ウインテンダネス 単語

1件

ウインテンダネス

4.5千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ウインテンダネス(Win Tenderness) とは、2013年3月7日生まれの日本競走馬である。栗毛

な勝ち
2018年目黒記念(GⅡ)

概要

カンパニーモエレメルシー*マジックワイルズという血統。

カンパニーは8歳でGI2勝を挙げて種牡馬入りした。そのミラルアドマイヤは3戦1勝ながら良血を買われ種牡馬入りしたが、中央で重賞となったのは結局カンパニーのみであった。

モエレメルシー地方競馬で3勝だがそのブライトサンディーがサファイヤステークス函館記念勝利し、エリザベス女王杯でも2着に入っている。

は4戦0勝の未勝利であったが、チリダービーオークスを勝った名であった。恐らくそのことから、「成績が微妙でも血統と体次第で種牡馬として成功する」という信念を持ち、ミルジョージゴールドヘイロー[1]などを種牡馬入りさせた中村和夫[2]中村畜産が輸入したようだ。種付け料は安かったが一定の種付け数を集めJRA重賞なども輩出した。

つまりはどちらも血統で種牡馬入りした点が共通しているといえるかもしれない。

生産はアサ牧場牧場曰くexit発力があるをと思ってカンパニーを選んだらしい。当歳セリでは取になったが、最終的に北海道サマーセールで345万円強で落札され、ウインクラブとして2.75万円×400口で募集されることとなった。良くも悪くも正直だと話題になることも多い、ウインの募集カタログのコメントには「体格共に障害レース向きと思い購入しました。地でも距離の長い芝が合う」と書かれていた。

名の意味は「冠名+優しさ、切心」。

戦績

2歳(2015年)

東の日吉正和厩舎に入厩し、7月の芝2000mの新馬戦松山弘平上で11頭中11番人気で出走して9着。8月未勝利戦鮫島駿上で5着。10月未勝利戦は同年に騎手デビューした加藤祥太を上に4着。11月の芝2000mの未勝利戦加藤上で単勝18.5倍の7番人気ながら番手で進めて2身差を付けて初勝利を挙げた。福島競馬場ということもあって口取りに参加したのは一人だったexitとか。

京都2歳ステークス(GⅢ)にも出走したが、ここは流石に12頭中11番人気で結果も11着。

3歳(2016年)

ここからは500万下に出走するも、1月賞は国分恭介上で9着。2月つばき賞は高倉上で6着。3月フローラルウォーク賞は上で8着。4月山吹[3]柴田大知上で7着。同の芝2000mの山[4]では柴田上で8番人気ながら上がり最速を出して3着。柴田「前走の2200mは長かったです」exitコメントしている。5月木立賞でも柴田上で6番人気ながら2着。同500万下高倉上で6着。

この後放牧に出て、10月500万下高倉上で16着となった後、5月から事故で療養していた日吉調教師引退したため杉山紀厩舎に所属することとなった。同の芝2000mの佐特別では菱田裕二上で6番人気3着。11月の芝2000mの三春駒特別は菱田上で単勝8.4倍の4番人気に支持され、追いべをクビ差で制して勝利12月には1000万下名古屋日刊スポーツ杯に菱田上で臨んだが、ここは4分の3身差の2着。

4歳(2017年)

3月の小牧特別は菱田上で2番人気に支持されたが7着。鹿野山特別は柴田上で7着。5月1000万下内田博幸上で上がり最速を出したがクビ差の2着。同青嵐賞[5]松岡正海上で5着。

降級制度により再び500万下となった休み明け9月の甲武特別[6]は5着。前年も出走した10月佐特別は2番人気に支持されると、半身差で勝利11月1000万下柴田上で3番人気に支持されたが9着。12月に再び菱田上で出走した名古屋日刊スポーツ杯は6着となり4歳を終えた。

5歳(2018年)

5歳初戦となる2月箱根特別は菱田上で10着。前年も出走した3月の芝2000mの小牧特別は、上となり単勝21.9倍の8番人気であったが、後方からの大外一気で上がり最速を出してクビ差の勝利「メンコを外した効果はあった」exit騎手コメントしている。

4月には1600万下府中ステークスに出走し、内田博幸上で6着。

新潟大賞典に登録していたが流石収得賞金不足であり、5月に行われる芝2400mのステークスに向かった。内田上に単勝15.1倍の4番人気に支持されると、スタートが良かったこともあり逃げた結果、単勝1.9倍の1番人気ルックトゥワイスに2身差を付けて勝利した。

次走は勢いに乗って同目黒記念(GⅡ)内田上に単勝17.7倍の9番人気となったレースでは、前走逃げで引っ掛かりながらも、直線では群の間を割って抜け出し、10番人気ノーブルマーズに4分の3身差を付けて重賞制覇となった。

1983年開場のアサ牧場は3代にして初となる生産重賞制覇。更にカンパニー調教師杉山紀にとっても初の重賞制覇となった。

使い詰めであったこともあり、この後は放牧。再始動は10月京都大賞典(GⅡ)となった。追い切りで上となる菱田に闘魂注入exitされたりしつつ、レース本番では5番人気に支持され、逃げたものの結果はサトノダイヤモンドに1差の6着。

