ナイトブレイザーとは (ナイトブレイザーとは) [単語記事]

この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

ナイトブレイザーとは、プレイステーション用RPG「ワイルドアームズセカンドイグニッション」に登場するキャラクター、アシュレー・ウインチェスターのチート形態変身形態である。

概要

当該ゲームの主人公であるアシュレーは、ある事件をきっかけに、かつて惑星ファルガイアを滅ぼしかけた焔の魔神「ロードブレイザー」と呼ばれる破壊の権化と、これを一度は事象の地平に封じた聖剣「アガートラーム」、二つの相反する力を同時に身に宿すことになる。アシュレーの内的宇宙(心の奥)において二つの力は拮抗し、またこれらに力を与える「人の心」が加わったことで、奇蹟的とも言える安定状態を保っている。
この状態下において、アシュレーは魔神の力と人の心を併せ持つ異形の姿「焔の黒騎士」ナイトブレイザーへ変身が可能となる。魔神の力はアガートラームに抑制されているとはいえ、それでも人知を遥かに超えた絶対の力と破壊の焔を持つ。

その力は核爆弾級の威力を持ったカエル爆弾が密着状態で爆発しても問題なく無事でいられる程。
設定上では飛行可能であり、速度は瞬時に大気圏離脱、光速域の速度を持つ程。当然ながら大気圏再突入も可能。
ナイトブレイザーの性質と扱う焔（つまりは焔の魔神の性質と焔）は相対する者の魂を直接砕き、喰らう事ができ、更に事象、概念、空間さえ破壊が出来､「世界」そのものを焼き払い破壊する事が可能。^[1]
(オーバー)ナイトブレイザーの攻撃方法全てが､その焔を利用したものである。
ゲーム的な主な攻撃方法はカカト落とし(通常攻撃)、焔の騎士の破壊剣「ナイトフェンサー」、内臓器官からの粒子加速砲「バニシングバスター」。またバニシングバスターは使用すると変身解除というリスクがあるが、これはゲームシステム上のバランス的表現であり設定上のものではない。

変身のキーワードは「アクセスッ！」。
この言葉により、自己の内的宇宙に潜む魔神の力と接触して、秘められた力を解放する。
アシュレーの体に現れた魔神をアガートラームの力で覆う事によりナイトブレイザーと化す。
アガートラームとアシュレーの意思によって抑制されて現れた魔神は、周囲には影響を及ぼさずアシュレーの体組織のみを改変、彼の筋力・知覚を人間離れした水準にまで引き上げ、更に皮膚を外骨格のように硬化させる。変身に必要な要素は全てアシュレーの内にあるため道具などは不要であり、時間的にも一瞬で完了する。^[2]
なお、変身時には魔神と接続するため、アシュレーの存在は三次元世界から内的宇宙へとシフトしており、この瞬間に攻撃を加えることは不可能である。また、姿の変化はその行き来の過程で起こる。

実際には体を覆う装甲色はメタルシルバーであるが、アクセス時に現れた焔がその性質により世界そのものを燃焼させ、その際に出た煤が装甲に付着する事で黒に見える。つまり本来は「黒騎士」ではなく「銀色の騎士」である。^[3]
また、騎士剣「ナイトフェンサー」の塚頭の形状は、アガートラームのそれと同じとなっている。^[4]

変身のためにはフォースポイント(FP)を最大まで上げる必要があるが、FP自体が簡単に上がるうえに、FPを上昇させる技やFP上昇アイテム「フォースキャロット」等もあるために簡単に最大値まで持っていける。
それらを含めてゲームバランスを崩壊させる戦闘能力を備えている。

変身後の専用BGMは「バトル・ナイトブレイザー」。どんなバトルでもナイトブレイザーが登場すればこの曲に変わる。
（隠しボス戦でもない限り）この曲が流れたらほぼ勝利が確定するため、処刑用BGMと言える。

オーバーナイトブレイザー

アシュレーの裡に在るロードブレイザーがアシュレーが戦いの中で感じてきた負の感情を餌として力を増していく中、アシュレーが大事な存在を目の前で奪われそうになった際の感情の爆発により顕現した、ロードブレイザーの焔の力、破壊の力が強く顕在化した姿。燃えるような黄金の鎧を纏う「焔の金騎士」。

ニュークリアドラゴン^[5]を、そのドラゴンが持つエネルギー以上の力で一撃(バニシングバスター)で消滅させられる程の力を持つ。
ゲーム的には高速分裂焼夷弾「ガンブレイズ」と生体エネルギーのオーバーバースト「ファイナルバースト」を習得しチート度が上がる。また、イベントにより欲望の守護獣の力を借りる「まけんルシエド」を習得可能。

黒/赤のカラーリングにスマートなデザインのナイトブレイザーに対し、金/赤のカラーリングでゴツめのデザインであるオーバーナイトブレイザーはよく「ダサい」と言われ、「金魚」というあんまりなあだ名で呼ばれることがある。
初期はナイトブレイザーと同じく黒いカラーリングであったが、差別化のために現在の金色になったという。

ロードブレイザー

守護獣(ガーディアン)^[6]の1柱、2対の翼を持つ鳥の姿をした火を司る守護獣「ムァ・ガルト」の本来3対ある翼のうち、失われし1対の翼から生まれた「デミ・ガーディアン」。火の持つ「破壊」の相が強く表に出た破壊の権化「焔の魔神」。守護獣と同等の力を持ちながら反転した「災厄獣」と呼ばれる存在の究極系とされている。

本編の数百年前、人類、ノーブルレッド、守護獣、ファルガイアに生きる全ての命を蹂躙し、星を滅亡寸前まで追い込む「焔の災厄」を引き起こす。
しかし、ガーディアンブレード「アガートラーム」を携え欲望の守護獣ルシエドを従えた「剣の聖女」アナスタシアにより、アナスタシアの命と引き換えに事象の地平へと封じられた。

その焔は単なる炎ではなく、前述のとおり事象、概念、空間、魂さえ破壊する事が出来､「世界」そのものを焼き払い破壊が可能。そのため、肉体が滅びても魂が不滅で何度でも復活できるはずのノーブルレッドまでもが絶滅寸前になってしまった。
概念存在である守護獣同様の存在故に通常の攻撃では傷一つつけることが出来ない（ロストテクノロジーの兵器(ゴーレムや前述のドラゴン、天使兵器や現行のレプリカ品ではないARM等)での攻撃は辛うじて通るがダメージは微々たるもの）。

余談

「ワイルドアームズザフィフスヴァンガード」において、Ex ファイルのノルマを全達成した状態でEx ニューゲームを開始すると入手できるディーンの防具「ナインライヴズ」を装備すると、ディーンの姿がナイトブレイザーになり、通常戦闘のBGMも「バトル・ナイトブレイザー」に変わる。
HP・MP・DP・命中以外のパラメータがぐんと上昇する。こっちでもやはりチートである。