宮部みゆきとは、日本の小説家である。
作家内ではゲーム廃人で知られているがMMOには手を出していない。
理由は「もし手を出したら本当に廃人になるからやめてくれ、と編集部が懇願している」から。
ゲーマーの道を歩むことになったきっかけは、ストレスでスランプに陥っていた宮部に綾辻行人がゲームプレイを奨めたから。その綾辻とは生年月日が一致・日本推理作家協会賞長編部門を同時受賞という共通点がある仲。
概要
1960年12月23日、東京都江東区生まれ。1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を、1988年「かまいたち」で歴史文学賞佳作を、1989年「魔術はささやく」で日本推理サスペンス大賞を受賞。犬が一人称視点で活躍する「パーフェクト・ブルー」で1989年にデビューした。
日本を代表するエンターテインメント作家。多作であり、作品リストをぜんぶ挙げていくと大変なことになる(後述)。また、直木賞をはじめエンターテインメント作家が受賞できる文学賞の多くを受賞し、選考委員も色々務めている。詳しく知りたい人はこちら (wikipedia - 宮部みゆきの項)へどうぞ。ジャンルはおおよそ
- 現代SFミステリー(「龍は眠る」「クロスファイア」など、SF要素のある現代物)
- 現代ミステリー(「火車」「理由」「模倣犯」など、SF要素の無い現代物)
- 時代小説(「本所深川ふしぎ草紙」「霊験お初捕物控」「ぼんくら」など。初期から現在までもうひとつのメイン)
- ファンタジー(「ドリームバスター」「ブレイブ・ストーリー」など。近年力を入れている)
割合では2番が最も多く、例えば『火車』が直木賞候補、ダ・ヴィンチの読者投票では宮部みゆきのベスト作。『理由』は第120回直木賞を受賞。『模倣犯』はこのミステリーがすごい!で一位になり映画化もされた。ただし映画版では原作とは異なる脚本からファンからは不評を買っている。
また4番ではICOの小説化や、またブレイブストーリーがGONZOでアニメ化され漫画やゲーム化などメディアミックスされている。また他に、「ステップファザー・ステップ」のようなジュヴナイルや、「蒲生邸事件」のような歴史SFもある。
傾向もジャンルによっていろいろと違うので、はじめて宮部みゆきの本を読む、という人は知り合いか書店員さんに聞いてみるのもアリだろう。
作品リスト(刊行順、小説のみ)
- パーフェクト・ブルー (1989年、東京創元社→1992年、創元推理文庫→2008年、新潮社[新装版])
- 魔術はささやく (1989年、新潮社→1993年、新潮文庫→2008年、新潮社[新装版])
- 我らが隣人の犯罪 (1990年、文藝春秋→1993年、文春文庫→2008年、新潮社[新装版])
→ この子だれの子 (2006年、講談社青い鳥文庫)
- 東京殺人暮色 (1990年、カッパ・ノベルス)
→ 東京下町殺人暮色 (1994年、光文社文庫[改題])
→ 刑事の子 (2011年、光文社[再改題]→2013年、光文社文庫プレミアム)
- レベル7 (1990年、新潮社→1993年、新潮文庫→2008年、新潮社[新装版])
- 龍は眠る (1991年、出版芸術社→1995年、新潮文庫→2006年、双葉文庫)
- 本所深川ふしぎ草紙 (1991年、新人物往来社→1995年、新潮文庫)
- 返事はいらない (1991年、実業之日本社→1994年、新潮文庫)
- かまいたち (1992年、新人物往来社→1996年、新潮文庫→2007年、講談社青い鳥文庫)
- 今夜は眠れない (1992年、中央公論社→1996年、C☆NOVELS→1998年、中公文庫→2002年、角川文庫→2006年、講談社青い鳥文庫)
- スナーク狩り (1992年、カッパ・ノベルス→1997年、光文社文庫→2011年、光文社文庫プレミアム)
- 火車 (1992年、双葉社→1998年、新潮文庫)
- 長い長い殺人 (1992年、光文社→1997年、カッパ・ノベルス→1999年、光文社文庫→2011年、光文社文庫プレミアム)
- とり残されて (1992年、文藝春秋→1995年、文春文庫)
- ステップファザー・ステップ (1993年、講談社→1996年、講談社文庫)
→ ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん (2005年、講談社青い鳥文庫)
- 震える岩 霊験お初捕物控 (1993年、新人物往来社→1997年、講談社文庫→2014年、講談社文庫[新装版])
- 淋しい狩人 (1993年、新潮社→1997年、新潮文庫→2008年、新潮社[新装版])
- 地下街の雨 (1994年、集英社→1998年、集英社文庫)
- 幻色江戸ごよみ (1994年、新人物往来社→1998年、新潮文庫)
- 夢にも思わない (1995年、中央公論社→1997年、C☆NOVELS→1999年、中公文庫→2002年、角川文庫)
- 初ものがたり (1995年、PHP研究所→1997年、PHP文庫→2001年、PHP研究所[愛蔵版]→2013年、PHP文芸文庫[完本])
- 鳩笛草 (1995年、カッパ・ノベルス)
→ 鳩笛草 燔祭/朽ちてゆくまで (2000年、光文社文庫[改題]→2011年、光文社文庫プレミアム)
- 人質カノン (1996年、文藝春秋→2001年、文春文庫)
- 堪忍箱 (1996年、新人物往来社→2001年、新潮文庫)
- 蒲生邸事件 (1996年、毎日新聞社→1999年、カッパ・ノベルス→2000年、文春文庫→2013年、講談社青い鳥文庫[上下巻]→2017年、文春文庫[新装版・上下巻])
- 心とろかすような マサの事件簿 (1997年、東京創元社→2001年、創元推理文庫)
→ マサの留守番 蓮見探偵事務所事件簿 (2008年、講談社青い鳥文庫)