11月アルゼンチン共和国杯(GⅡ)では松岡正海上に4番人気に支持されると、行く気を見せた馬に合わせてexitここでも逃げたが4着。

にはジャパンカップ(GI)に出走。前2走は別競馬場で出走するノンコノユメに騎乗していた内田上に復帰し、10番人気となった。レース逃げて2着となったキセキもあって衝撃的なレコード勝利したアーモンドアイの名と共に語り継がれているが、ウインテンダネスは流石にここでは逃げずに控える競馬で8着。2分223というタイム自体は例年の勝ちの大半よりもいものであった。

年末の有馬記念ファン投票では、ウインテンダネスは1356票を獲得し、76位となってこの年を終えた。

6歳(2019年)

カンパニーの死が報じられた直後の1月、6歳初戦として日経新春杯(GⅡ)内田上で臨んだが後方からの競馬で11着。

2月ダイヤモンドステークスに登録し、ハンデも56㎏と発表されていたがここは直前で回避。オーストラリアシドニーカップに予備登録だけは行っていたがここも参加せず、前年勝利した5月目黒記念(GⅡ)に出走。内田上で8番人気に支持され、結果はルックトゥワイスが勝利する中で6着。

7月7日七夕賞(GⅢ)柴田上となり、7に入ったことから「枠連7-7」は人気以上に売れていたものの、単勝は9番人気で結果も9着。

10月京都大賞典(GⅡ)は菱田上で単勝345.6倍の17頭中17番人気となり、更にレースではスタート直後に落し競走中止となった。なお、カラとして6番に入線している。

11月アルゼンチン共和国杯(GⅡ)では、内田上で先行して12番人気10着[7]

には再びジャパンカップ(GI)に出走。創設以来初めて外が出走せず全頭内で行われたこのレースでは、ノーザンファーム生産11頭、社台ファーム生産2頭、追分ファーム生産1頭となる中で一非社台グループ系の出走となった。田辺裕信上で15番人気となり、先行したが結果は12着。

7歳(2020年)

7歳初戦は2月ダイヤモンドステークス(GⅢ)内田上で14番人気に支持されたが、16番人気ミライヘノツバサ勝利する中で10着。

前年末から障害転向が検討されていたが、3月には障害4歳以上未勝利に出走。佐久間寛志を上に、40戦にして初めて1番人気に支持されたものの結果は6着。

再び障害競走に出走する予定であったが、7月に坂路で騎乗者を振り落として走り回り転倒した結果、右前脚繋靭帯不全断裂となり、競走力を喪失。8月5日競走馬登録が抹消された。

40戦6勝 [6-3-2-29]。募集価格1100万円に対し、獲得賞金は1億4898万6000円。

引退後

アサ牧場一の中央重賞ということもあってか引退発表と同時に「アサ牧場種牡馬となる予定」と発表された。しかし、都合がつかなかったようでexit結局2021年青森で乗となった。

ところが、青森での種牡馬入りの可性を残すために去勢されていなかったようで、2023年7月にはアサ牧場公式アカウントから種牡馬入りを検討しているという情報exitが出た。2024年には事に種牡馬登録され、青森ホースファームに繋養されて2頭に種付けしたがどちらも不受胎であったようだ。

資金面もあり同年限りでの種牡馬引退が検討されたが、最終的に11月から「ウインテンダネスの血統をつなぐexitクラウドファンディングが行われることとなった。

ウインテンダネスが目黒記念勝利した2018年12月に繋養先の熊本死亡したカンパニー。その一の重賞にして後継種牡馬であるウインテンダネス。トニービン系全体としても2024年現在登録されている種牡馬は他には半ば引退状態のトーセンジョーダンのみであり、現役ジャングルポケット産駒などが一定数残るのみである。

2025年の種付けに期待したい。

因みに、X(旧Twitter)上には2021年10月から「ウインテンダネスの日常exit」というアカウントが存在しており、近況などが確認できる。

血統表

カンパニー
2001 鹿毛
ミラルアドマイヤ
2004 栗毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ランニングヒロイン Sadler's Wells
Sun Princess
ブリリアントベリー
1990栗毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クラフテイワイ Crafty Prospector
Wife Mistress
モエレメルシー
2005 鹿毛
FNo.2-h
*マジックマイル
1985 黒鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Marimbula Balconaje
Maritza
ブライトサンディ
1992 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*エンドイットダーリン Alydar
Endicotta

クロス:Mr. Prospector 5×3(15.63%)、Northern Dancer 5×4(9.38%)、Raise a Native 4×5(9.38%)

関連項目

脚注

  1. *トウケイヘイロー
  2. *モエレメルシーの最初の馬主でもあった(モエレは同氏の冠名)
  3. *この時の勝ちミライヘノツバサ
  4. *この時の勝ちゼーヴィントははウインテンダネスが勝利した目黒記念で3番人気6着。
  5. *この時の勝ちはルックトゥワイ
  6. *この時の勝ちチェスナットコートはウインテンダネスが勝利した目黒記念で2番人気11着。
  7. *因みに同にはオジュウチョウサン(12着)がいた。
この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る
流行語100

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/11/23(土) 10:00

ほめられた記事

最終更新:2024/11/23(土) 10:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP