サウザーとは、 本項では、3.について記述する。 |
サウザーとは、『北斗の拳』に登場する南斗聖拳伝承者、架空の登場人物である。
CV:銀河万丈。「適任」と「キャストミス」の両方が聞こえてくるが、なんにせよ銀河万丈が演じた中でも最も有名で強烈なキャラの一人であることは間違いない。
南斗六星の帝王・ひいては独裁の星である「将星」を司る人物。一子相伝の拳、南斗鳳凰拳伝承者にして、南斗六聖拳最強の闘士。
(作中で将星は南十字星との記述があるが、南十字星と南斗六星は全くの別物である。けど、こまけぇこたぁいいんだよ!!)
知略と暴虐によって広大な領土を支配して「聖帝」を名乗り、聖帝十字陵なるピラミッド状の建造物を作らせていた暴君であり、「大人を徴用すると反逆の可能性を生む」と言う理由から、幼い子供のみを奴隷として使役していた。
彼の用いる南斗鳳凰拳は(彼に言わせれば)「敵は全て下郎」と言う理由から防御という概念がなく、ひたすら攻撃、制圧前進に特化した拳である。さらに、「構え」すら防御の一種であるとしているため構えを持たず仁王立ちで戦う。
ただし、自らの存在を脅かす、対等と認めるに足る強敵が現れた時のみ、南斗鳳凰拳唯一の構えにして奥義である「天翔十字鳳」を使う。この技は、天を舞う一枚の羽となることで敵の攻撃を完全に受け流すという、南斗版無想転生とも言うべき技である。
また彼はその拳の強さに加えて、「体内の全臓器が表裏逆の配置になっている」と言う特異体質(一般的に内臓逆位と呼ばれている)であるため通常の人間とは秘孔の位置が全く異なっており、ケンシロウはサウザーと初めて対峙した際は北斗神拳の秘孔が全く通用せず、一度は完全な敗北を喫した。その際サウザーが「貴様はこの体に流れる帝王の血に負けたのだ。」と言っているが、これはこの特異体質を指しているものであるとされる。ちなみに余談だが、ショウジョウバエの内蔵逆位の原因となる遺伝子を特定した北斗ファンの学者はその遺伝子に「サウザー遺伝子」という名を付けた。その後、学会で発表された際に会場が破顔に包まれたのは言うまでもない。
オフィシャルガイドブックには秘孔の位置が左右逆であること南斗鳳凰拳の伝承者になる条件と書かれている。しかし、北斗の拳の設定は例によってオフィシャルですら文献によって変わる上に、原作においてもストーリー進行にともない変化するため、全面的に信用すべき内容ではない。読者は設定変化の激流に身を任せ同化する必要がある。
ケンシロウを退けた後は「仁星」のシュウを策略にかけ、聖帝十字陵の頂上へ最後の石を運ばせた上で殺害した。シュウが生贄となったことで聖帝十字陵は完成、シュウを追ってきたケンシロウと聖帝十字陵にて決戦に臨んだ。
ケンシロウとの決戦直前、徴用していた子供の一人が刃物でサウザーを刺した際、
「見ろこのガキを シュウへの思いがこんなガキすら狂わす!!」
「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」
と、血も涙も無い暴君だと思われていたサウザーにほんの少しだけ残った情愛を垣間見せた。
将星を司り、本来ならば南斗六聖拳のリーダーとなって乱世に立ち向かうべきであったろう彼が、乱世にいち早く心を狂わせ、血も涙もない独裁者となったのには理由があった。
かつて孤児だったサウザーは先代の南斗鳳凰拳伝承者のオウガイに拾われ、伝承者となるべき子供して育てられた。サウザーは厳しいながらも深い愛情を注ぎ続けたオウガイを実の父のように慕い、また拳の弟子としてもその才能を遺憾なく発揮し、師への期待によく応えた。
彼が15歳になったある日、長い年月を通じて行われた修業の集大成として「継承の儀」を受けることとなったサウザーは、オウガイに目隠しをされ、「これから襲ってくる敵を倒せ」と命じられた。師の言いつけ通り、その敵を南斗鳳凰拳で倒したサウザーが目隠しを取ると、そこには彼の拳によって屠られたオウガイの姿があった。
実の父以上に慕っていたオウガイを、一子相伝の宿命とはいえ己が手にかけてしまったサウザーは、愛ゆえの哀しみ・苦しみに慟哭した。
こんなに苦しいのなら…悲しいのなら……愛などいらぬ!!
