない。スタンドから物が投げ込まれたり、試合後には明徳へのブーイングや爆●予告など外部にも波紋するほどの社会に発展してしまう。

松井自身は悔しい気持ちこそ滲ませていたが憎むわけではないコメントを出しており、その後2002年に明徳が優勝した際は、「あの敬遠は打者として誇り」とコメントした。


KYOKUGEN2013にて相手投手と21年ぶりに再会し、一打席のみ勝負をする。ストライクが2球来たものの、その後ボールストライクゾーンに入らず、フルカウントからフォアボール。敬遠の時とは違い、勝負をしたフォアボールに終わった。その後互いに再戦を誓った。


YouTubeチャンネル上原浩治雑談では上原浩治と対談し、敬遠されることは5打席連続敬遠以前からあったので何とも思っていなかったが、「20球見送って高校野球が終わるんだ、自分は3年間何をやってきたんだ。」と試合後に感じていたと上原に語った。さらに注してもらえるようになった、5回も敬遠されたことがエネルギーになったため逆に感謝してると付け加えた。

1996年 山崎武司との本塁打タイトル争い

メークドラマと呼ばれた、巨人が大逆転優勝したシーズンリーグ終戦まで山崎武司本塁打王を争っていたが、山崎に1本リードされて迎えたシーズン終戦中日戦では、すべての打席で敬遠されてタイトルを逃した。五打席連続敬遠の残像もあり、巨人ファンからのブーイングは相当なものであった。マスコミの質問に対し当時の中日監督星野仙一は「打たれた投手は一生記録に残る」と一松井本人は高校時代のそれよりは(チーム優勝したのもあって)それほど悔しくないとコメントした。

応援歌

球団 レス No プレイヤー
巨人 応援歌のピコカキコ一覧 8863
8863

成績

年度別打撃成績




Year



Team



G



PA



AB



R



H



2B



3B



HR



RBI



SB



SH



SF



BB



HB



SO



GDP



AVG



OBP
1993年 巨人 56 203 184 27 41 9 0 11 27 1 0 0 17 2 50 1 .223 .296
1994年 130 569 503 70 148 23 4 20 66 6 1 4 57 4 101 12 .294 .368
1995年 131 569 501 76 142 31 1 22 80 9 2 2 62 2 93 12 .283 .363
1996年 130 569 487 97 153 34 1 38 99 7 0 7 71 4 98 5 .314 .401
1997年 135 596 484 93 144 18 0 37 103 9 0 6 100 6 84 5 .298 .419
1998年 135 603 487 103 142 24 3 34 100 3 0 4 104 8 101 7 .292 .421
1999年 135 573 471 100 143 24 2 42 95 0 0 6 93 2 99 3 .304 .416
2000年 135 590 474 116 150 32 1 42 108 5 0 7 106 2 108 1 .316 .438
2001年 140 611 481 107 160 23 3 36 104 3 0 7 120 3 96 9 .333 .463
2002年 140 623 500 112 167 27 1 50 107 3 0 3 114 6 104 4 .334 .461
2003年 NYY 163 695 623 82 179 42 1 16 106 2 0 6 63 3 86 25 .287 .353
2004年 162 680 584 109 174 34 2 31 108 3 0 5 88 3 103 11 .298 .390
2005年 162 703 629 108 192 45 3 23 116 2 0 8 63 3 78 16 .305 .367
2006年 51 201 172 32 52 9 0 8 29 1 0 2 27 0 23 6 .302 .393
2007年 143 633 547 100 156 28 4 25 103 4 0 10 73 3 73 9 .285 .367
2008年 93 378 337 43 99 17 0 9 45 0 0 0 38 3 47 10 .294 .370
2009年 142 526 456 62 125 21 1 28 90 0 0 2 64 4 75 4 .274 .367
2010年 LAA 145 554 482 55 132 24 1 21 84 0 0 4 67 1 98 10 .274 .361
2011年 OAK 141 583 517 58 130 28 0 12 72 1 0 9 56 1 84 10 .251 .321
2012年 TB 34 103 95 7 14 1 0 2 7 0 0 0 8 0 22 5 .147 .214
NPB:10年 1268 5506 4572 901 1390 245 16 332 889 46 3 46 844 39 934 59 .304 .413
MLB:10年 1236 5056 4442 656 1253 249 12 175 760 13 0 46 547 21 689 106 .282 .357

タイトル・表彰・その他

タイトル
NPB 首位打者 1回 2001年
最多本塁打 3回 1998年2000年2002年
最多打点 3回 1998年2000年2002年
最高出塁率 3回 1998年2000年2002年
NPB MVP 3回 1996年2000年2002年
ベストナイン 8回 1995年-2002年
ゴールデングラブ賞 3回 2000年-2002年
MVP 7回 1994年4月1996年7月8月1998年5月2001年9月
2002年7月8月
オールスターゲームMVP 3回 1995年1998年1999年
日本シリーズMVP 1回 2000年
MLB プレイヤーオブザ・マン 1回 2007年7月
ワールドシリーズMVP 1回 2009年
その他
NPB オールスターゲーム出場 9回 1994年-2002年
MLB MLBオールスターゲーム選出 2回 2003年2004年
グッドガイ 1回 2003年
国民栄誉賞 - 2013年

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