サイクロプス隊とは、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するジオン公国軍所属の特殊部隊である。
月面のグラナダ基地を本拠とし、表沙汰に出来ない作戦を遂行する特殊部隊。明言はされていないが、キシリア配下の突撃機動軍所属と思われる。サイクロプスの名は、ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人に由来。モノアイのジオン軍モビルスーツとかけた洒落である。隊長はシュタイナー大尉で、直属の上司は情報将校のキリング中佐。ちなみに『0080』劇中で描かれたのは一年戦争末期の行動のみである。プレミアムバンダイから発売された「サイクロプス隊セット」では地球で活動している様子が描かれている。
『0080』における重要な存在であり、サイクロプス隊が従事するルビコン計画の推移に合わせて物語が進んでいく。隊員は全員ベテランのおっさん。モビルスーツの操縦技術は勿論、潜入工作や現地でのモビルスーツ組み立てなど様々な任務に対応する。一方で損耗率は高く、おいそれとベテラン兵の補充が出来ない事から新兵のバーナード・ワイズマンがあてがわれている。
一年戦争も半ばが過ぎた0079年7月、冷遇されていたシュタイナー大尉が指揮能力の高さを買われて復帰。新設される特殊部隊の編成を一任され、8月にサイクロプス隊が結成。一時は12名の隊員を擁していたが、過酷な任務によって戦死者が続出。人員補充も受けられず、長らく5名で活動する事になった。
その後の11月10日、月面の連邦軍部隊を壊滅させた事が評価され、サイクロプス隊は連邦軍の新型モビルスーツNT-1ガンダムの奪取任務ことルビコン計画従事を命じられた。彼らは任務遂行のため、12月1日(6日説あり)に地球へと降下した。そして12月8日にノバヤゼムリヤ基地でユーコン級潜水艦U-99に搭乗。連邦軍の北極基地を目指した。この際、一時的に潜水艦隊に編入されている。
一年戦争末期の12月9日午前9時、NT-1があるとされる北極基地をズゴックE1機とハイゴッグ3機で襲撃。奇襲が成功したのと、各々がベテランパイロットだったため、襲撃は順調に推移。迎撃に現れたジム寒冷地仕様を次々に撃破し、目標物を探すが見当たらない。どうやら地上のものは全てダミーであった。唯一、アンディのみがNT-1の入ったコンテナの下へ辿りつけたが、既にシャトルは打ち上げ秒読み段階に入っており、逃げられる寸前だった。しかもジム寒冷地仕様が護衛についていて、容易に近づけない。焦ったアンディは単機で攻撃を強行したが、逆に銃弾で頭を撃ち抜かれて戦死。シャトルも打ち上がってしまい、作戦は失敗する。午前9時25分、サイクロプス隊は撤退。脱出用のザンジバル級に乗り込む。
その後、サイクロプス隊は宇宙へ上がり、12月11日に本拠地のグラナダに戻る。キシリア・ザビ少将はNT-1の搬入先を探るようグラナダの部隊に命令。12月13日、サイド6と7にザクⅡ改を中心とした部隊が強襲。調査の結果、NT-1の搬入先がサイド6コロニー「リボー」だと判明し、再びNT-1を奪取するべく「ルビコン計画」が立案された。ここで戦死したアンディに代わる新兵バーナード・ワイズマンが加入。翌14日23時、ルビコン作戦への参加が決まる。一般人に扮し、各隊員はリボーへと潜入。そしてパーツごとに分解されたケンプファーを数回に分けてこっそり持ち込み、郊外の工場にて組み立て作業を実施。長い時間をかけて1機のモビルスーツを完成させた。このケンプファーの完成を以って、ルビコン計画は最終段階に突入。
12月19日夜、サイクロプス隊は最後の仕上げに掛かる。ケンプファーの操縦はミーシャに一任し、シュタイナー隊長以下全隊員は連邦軍の兵士に変装して敵地に潜入。奪取を試みたが、バーニィが咄嗟についた嘘を暴かれて正体がバレてしまう。敵兵との銃撃戦になり、バーニィを除いて全滅。NT-1もクリスティーナ・マッケンジー中尉が起動させたため、奪取が困難になる。そこへミーシャ駆るケンプファーが到着。奪取が困難になったため破壊へと目的を切り替える。用意周到に隠しておいた武器を取り出し、NT-1撃破を狙うが、マシンガンで蜂の巣にされてしまい沈黙。ミーシャも戦死し、サイクロプス隊はバーニィを残して壊滅した。が、戦闘によりスカーレット隊は全滅し、ガンダムNT-1は中破・戦闘不能に追い込まれるなど連邦側の被害も大きかった。極秘任務を専門に扱う特殊部隊だったため、隊員の生死は不明とされた。
12月20日、グラナダ基地に作戦失敗の報が届く。情報将校のキリング中佐は、反対するルーゲンス提督を射殺して核攻撃を強行。ティベ型巡洋艦グラーフ・ツェッペリンに核ミサイルを搭載し、リボーコロニーごとNT-1を消し去る暴挙に出る。また、残されたバーニィは隊員の遺志を継ぎ、ザクⅡ改を修理してNT-1の撃破を試みるのだった。
ところが12月25日午前10時55分、核攻撃に向かっていたヘルシング艦隊はサラミス級2隻と遭遇。交戦の末、サラミス1隻とムサイ1隻が撃沈した。元々南極条約違反の核攻撃に懐疑的だったヘルシング司令の独断により残存艦は投降。核攻撃は避けられた。14時、バーニィはザクⅡ改単機でNT-1に挑む。あらかじめ用意しておいたダミーバルーンや罠を活用し、性能差を覆して善戦するも最期は相打ち。ザクもNT-1も大破し、バーニィは戦死した。これを以ってサイクロプス隊は完全に壊滅し、ルビコン計画も頓挫。だが、NT-1の破壊には成功した。
掲示板
63 ななしのよっしん
2023/08/11(金) 16:54:01 ID: VIwJ+dPsMb
ガンダムビルドファイターズ世界だとみんな腕利きのモータース屋のおじさん達になってるのかな?
64 ななしのよっしん
2024/01/02(火) 20:14:07 ID: 35roCqbZtf
65 ななしのよっしん
2024/03/24(日) 16:44:00 ID: ryAtzdv1iV
同じガンダムで『機動戦士ガンダムSEED』(2002年 / TV)に、サイクロプスという大量破壊兵器がある。
PHASE-35「舞い降りる剣(まいおりるつるぎ)」にて地球連合の上層部が、
施設の破棄もかねて敵味方もろともザフト側の戦力の大半を奪った。
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最終更新:2024/05/09(木) 13:00
最終更新:2024/05/09(木) 13:00
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