それ以来、彼は己の野望以上に、愛という愛を徹底的に嘲笑い踏み躙るためだけに生きる暴虐の星と化してしまった。しかし愛してやまない師父・オウガイへの思慕そのものは捨てきれなかったようで、それが証拠に彼は自らが手に掛けたオウガイの遺体を保管しており、建造していた聖帝十字陵はそのオウガイの墓として建造されたものであった。
ケンシロウと2回目の戦いの際は、南斗鳳凰拳奥儀にして唯一の防御技「天翔十字鳳」によってケンシロウに善戦したものの、内臓と秘孔が表裏逆という体の秘密を見抜かれ、北斗神拳奥義・天破活殺によって秘孔を突かれ致命傷を負う。それでもなお「帝王に逃走は無いのだ」と立ち向かうも、愛深きゆえに愛を棄てた心の内を見抜かれ、有情の拳である「北斗有情猛翔破」によって決着。その際に放った一言「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」という、所謂帝王三原則は『北斗の拳』を知らぬ者にも有名。
暴君である自分すらも哀れみを持って見送るケンシロウの情に触れた彼はやっと正気に戻り、さらに「お前は愛ゆえの哀しみや苦しさ以上に、愛ゆえのぬくもりを覚えているはずだ」と諭される。その言葉に人間としても完敗したことを悟ったサウザーは、子供の頃の無邪気な顔に戻り、大好きなお師さんの遺体に縋りながら息を引き取った。直後、聖帝十字陵の頂上からシュウの血が涙の如く流れ出し、それに呼応するように聖帝十字陵も崩壊、これによって乱世に運命を狂わされた南斗六聖拳はほぼ壊滅した。
AC北斗の拳にも登場。
サウザーと言えば特異体質であり、ケンシロウの北斗残悔拳を食らっても「カウントは出るが0になっても何も起こらない」という形で再現されている。が、その他の秘孔は普通に食らってダメージも効果も表れる。
必殺技では、シュウを倒したところを再現した「聖帝十字陵」や「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」こと「極星十字拳」などがある。シュウに投げつけた槍は槍だけ投げる事も可能。
一撃必殺技は奥義・天翔十字鳳があてられているが、これは元々防御技であるため、
「天へ舞い上がり、巨大な鳳凰型の闘気をぶつける」という技になっている。
また、サウザーステージでこの技を決めると、オウガイの幻影が現れ、それをサウザーが見上げるという特殊な演出がなされる。
その際、オウガイに喋らせるようなコメントが付いていることが稀によくある。
性能としては、南斗鳳凰拳の名に恥じぬ「超が付くほどに攻撃特化したキャラ」となっている。
特に一番下が表しているように星取り性能が異常に高いため、1ラウンドで比較的容易に星を7つ取る事が出来る。このため、1ラウンドに大暴れして2ラウンド目に「1発何か差せばそのまま一撃に繋いでテーレッテーが可能である」というまさに前進制圧の南斗鳳凰拳の名に恥じぬ凄まじい攻め性能を誇る。
反面、防御は紙そのものとしか言いようがない。
「防御の型を持たない攻撃特化の拳」という設定であるため、マミヤと並んでガードランクや防御力が最低クラスであり、同キャラを含め全員からガードクラッシュを食らう可能性がある上、気絶までしやすい。
さらに切り返し能力にも乏しいため、一発刺さればそのまま凄まじい勢いで体力を削られて最悪即死する。
このため、「制圧前進の拳」と言いつつも「攻撃に特化せざるを得ないだけ」という側面もある。
それでも攻撃性能は凄まじく、本人のスペック自体は非常に高いために稼動初期は圧倒的な一強であった。
しかし、現在のダイヤグラムでは「中の下あたりの位置」とされる。しかし渋谷では何故かサウザー一強のままである。
なぜなら上位キャラであるトキやレイに対して致命的に相性が悪いからである。
トキは固めが異様に強いため(というかトキは全部が強いんだが)、固められているだけでガークラの危機