- 天狗風 霊験お初捕物控2 (1997年、新人物往来社→2001年、講談社文庫→2014年、講談社文庫[新装版])
- 理由 (1998年、朝日新聞社→2002年、朝日文庫→2004年、新潮文庫)
- クロスファイア (1998年、カッパ・ノベルス[上下巻]→2002年、光文社文庫[上下巻]→2011年、光文社文庫プレミアム[上下巻])
- ぼんくら (2000年、講談社→2004年、講談社文庫[上下巻])
- あやし~怪~ (2000年、角川書店→2003年、角川文庫→2007年、角川ホラー文庫→2012年、新人物ノベルス)
- 模倣犯 (2001年、小学館[上下巻]→2005年、新潮文庫[全5巻])
- R.P.G. (2001年、集英社文庫)
- ドリームバスター (2001年、徳間書店→2009年、トクマノベルズEdge)
- あかんべえ (2002年、PHP研究所→2007年、新潮文庫[上下巻]→2014年、PHP文芸文庫)
- ブレイブ・ストーリー (2003年、角川書店[上下巻]→2006年、角川文庫[上中下巻] / 2006年、角川スニーカー文庫[全4巻]→2009-2010年、角川つばさ文庫[全4巻])
- ドリームバスター2 (2003年、徳間書店→2009年、トクマノベルズEdge)
- 誰か Somebody (2003年、実業之日本社→2005年、カッパ・ノベルス→2007年、文春文庫)
- ICO -霧の城- (2004年、講談社→2008年、講談社ノベルス→2010年、講談社文庫[上下巻])
- 日暮らし (2004年、講談社[上下巻]→2008年、講談社文庫[上中下巻]→2011年、講談社文庫[新装版・上下巻])
- 孤宿の人 (2005年、新人物往来社[上下巻]→2008年、新人物ノベルス[上下巻]→2009年、新潮文庫[上下巻])
- ドリームバスター3 (2006年、徳間書店→2010年、トクマノベルズEdge)
- 名もなき毒 (2006年、幻冬舎→2009年、カッパ・ノベルス→2011年、文春文庫)
- ドリームバスター4 (2007年、徳間書店)
→ ドリームバスター4 時間鉱山 前篇 / ドリームバスター5 時間鉱山 後篇 (2010年、トクマノベルズEdge)
- 楽園 (2007年、文藝春秋[上下巻]→2010年、文春文庫[上下巻])
- おそろし 三島屋変調百物語事始 (2008年、角川書店→2010年、新人物ノベルス→2012年、角川文庫)
- 英雄の書 (2009年、毎日新聞社[上下巻]→2011年、カッパ・ノベルス→2012年、新潮文庫[上下巻])
- 小暮写眞館 (2010年、講談社→2013年、講談社文庫[上下巻]→2016-2017年、新潮文庫nex[全4巻])
- あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (2010年、中央公論新社→2012年、新人物ノベルス→2013年、角川文庫)
- ばんば憑き (2011年、角川書店→2012年、新人物ノベルス)
→ お文の影 (2014年、角川文庫[改題])
- チヨ子 (2011年、光文社文庫)
- おまえさん (2011年、講談社[上下巻] / 2011年、講談社文庫[上下巻])
- ここはボツコニアン (2012年、集英社→2016年、集英社文庫)
- ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件 (2012年、新潮社→2014年、新潮文庫[上下巻])
- ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 (2012年、新潮社→2014年、新潮文庫[上下巻])
- ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷 (2012年、新潮社→2014年、新潮文庫[上下巻])
- ここはボツコニアン2 魔王がいた街 (2012年、集英社→2016年、集英社文庫)
- 桜ほうさら (2013年、PHP研究所→2015年、PHP文芸文庫)
- 泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (2013年、文藝春秋→2016年、角川文庫)
- ここはボツコニアン3 二軍三国志 (2013年、集英社→2016年、集英社文庫)
- ペテロの葬列 (2013年、集英社→2016年、文春文庫[上下巻])
- 荒神 (2014年、朝日新聞出版→2017年、新潮文庫)
- ここはボツコニアン4 ほらホラHorrorの村 (2014年、集英社→2016年、集英社文庫)
- 悲嘆の門 (2015年、毎日新聞社[上下巻]→2017年、新潮文庫[上中下巻])
- 過ぎ去りし王国の城 (2015年、KADOKAWA→2018年、角川文庫)
- ここはボツコニアン5 FINAL ためらいの迷宮 (2015年、集英社→2016年、集英社文庫)
- 希望荘 (2016年、小学館→2018年、文春文庫)
- 三鬼 三島屋変調百物語四之続 (2016年、日本経済新聞出版社)
- この世の春 (2017年、新潮社[上下巻])
- あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (2018年、KADOKAWA)
- 昨日がなければ明日もない (2018年、文藝春秋)
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関連項目
- 小説家の一覧
- 廃人
- ロールプレイングゲーム
- 大沢在昌
- 京極夏彦
- 大極宮
- 綾辻行人
- レベル7
- ブレイブストーリー