2016年クラシック世代 単語


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2016年クラシック世代とは、2013年に生まれ、2016年にクラシック競走を走った(3歳を迎えた)競走馬の世代のことである。

概要

飛び抜けた実績を残した馬がおらず、2022年現在種牡馬としてもこれからのため、誰が代表かというのを決めづらい世代。獲得賞金額では、サトノ軍団悲願の初GⅠ馬サトノダイヤモンドがトップとなる。

この世代は牡馬クラシック戦線が非常に盛り上がった。まず3連勝で小倉2歳Sを制し、圧倒的な1番人気でデイリー杯2歳Sに乗りこんだシュウジに、2番人気エアスピネルが圧勝。そのエアスピネルが断然の1番人気となった朝日杯FSを、2番人気リオンディーズが制して2歳王者となる。
そのリオンディーズが断然の1番人気で乗りこんだ弥生賞を、無傷の3連勝で制したのがマカヒキ。そして同じく無傷の3連勝できさらぎ賞を圧勝したサトノダイヤモンドが現れ、皐月賞ではリオンディーズ、マカヒキ、サトノダイヤモンドが3強として人気を分け合ったが、その3強を8番人気ディーマジェスティがまとめて打ち倒した。
これにより、日本ダービーはディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、マカヒキ、リオンディーズで4強対決となり、大いに盛り上がった。そのダービーはマカヒキが制したが、皐月賞、ダービーとも4強にエアスピネルを加えたこの5頭で掲示板を占拠するという激闘であった。

しかしリオンディーズはダービー後に故障で引退、ディーマジェスティも菊花賞を敗れたあとは振るわず4歳の春天を最後に引退。ダービー馬マカヒキと、菊花賞を制し有馬記念でキタサンブラックを倒したサトノダイヤモンドの2頭は、どちらも凱旋門賞への挑戦以降3歳時の輝きを失ってしまうことになる。

結果、4歳時の古馬王道路線を1歳上のキタサンブラックら2015年クラシック世代に占拠されてしまうこととなったが、5歳となった2018年にレインボーラインが天皇賞(春)を勝ち、ミッキーロケットは宝塚記念を制して和田竜二にテイエムオペラオー以来の中央GⅠ勝利をプレゼントした。

牝馬も6戦5勝2着1回のオークス馬シンハライトと、そのシンハライトを桜花賞で破ったジュエラー、そして阪神JFとNHKマイルカップを制したメジャーエンブレムがいずれも3歳で引退と世代GⅠ組が早期引退してしまったが、秋華賞馬ヴィブロスがドバイターフを制し、その後も6歳まで海外GⅠ2着3回で息の長い活躍を見せた。他にヴィクトリアマイル勝ち馬アドマイヤリードジュールポレールがいる。

短距離戦線では史上5頭目の同一年春秋スプリント制覇を果たしたファインニードルが代表。他に高松宮記念馬セイウンコウセイがいる。

ダートではホッコータルマエ・コパノリッキー時代が終わり、新時代の先陣を切ってGⅠ級5勝を挙げたゴールドドリームとGⅠ級3勝のケイティブレイブの2頭が代表。

障害競走ではオジュウチョウサンを打ち破って新王者となったメイショウダッサイがこの世代。

ほか、GⅠ馬以外では、故障に悩まされ僅か5戦・重賞未勝利で引退したが福永祐一が「別格の馬」と絶賛し種牡馬入りして人気を集めているシルバーステート、中391日での重賞勝利を挙げたあと天皇賞(春)を目前にアクシデントで予後不良になってしまったシャケトラ、エリザベス女王杯3年連続2着の珍記録を残したクロコスミア、短距離重賞3勝を挙げたTwitterをする馬ダイアナヘイロー、日本馬として初めてアメリカ三冠を皆勤したラニ、珍名ととんでもないローテで話題となりアイドルホースに輝いたヨシオなどがいる。

……そしてこの世代の最大の特徴は、やはりダービー馬マカヒキが9歳まで現役で走り続けたことだろう。同じダービーを走った有力馬ではエアスピネルが現役を続けているが、クラシックの盛り上がりとそれ以降の低迷という世代の特徴を体現したという意味で、やはりこの世代の代表は彼なのかもしれない。

活躍馬

中央平地GI級

世代別

競走名 2015年(2歳) 2016年(3歳)
朝日杯フューチュリティステークス リオンディーズ
阪神ジュベナイルフィリーズ メジャーエンブレム
皐月賞 ディーマジェスティ
東京優駿(日本ダービー) マカヒキ
菊花賞 サトノダイヤモンド
桜花賞 ジュエラー
優駿牝馬(オークス) シンハライト
秋華賞 ヴィブロス
NHKマイルカップ メジャーエンブレム

古馬GI

競走名 2016年(3歳) 2017年(4歳) 2018年(5歳) 2019年(6歳) 2020年(7歳)
フェブラリーステークス ゴールドドリーム
高松宮記念 セイウンコウセイ ファインニードル
大阪杯(GⅠ格付けは2017年~)
天皇賞(春) レインボーライン
ヴィクトリアマイル アドマイヤリード ジュールポレール
安田記念
宝塚記念 ミッキーロケット
スプリンターズステークス ファインニードル
天皇賞(秋)
エリザベス女王杯
マイルチャンピオンシップ
ジャパンカップ
チャンピオンズカップ ゴールドドリーム
有馬記念 サトノダイヤモンド

中央障害J-GI

競走名 2016年
(3歳)
2017年
(4歳)
2018年
(5歳)
2019年
(6歳)
2020年
(7歳)
2021年
(8歳)
中山グランドジャンプ メイショウダッサイ
中山大障害 メイショウダッサイ

地方ダートグレード競走GI級

世代別

競走名 2015年(2歳) 2016年(3歳)
全日本2歳優駿 サウンドスカイ
ジャパンダートダービー キョウエイギア

古馬GI

競走名 2016年(3歳) 2017年(4歳) 2018年(5歳) 2019年(6歳) 2020年(7歳) 2021年(8歳)
川崎記念 ケイティブレイブ
かしわ記念 ゴールドドリーム ゴールドドリーム
帝王賞 ケイティブレイブ ゴールドドリーム
マイルCS南部杯
JBCレディスクラシック
JBCスプリント
JBCクラシック ケイティブレイブ
東京大賞典

海外平地GI

競走名 2016年(3歳) 2017年(4歳) 2018年(5歳) 2019年(6歳) 2020年(7歳)
ドバイターフ
(Dubai Turf)
ヴィブロス

大百科に記事のある2016年クラシック世代の競走馬

は牡馬、ピンクは牝馬、は騸馬。

日本調教馬

  • ケイティブレイブ
  • ゴールドドリーム
  • サトノダイヤモンド
  • シャケトラ
  • シルバーステート
  • セイウンコウセイ
  • ファインニードル
  • マカヒキ
  • ミッキーロケット
  • メイショウダッサイ ※現役
  • ヨシオ(競走馬)
  • ラニ(競走馬)
  • リオンディーズ
  • レインボーライン(競走馬)

海外調教馬

  • アロゲート(アメリカ)
  • ソングバード(アメリカ)
  • ドレフォン(アメリカ)

関連リンク

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬 / 競走馬の一覧
前世代 当世代 後世代
2015年クラシック世代 2016年クラシック世代 2017年クラシック世代
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最終更新:2025/12/06(土) 08:00

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