かといって切り返そうにも切り返し技に乏しいためガーキャンぐらいしか対応出来ない。で、ガーキャンしても高性能な当て身持ちであるトキにはガーキャンを取られる可能性があるという有様である。挙句の果てに蓄積バグのせいでさらにガードが割られやすい。
しかも、立ち回りの要である飛び道具も跳ね返されてしまうため、安定した攻め手が非常に少ない。
「触られたら負け」とはよく言ったもので、まさに踏んだり蹴ったりである。
同じく4強の一角であるレイはコンボが重い高火力キャラであり、防御力が低いサウザーでは1コンボで即死する危険性が非常に高い。その他にも、「どんな相手でも1チャンスで逆転出来る可能性があるのがウリ」の北斗において、その1チャンで逆転即死する可能性が高いのは馬鹿に出来ない。
以上のことから、スペック上では決して弱キャラではないのだが、守りに入ると即座に死が見える。
このため、「攻めている間は強キャラ」などと揶揄される。
通称「やわらか聖帝」。使い手としては闘劇08にサウザーで唯一の出場者であるひげの他、えぐれホタテ、ひよわ・本厚木・徳光(敬称略)が有名。中野サウザー?聞こえんなぁ~。
MUGENではAC北斗の拳のようにワンミスで即死したり延々と固められて殺されるというような心配は少ないため、相手が世紀末病人やら製作者に愛されてるキャラのようにAC北斗の拳並みの凄まじい性能のキャラや、盲目の闘将のようにガチガチに固めてくるキャラで無い限り、高い攻撃力と制圧力、そして高速テーレッテーで無類の強さを発揮することができる。
タッグ戦で「聖帝十字陵」を放つと、高確率で画面がズレてしまうため「姉歯」などと呼ばれたり、タッグで一撃必殺を放ち、一人のみ命中するとそのまましゃがみこんでしまったりする場合がありこの状態は「お師さんの顔を思い出せなくなっている」等と言われたりする他、ストーリー動画では「愛などいらぬ」の台詞がよくネタにされ三枚目となることも多い。
余談だが「声と性能がサウザー、見た目がレミリア」という「聖帝レミリア」なるキャラもいる。
北斗無双では特異体質が秘孔状態になりにくいという形で再現されている。
初期能力値が全キャラ中で最高であり、使用可能になった時点から制圧前進することが可能となっている。
固有体術は高笑いとともに自分の周囲に南斗属性の衝撃波を出すというもの。攻撃からのキャンセルが可能なので、隙を消すのに非常に便利。高笑いしただけで周囲の敵を切り刻むとはさすが聖帝である。
伝承奥義は極星十字拳と聖帝の慈悲が高性能。極星十字拳は前方の敵を引き付けた後に手刀→蹴りを浴びせる技で、初期から使用可能なうえに雑魚殲滅に有用、ボスに対しても最初の吸引にガード崩しの効果があるために使いやすい。聖帝の慈悲はシュウを殺したあれを再現しており、前方に槍を投げる。これは高ダメージである上にガード無効であり、攻撃力を上げればどんな固い敵であろうと2回使えば倒せるほど。伝承奥義はこの2種類さえあれば他の奥義はいらないと言えるほどである。他には雷を起こし、奥義の後は見切り状態になあることができる雷霆などがある。
真・伝承奥義もやはり高性能。レベル1の極星十字衝破風の時点で極星十字拳と同じ範囲に攻撃でき、さらに中ボスの体力も一気に削れるうえに、レベル2の鳳凰炎舞刃は前方のかなり広範囲に攻撃することができる。レベル3の落鳳破はさらにダメージがアップするが、狭い範囲だとやや安定しないという欠点がある。
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最終更新:2024/05/06(月) 05:00
最終更新:2024/05/06(月) 05:00
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